見出し画像

仙臺まころん 伊藤食品工業所(仙臺まころん本舗)仙台市青葉区 和菓子なスクチャイ244 2025.12.05

和菓子なスクチャイ244 宮城県 > 仙台市 

~都道府県別和菓子記事一覧はこちら~

※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。


仙臺まころん 伊藤食品工業所(仙臺まころん本舗)仙台市青葉区

1.「熊野餅店」への道すがら

仙臺まころん本舗

ここは仙台駅から歩いて「熊野餅店」に向かっている時に偶然見つけた老舗っぽい外観の店だった。

早く「熊野餅店」に行きたいという気持ちを抑えつつ、こちらの店も直感的にかなり気になったので、予定外ではあったがちょっと勇気を出して店内に入ってみた。

ちなみに場所は東北本線(と仙山線)の踏切を渡ってすぐのところだ。

目的の「熊野餅店」はそこから100m足らずで、先の角を右に曲がったらすぐだ。

仙台駅から1kmほども歩いて来た身にはほとんどあと数歩で念願の「熊野餅店」という場所だったので、吾輩の脳味噌はすでに「だんごと餅!」で満たされていたのだ。

そんな時、「何? まころんとな?」となかなか吾輩の頭脳には入って来なかった。

しかし老舗っぽい店構えと気安く入れそうな開口部の広いガラスの引き戸に引き寄せられた。

実際右側通行していた吾輩は店に入るために道路を横断する必要もあった。

2.緊張しつつ店舗に入る

初めての老舗っぽい店に入るのは、中から天狗が出てくるか? または鬼か蛇が出るか? と緊張するのだが、そう思うのも以前新潟の老舗で感じ悪い店員に不愉快な目に遭ったことがあったからだ。

不愉快な目に遭わなくても、どことなく「ウチは老舗なのでございますわよ!」とお高くとまってとっつきにくい店員のいる東京の老舗もずっと昔に経験している。

初めて知らない老舗に足を踏み入れる時はそんな過去の不愉快な思い出が一瞬にして思い出されて緊張してしまうのだ。

3.歓待される

ところがこの「仙臺まころん本舗」ではそんな心配は一切無用で、社長夫人を始めとして2人の従業員女性の皆は旧知の人に対するような人懐っこい笑顔で吾輩を迎え入れてくれたのだ。

まずは「怖くない」老舗だとわかって緊張は解けたが、しかし、こうなると何か買わないと出て来れない、という、また別の「ブラックホール的な恐怖」も少し芽生えて来るのだった。

ま、ぼったくりバーじゃあるまいし何万円も取られるわけではなく、店内をパッと見渡したところせいぜい数百円程度の購入金額で許してくれそうな商品だったので、まずは恐れなくていいのだ、と自分に言い聞かせた。

4.「まころん」とは?

仙臺まころん

そもそも吾輩は店名の「まころん」とはどういうものか想像もつかなかったのだ。

まころん? マカロンでないの?

袋入っているのは一様にまあるく、マカロンにも見えるのだった。

笑顔の店員さんに訊くと、「まず食べてみれ〜!」と試食をくれた。

いよいよ買わないと帰れないパターンだ。
( ´∀` )

しかし商品はどれもが1袋が300円代なので怖がらなくていい。

吾輩の内心は「わかったから買うからとりあえず試食させてケロ(なぜか山形弁)」という気持ちになっていた。

しかし見る限り嵩張る商品だった。

値段は安く軽そうだが、1,000円も買ったらひと抱えもするほどの嵩がありそうだった。

今度はそれが心配になってきた。

店員さんは心得たもので、試食用は2個とか4個とか少数入りの袋があってそのまま気前良くくれるのであった。

5.店内撮影会

仙臺まころん

それならば、と吾輩は店内で写真を撮ってもいいかと店員さんに断り、その試食の写真を撮らせてもらおうと思ったのだが、店員さんは「どーぞどーぞ!」とひたすら愛想が良く、他の種類の「まころん」の袋も持ち出して来て、それらに写真写りが最も良さそうなガラス窓近くの脇の台の上に商品を素早く並べてくれたのだった。

ともかくその動作がものすごく素早く、吾輩の撮影に積極的に協力してくれるのであった。

(いよいよひと抱えほどの「まころん」を買わないと出してもらえないぞ~!・・・と吾輩は観念した)( ´∀` )

しかし店員さんがフレンドリーすぎて吾輩はむちゃ楽しくなりつつあった。

吾輩は「自由に写真撮ってええのんよ〜!」の一言に弱いのだ。

そうして撮らせていただいた写真が上に掲載した写真だ。

6.大粒と小粒の「仙臺まころん」

「まころん」は主成分が落花生で小麦粉を一切使ってないのがまず気に入った。

原材料名では、落花生、砂糖、鶏卵、でん粉、膨張剤(多分重曹の類)だけという単純さだ。

これが基本で、2つの大きさがあるのだが、実はもともとは大きい方(大粒)が標準サイズだったそうな。(現在はプレーンだけ大粒がある)

しかしその後、もう少し小さい方(小粒)がいいという客の要望が多くあったようで、現在はプレーンを含む他の味もすべてが小さい一口サイズ(小粒)が標準の基本の大きさとなっている。

確かに大きいサイズ(大粒)だと一口で食べると少し苦しくなるだろうし、あるいは齧って二口で食べると散らかりそうで、やっぱり小さい方(小粒)が一口で食べやすいと吾輩も思う。

しかし顧客の中には昔ながらの大きな方(大粒)がいいという人もいるのだそうだ。

ちょうど熊谷の「五家宝」が、昔は太巻きが標準サイズだったが現在は細い方が標準となっている、というのと同じようなものかもしれないと吾輩は思った。
(吾輩は五家宝については太巻きの方が気に入っている)

それで現在は昔の標準サイズとしての大きめサイズ(大粒)は、味は標準のみで、他の味は現在の表示サイズとして、みな小型サイズ(小粒)になっているとのことだった。

つまり店内にはいろいろな味の「まころん」があるのだったが、大粒があるプレーン以外はすべて小型の一口サイズ(小粒)となっていた。

7.「仙臺まころん」は和菓子か?

