耳ダンボ👂テーラー稲津の内緒話㊾「天気を操る女」
随分前の話である。
今では“気象兵器”なるものの存在がささやかれているが、当時はもちろん、そんなものは公式には存在しないことになっていた。
それでも、天候を操れると噂された50代の女性がいて、各方面からしばしば呼び出されていたという。
野外の催し物は雨が降れば皆が困る。子どもたちの運動会はもちろん、お祭りの時期の商売にも大きな影響が出る。
そうした理由から、彼女はかなり重宝されていたらしい。
新聞にも取り上げられたことがあるようで、古い資料を持っている人なら記憶しているかもしれない。
そして何より驚いたのは、偶然にもその女性が、私の知り合いの占い師の“知り合い”だったということだ。
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