『薄明』番外編:櫂と茉莉の安全管理
こんばんは
ゴールデンウイークいかがお過ごしでしょうか
今日は10章を始める前に『番外編』として櫂と茉莉の安全管理…避妊事情を書いてみたいと思います。
昨日もチラッと言ったのですが、私小説書くの初めてで、こういうのその都度書くものなのかなぁってちょっと悩んだんですよ。
それでAIに聞いたりもしてみたんですが、その時の答えは「ライトノベルや二次創作の場合、暗黙の了解で読者に察してもらうことが多いです」ってことだったので特にそれについての記述はしないことにしました。
でもnoteでたまに読んだりすると、ちゃんとそのへんを書いてる人もいるのでね。
私は今後も多分、いちいち記述したりはしないけど、櫂はしっかりやってますよ、ということを頭に置きながらどうか読んでくださいませ。
ということで。
時は櫂と茉莉が初めて結ばれた雷の夜の次の日のこと。
ちなみにこのへんです。懐かしいね
そして翌朝の様子がこちら。
初々しい。
舞台はこの日の午後になります。
それではどうぞ
それは2人が初めて心と身体を繋げたあの嵐の夜から、嘘のように晴れ渡った翌日午後のお話。
櫂は茉莉に「少し出かけてきます」と声をかけると、どこかへ外出し、
茉莉は家で昨夜の櫂の熱や『愛している』という言葉を思い出しては頰を赤らめる、という余韻の中、どこか落ち着かないふわふわと浮ついた時間を過ごしていた。
「ただいま戻りました」
1時間ほどして櫂が外出から戻ると、彼はすぐに茉莉を呼び寄せた。
「……茉莉、重要なお話があります。少しお時間よろしいでしょうか。」
随分と真面目なトーンである。
「もちろんいいわよ。でもどうしたの?お茶でも淹れましょうか」
「いえ、大丈夫です。……まずは、これを。」
向かい合って座ったテーブルの上に置かれたのは、洒落たデザインの小さな箱。
中には、最新式の婦人用体温計が入っていた。
「……なに? これ」
「見ての通り、婦人用の基礎体温計です。
計測データが自動的に私の端末とも連動し、グラフ化されるよう設定を済ませてあります。明日から、毎朝必ず計測し、私とデータを共有してください」
あまりに真剣な、まるで企業機密を扱うようなトーンで語る櫂に、茉莉は目を丸くする。
「どうして、そんなこと……」
櫂はテーブルに身を乗り出し、続けた
「昨夜──私とあなたは身も心も結ばれました。そうですね?
昨日の今日でこんなことを言うのは大変無粋だと承知していますが──大事なことなので敢えて言わせていただきます。
私はあなたを予期せぬ妊娠というリスクに晒すわけにはいかない。
万が一にもそんな事態を招いたら」
茉莉が呆気にとられていると櫂が大真面目に続けた
「私はその場で腹を切って死にます」
「えぇっ?!そ、そんな大げさな…」
「いいえ、自害でも足りないほどの不敬です。
そもそもこうなってしまったことだけでも一大事なのに、そんな事態になりでもしたら
切腹する前に私は…旦那様から…有無を言わさずこの世から抹消されるでしょう……」
征嗣にギタギタに切り裂かれて、骨も残らない地獄の業火に焼き尽くされるかもしれない……櫂は心底恐ろしそうに眉間にシワを寄せ引きつっていた。
「正直に申し上げますと、私はこれから、毎日でもあなたを抱きたいと願ってしまうでしょう。
だからこそ、管理は徹底しなければならない。
私が毎回、品質の良いしっかりとした避妊具を適切に使用するのは当然として、さらにデータの裏付けが欲しいのです。
あなたの生理周期は大体把握していますが、より詳細に、間違いなく。
排卵日及びその前後は行為を避けるか、より一層細心の注意を払う。
……鉄壁の布陣で臨みます」
「ちょっと待って、どうして私の生理周期なんて知ってるのよ」
「 月に一度、朝の動きが鈍くなる、食欲が落ちる、肌や髪の艶、顔色、入浴の時間、その数日前から感情の振れ幅が大きくなる、などで分かります。(キリッ)」
「え、怖…っ」
「何がですか。私はあなたに長年仕えてきたんですよ。そのくらい当然です。」
「…当然かどうかはともかくとして…それなら、私がピルを飲むっていう方法もあるんじゃない? 心配なら、そのほうが……」
茉莉が何気なく提案すると、櫂は目に見えて渋い顔をした。
「……確かにそれも一般的に非常に有効な手段ではありますが…、私はあまりおすすめしたくありません…。
特別身体に問題がないのに、避妊だけを目的に、わざわざ副作用のリスクがあるものに頼りたくない。
頭痛や吐き気、むくみ、血栓症の可能性もゼロではないのです。それに毎日飲まなければならないのですよ。
……私が完璧であれば、あなたにそんな負担を強いる必要はない。そうでしょう?」
「……櫂」
「万が一、……あくまで不測の事態が起きた場合ですが、緊急避妊薬という手段もあります。
しかしそんな事態は、私のプライドにかけて、一生に一度たりとも起こさせません」
櫂のリスクヘッジの高さに茉莉は苦笑いするしかなかった。
「…分かったわ。そこまで言うなら明日から測ります。」
「ありがとうございます。では、早速ペアリングの最終確認を」
こうして二人の「安全な愛」は、元執事・黒崎櫂の鉄壁の意志と、デジタル管理によって、一分の隙もなく守られることとなったのでした。
…というわけで、そのあたりのことは櫂によってしっかり管理されていますので、今後とも安心して2人を見守ってください(^^)/
明日は21時頃が少しバタバタしそうなので、頃合いを見計らって更新しますね。
よいゴールデンウイークをお過ごしください!
