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吉原殿中「みとチョコ棒」菓匠にいつま 茨城県水戸市 和菓子なスクチャイ248 2026.01.26

和菓子なスクチャイ248 茨城県 > 水戸市 

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※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。


吉原殿中「みとチョコ棒」菓匠にいつま 茨城県水戸市

菓匠にいつまの「みとチョコ棒」
菓匠にいつまの「みとチョコ棒」

1.これも「エクセルみなみ」で購入

「みとチョコ棒」売り場

先の記事でモトヤ(本屋製菓)の吉原殿中を買った同じ店で別のメーカーの吉原殿中のようなお菓子があったので買ってみた。

3本入りで税込570円だった。

そのお菓子は、チョコレートが表面の上部3分の1ほどを覆っていて棒に刺さっているが、中身はどう見てもきな粉に覆われた吉原殿中だったのだ。

これは吉原殿中の一種に違いないと思って買ったのだが、店員さんに訊いてみると、このメーカーの吉原殿中の商品はこれだけで、チョコレートがかかってないプレーンのような吉原殿中は作っていないとのことだった。

プレーンがあればそちらを買いたかったのだが仕方なくそのチョコレートがけを買った。

チョコがかかっている段階で和菓子から遠ざかって洋菓子寄りにも見えるが、中身がどう見てもきな粉がかかった吉原殿中なのでギリギリ和菓子として紹介したい。

これも吉原殿中の一種とすると、吾輩は水戸で4種類目のメーカーを見つけたことになる。

チョコレート味は置いておいて、中の吉原殿中としての特徴の違いがわかればいいと思った。

2.「みとチョコ棒」

そのお菓子の名前が「みとチョコ棒」と言うのだ。

「吉原殿中」の文字が1文字も出てこないお菓子だ。

袋の正面、一番目立つところに、藁巻き納豆を帽子にして被った水戸黄門扮するかわいいキャラクターのシールが貼ってあった。

そのキャラクターの名前は「みとちゃん」といい、水戸の公式キャラクターのようなのだ。吾輩は知らなかった。

3.食べた

菓匠にいつまの「みとチョコ棒」
菓匠にいつまの「みとチョコ棒」

特急列車に乗車してからさっそく封を切って食べた。

やはり中身は吉原殿中と言っていい生地というかタネで、ご丁寧にきな粉がまぶされている点も吉原殿中の伝統を守っているようだった。

そしてその上からチョコレートが塗布されていた。

無理にチョコレートで表面を覆うこともないのではないかとも思うのだが、ともかくそうしてあるので仕方がない。

これでは吉原殿中というよりチョコレート菓子と見る人も多いだろうし、結局その方が子供の目についたりして売れるだろうというメーカーの計算づくの作戦が読めたりする。

齧ったのだが、これまでのどの吉原殿中よりも粘りが強く、吾輩が苦手な歯にくっつくヌガーに近い食感だった。

水飴の比率も関係しているのだろうが、この商品も他の吉原殿中と同じように本体が結構甘すぎるのだった。

棒を持つので手を汚さずに食べられて、チョコレートのを味わいながら中身の吉原殿中を楽しむ、というようなお菓子なのだ。

これはこれでいいだろうし、これが気に入る人も大勢いるだろうが、吾輩としては本来の吉原殿中だけのプレーンも存在して他のメーカーと勝負して欲しかったところだ。

4.「みとチョコ棒」の製造元「株式会社にいつま」

にいつま(店舗名:菓匠にいつま)は伝統的な「吉原殿中」を主力とするメーカーではなく独創的な和洋菓子を得意とする菓子店なのだそうだ。

創業は1968年(昭和43年)で、水戸市堀町に本店を構えており、もともと大福や饅頭などの和菓子から始めた店だが、現在は「シューあら大福」や「かりんとう饅頭」など、和と洋を融合させた商品を次々と生み出す、地元では勢いのあるお店のようだ。

菓匠にいつまは、きな粉たっぷりの伝統的な吉原殿中を自社の定番商品として大々的に展開しているわけではなく、吉原殿中の製造は、先の記事で書いた「亀じるし」「油屋」「モトヤ製菓」という専業老舗メーカーが担っている。

5.「みとちゃん」とのコラボレーション

「みとチョコ棒」は、にいつまが持つ「和菓子と洋菓子を組み合わせる技術」と、水戸の観光PRキャラクター「みとちゃん」がコラボレーションして生まれた比較的新しい商品だ。

吾輩は知らなかったが、水戸市のマスコットキャラクター「みとちゃん」が全国的に人気となり、水戸のお土産品が現代風に改良され始めた2013年〜2015年頃から 「みとチョコ棒」を土産物店に現れたようなので伝統のお菓子ではなく新しい次世代の水戸銘菓と言えるかもしれない。

伝統的な吉原殿中は「きな粉がこぼれる」「少し硬い」といったイメージを持つ若い世代もいたようだ。

そこで、にいつまは吉原殿中と同じ、もち米のパフ(あられ)を飴で固める技術を応用し、子供や若者が好きなチョコレートでコーティングするという大胆なアレンジを加えた。

6.吉原殿中の「進化系」

基本は吉原殿中の製法(もち米あられを水飴で固める)を受け継いでいるが、チョコレートを使うことで、サクサク感とチョコのコクが楽しめる「チョコバー」のような味わいになっている。

パッケージに藁巻き納豆の頭巾を被った「みとちゃん」を貼ることで一目見て「水戸のお土産」と分かり、親しみやすさが増している。

7.水戸「吉原殿中」の棲み分け

水戸のお菓子界では以下のような棲み分けができている。

「本屋製菓」や「油屋」は伝統の味をそのままにきな粉の香ばしさを守り抜く。

「にいつま」は伝統の製法をエッセンスとして使い、チョコや生クリームと組み合わせて新しい味を作る。

店員さんも言っていた「普通の吉原殿中は作っていない」とは、にいつまが「伝統の味を守る老舗」というよりは「新しいお菓子の楽しさを提案するクリエイター」に近い立ち位置だからかもしれない。

(おわり)

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