熊谷五家宝訪問記(その3)五家寶 ニシダ飴 熊谷市 和菓子なスクチャイ214 2026.01.23
和菓子なスクチャイ214 埼玉県 > 熊谷市
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
五家寶 ニシダ飴 熊谷市



1.昼食後に熊谷駅に戻る
熊谷駅を朝の9時頃に降りてから堀内製菓と多祢仁(たねに)を訪問したら11時になっていたので、吾輩は駅近くの星川沿いにある地元のソウルフード「フライ」屋さんと独特の幅広いうどん「星川うどん」を出すお店で昼食を摂った。どちらも吾輩は何度か食べていて気に入っている熊谷の食事なのだ。
その後吾輩は駅に行った。
帰るのではなく振り出しの駅に戻って観光案内所の人に熊谷市の五家宝についての情報を乞うたのだ。
2.熊谷駅観光案内所


観光案内所の年季の入ったオバチャンは外国人風に「オォ〜!」などと言って「五家宝マップ」なるものを取り出した。
そんなんあったんや!(≧∇≦)
ハヨからここ(観光案内所)に寄っといたら良かったやん!
ともかくその便利そうな地図によると、吾輩が既に知っていてさっき訪問してきた1.堀内製菓と2.多祢仁以外に、
3.ニシダ飴
4.中島五家宝店
5.花堤(はなづつみ)
の3軒があるのがわかった。
オバチャン、というか、観光案内所調べの地図で、すべてがとりあえず熊谷駅から徒歩圏内だ。
これがすべてかどうかはさておき、まだ昼イチなので今日の今日訪問するには3軒くらいわけないだろう。
熊谷での調べが終わったら今日は特に何も用事がないので、このまま東京に出て寄席にでも行って今日の残りの半日を楽しもうと考えていたのだ。
その寄席プランは返上して今日は熊谷の五家宝に徹することに決めた。
まずは、だな・・・
午前中に行ってきた多祢仁の方向のその先に「ニシダ飴」があった。
何だか昔あった「あさだ飴(浅田飴)」みたいな名前だが、飴屋さんに五家宝なんかあるのかしらん?
ともかく観光案内所のオバチャンからもらった地図を信じて行ってみることにした。
さっき堀内製菓と多祢仁に行く時に通った道を再度歩くことになるので先に「ニシダ飴」を知っていたらさっきついでに寄って来れたのに・・・と、ちょっと不満だったが、さっきは知らなかったのだから仕方がない。
3.ニシダ飴に向かって歩く
吾輩はさっき訪問した堀内製菓の店の前を通過し、左手にこれまたさっき訪問した多祢仁の建物を眺め、さらに先に進んだ。
すると大きな交差点を越えるあたりでわりと広い範囲で工事していて工事関係者が交通整理をしていた。
その場所が地図上では「ニシダ飴」だった。
ニシダ飴は潰されて大きな建物に生まれ変わるのだろうか?と思いつつも交通整理の太ったおっちゃんに訊いてみた。
すると太った交通整理係はすぐにこの先を左に曲がるとあるよ、と教えてくれた。
一瞬で教えてくれたところをみると、付近では有名な飴屋さんなのかもしれない。
4.ニシダ飴に入る


その飴屋さんは二階建て住宅の前面に張り出した切妻平屋建ての趣のある建物だった。見るからになんだか老舗っぽいのだった。
それに、店の外まで甘い綿菓子のような香りが漂っていた。
只者ではない飴屋さんと直感でわかった。
店内に入ると壁側一面に色とりどりの飴が並んでいた。
しかし五家宝が見当たらないので出て来てくれていた女将さんと思われる店員さんに訊いてみると目の前のショウケースの上に小袋入りの2種の五家宝が置いてあった。
普通サイズで細身の「五家宝」と、もう一つは同じ五家宝でも太い「ふとまき」だ。
「五家宝」は直径は2cm程度の一般的な標準サイズだが長さを半分に切ってありひと口サイズになって20個入りだった。
「ふとまき」は「五家宝」と長さはほぼ同じで太いのが8個入りだ。
どちらも1袋税込300円だった。
5.食べる


開封すると、原材料名には書かれていないのに、不思議にもニッキの香りがした。
ニッキの香りは五家宝には合っていて悪くはないが、原材料名に記載がないのが気になった。
本体の固さは「五家宝」も「ふとまき」もどちらも齧るとガシッと固めでやや粘りがある食感で「噛み切る」という感覚があった。
サクッと軽く噛み切れるのではなく、ガシッと齧り付いて力を入れてゆっくりと噛み切るわけで、それはなんとなく「飴」を思わせる食感であった。
水飴が強力にタネを結合させているように感じた。
このあたりは「飴屋」ならではの製造方法に由来するのかもしれない。
これまで食べてきた多祢仁や堀内製菓のサクッとした食感よりもしっかり密度の高い「飴的」な食感だった。
半年ほど前に初めて食べた紅葉屋の五家宝のように生地はしっかりめだった。
多祢仁や堀内製菓のサクッと軽めの生地か、ニシダ飴や紅葉屋のしっかりめの生地かは好き好きが別れるところだろう。
ちなみに吾輩軽めのサクッ!が好きなので、ニシダ飴か紅葉屋よりも多祢仁か堀内製菓の方が気に入る結果となった。
6.ニシダ飴
熊谷市のニシダ飴はこれまで取り上げた多祢仁や堀内製菓や紅葉屋といった和菓子店とは一味違う「飴屋さんが作る五家宝」として非常にユニークで愛されているお店だそうだ。
6.1.ニシダ飴の歴史と話題
創業は昭和3年(1928年)で約100年の歴史を持つ熊谷を代表する手作り飴の専門店だ。
創業以来純度の高い砂糖と水飴を使い、昔ながらの「地釜」で煮詰める製法を貫いている。
色とりどりの飴が並ぶ店内は、どこか懐かしい昭和の雰囲気が漂う。
熊谷駅から少し離れた場所にあるが、地元の人々はもちろん、近年ではソーシャルメディア等で「可愛くて美味しい飴」として全国から注文が入るほどの人気店だ。
6.2.ニシダ飴が作る「五家宝」
多祢仁や堀内製菓などの和菓子店が作る五家宝が「きな粉や種(芯)」に重点を置くのに対し、ニシダ飴の五家宝は「飴屋ならではの蜜の旨み」が最大の魅力なのだ。
五家宝の芯を固め、皮を作るために欠かせない水飴の扱いが抜群なのだ。
ベタつかず、それでいてしっとりとした絶妙な「蜜のノリ」が、職人の技を感じさせる。
大量生産ではなく、一本一本手でひねり切っていく工程から生まれる独特の食感がある。
吾輩が行った時はなかったが、伝統的な五家宝に加えて飴屋さんらしく「ごま」や「アーモンド」など、飴の技術を活かしたバリエーション豊かな五家宝が並ぶこともあるそうだ。
(熊谷五家宝・続く)
