異星人アリサと閻魔さまのトリセツ第39話「天界と下界のタッグマッチ」【連載小説】
真由美の発言を受けて、ドクター・ミネルバは首を傾げた。
「確かにそうかもしれませんが、一概には言い切れません。人それぞれ体質が異なる上、接種した薬剤の成分も違うため、結果が同じとは限りません。非接種者でもシェディングにより寿命を縮めた方がいますし……。日本人は異星人から見ても、とても不思議な存在です。日本食には身体に良いものが多く、日々の食事で自然と解毒ができるのです。味噌や梅干し、緑茶など、一体誰が考えたのかと思うほどですよね。薬剤の解毒に効果的な納豆や、それを使ったサプリメントも本当に素晴らしいです。こうした点からも、日本人は薬害を乗り越え、最先端の治療を受けながらさらに進化していける可能性があります。そして、日本だけでなく、世界全体が新しい時代へシフトする中で、天界へ旅立った人々が下界に影響を与えることも考えられます。天界から下界をサポートすることで、両者の融合ゾーンが広がり、強力な協力関係が築かれる可能性があるのです。一方で、運動会のように贔屓同士の激しい争いが起こる可能性もあります。例えば、天界の祖先が地上の子孫を支援する場合、争いはもはや地上の人間だけのものではなくなるでしょう。そして、国を挙げての戦い、例えばオリンピックが開催される際には、スポーツの技能だけでなく、次元を超えた“天界の力”が勝敗を左右する可能性もあります。それはまさに信仰や愛の戦いとも言えるでしょう……天界の先祖と下界の人間が手を組み、現在とは異なる競争の世界が展開される可能性もあるのです。実際、そのような例はすでにあります。数年前、優勝が難しいと思われていた力士が優勝した際、亡くなった元師匠が力を貸したと私たちは考えています」
第40話へ続く
◇
ここからはつり革広告のようにご覧ください🐶