味の種類だが、覚えきれないほどの種類があって、例えばチョコレートなどもあった。

食べてみたい気はしたが、吾輩はどうせなら和菓子ネタにしたかったので、和菓子らしい標準のものと胡麻味を買うことにした。

他の味は昔はない味で、特にチョコレート味などになると、どちらかというと洋菓子寄りである。

そもそも「まころん」の語源は洋菓子の「マカロン」なので、実は和菓子で紹介してもええもんかいな? と、ちょっとだけ後ろめたい気持ちもあったのだ。

しかし原材料を見る限り明治時代から日本にある落花生が主なので、ここは和菓子でいいだろうというところだ。

8.生姜味があってもいいかも?

実は、他の味については生姜がなかったので、吾輩は社長夫人に生姜味の検討を進言した。

生姜味があれば吾輩も買うし、より日本風ではないかと思ったからである。

しかし「まころん」の主成分落花生と生姜が果たして合うかどうかはやってみないとわからないだろう。

今まで生姜がなかったということは先人が試作して「おいしくない!」とわかっていることかもしれない。

そのことを社長夫人に訊いてみると「生姜味はこれまで作ったことないはずよ~」と言い、

「あったら美味しくて売れるかも? アタシも生姜好きなのよ〜! オホホホホ!」

と笑った。

そういうことで、案外次回訪問したら「生姜味」が出来ているかもしれないな、という楽しみが出来たのだった。

9.買った

仙臺まころん(プレーン・大粒)・中袋
仙臺まころん(プレーン・大粒)・中袋
仙臺まころん(ごま・小粒)・中袋
仙臺まころん(ごま・小粒)・中袋
仙臺まころん(プレーン・小粒)・大袋
仙臺まころん(プレーン・小粒)・大袋

吾輩が買ったのは標準味(プレーン)と胡麻味だったが、標準味(プレーン)は濃い落花生風味が大変美味しく気に入った。

試食したところ、カリッとしているが、フワッともしていて、空気をたくさん含んだ軽いお菓子で吾輩の好むところだった。

また胡麻味も胡麻の風味がよく現れていて気に入った。

変な添加物で味の調整などを行っていないところが吾輩は最も気に入ったのだった。

日持ちもするので吾輩は標準味(プレーン)と胡麻味を何袋か買った。

当日は午前中の一日のスタートの時間で、早くも別の大きなエコバッグを出さないといけないほど荷物が増えたのだった。

けど、美味しいお菓子に出会えたからいいのだ! という気持ちであった。

大袋が税込416円、中袋が税込367円だった。

10.「仙臺まころん本舗(伊藤食品工業所)」

創業は大正14年(1925年)で100年近い歴史を持つ、昭和初期から続く「独自の製法」を頑なに守り続けている仙台に老舗だ。

実は一時期、機械によるオートメーション化を試みたことがあったそうだが、「手作りの香りや食感には到底及ばない」という結論に至り、今でも職人が丹念に生地を練り上げ焼き上げる伝統製法を貫いている。

11.「仙臺まころん」

「仙臺まころん」のルーツはイタリア生まれの仙台育ちで、実はこのお菓子はフランスのあのお洒落な「マカロン」と遠い親戚なのだ。

原型はイタリアの家庭菓子「アマレッティ」や英語で「マカルーン(Macaroon)」と呼ばれる焼き菓子だ。

明治時代に日本に伝わった際、日本ではアーモンドが手に入りにくかったため、代わりに仙台近郊でも馴染みのあった「落花生(ピーナッツ)」を粉にして作ったのが「まころん」の始まりだ。

ハイカラな洋菓子のエッセンスを持ちながら落花生という日本人に馴染み深い素材を使ったことで、仙台の「駄菓子文化」の一つとして市民の間に深く浸透した。

12.「仙臺まころん」のこだわり

伊藤食品工業所が作る「まころん」が、他の「まころん」と一線を画すのには理由がある。

主役の落花生は厳選されたものを自家焙煎し、さらに、宮城県白石蔵王のブランド卵「竹鶏たまご」やミネラル豊富な甜菜糖など地元の良質な素材を組み合わせて作っている。

13.食感と風味

仙臺まころん(プレーン・小粒)
仙臺まころん(プレーン・小粒)
仙臺まころん(プレーン・小粒)
仙臺まころん(プレーン・大粒)
仙臺まころん(プレーン・大粒)
仙臺まころん(ごま・小粒)
仙臺まころん(ごま・小粒)
仙臺まころん(ごま・小粒)

「カリッ、ザクッ」とした後に、口の中でホロホロと溶けていく独特の食感。

そして鼻に抜ける落花生の力強い香りは自家焙煎と手練りならではの贅沢さだ。

14.商品のバリエーション

定番のプレーン(小粒・大粒)以外にも仙台らしい味がいろいろ揃っているので、現地で見てみるのが一番楽しく、出来たても買えるだろうから、店舗に行ってみるのが一番いいと思う。

15.店舗資料

店舗資料
店舗資料

(おわり)

和菓子なスクチャイ~都道府県別記事一覧~

和菓子なスクチャイ記事一覧

いいなと思ったら応援しよう!