琥珀糖 高見一力堂 島根松江 和菓子なスクチャイ107 2025.08.29
和菓子なスクチャイ107 島根 > 松江
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
琥珀糖 高見一力堂 島根松江



1.好きな色は琥珀色
好きな色は何?と聞かれたら琥珀色と答えるのは反則か?
絵の具やクレヨンや色鉛筆には琥珀色がない。
例えば財布を買ってくれようとしている人に「琥珀色が好き」と言ってしまったら「琥珀色の財布なんてないので何もあげない」となってしまってもらい損ねることになる。
ここは青とか緑とか無難な線を言っておいた方がいいだろう。
しかるに琥珀色はやっぱり好きなのだ。
酒は基本的に飲まないが食前酒に出てくる小さいグラスの梅酒は好きだ。
味も香りも好きだが、何より色が見事な琥珀色が好きなのだ。
そういう意味ではウィスキーもブランデーもいいね。
2.(余談)「響21年」と「山崎18年」
かつて香港のホテルのウェルカムドリンクで遠慮なくなんでも2杯サービスすると言ってくれたので、吾輩はここぞとばかりサントリーの「響21年」と「山崎18年」をお願いしたことがある。(下の写真)

下戸でもわかる、さすがに最高!
この時の琥珀色と香りは最高だった。
もともと酒を飲めない体質でいっぺんに飲むと大変なのでバトラーに頼んで部屋に大事に運んでもらった。
そして3泊のあいだにちびりちびりと大事に飲んだ。
その高貴な香りとまろやかな舌触りと鮮烈な刺激は下戸でも良さがわかり、最高だった。
何より琥珀色を目の前にしていると幸福感が得られるのだった。
3.琥珀色の和菓子
さて、この度琥珀色の和菓子を見つけた。
先日紹介した、「錦小倉」の高見一力堂のお菓子だ。
原材料名は砂糖、水飴、寒天だけだ。
この琥珀色はどこから来たのかと言うと、水飴だろう。
昔ながらの餅米と麦芽の水飴の色だからだ。
島根県アンテナショップ(日比谷しまね館)にて税込1,026円で購入。
4.一力堂の棹状琥珀糖
この「琥珀糖」はその羊羹のような形状から「琥珀羹(こはくかん)」と言った方がいいかもしれない。
一般的な琥珀糖は色とりどりに染色した小さめの寒天質を乾燥させたもので、表面が砂糖で薄く覆われていてかじる時にカリッとする食感があるものだ。
先日紹介した「季子ごよみ」にも入っていてそれが独特の食感を生んでいた。
しかし今回の琥珀糖はずばり琥珀の色をした棹状の寒天なのだ。
その意味で琥珀「羹」と言った方がわかりやすいかもしれないということなのだ。
5.外観と味



琥珀色の透明なゼリー状で非常に美しい見た目をしている。
この透明感は寒天と砂糖を主な原料としているためだ。
口に入れると、まさにゼリーで、ぷるぷるとした柔らかさがあり同時になめらかな食感だ。
一般的な「琥珀糖」の外側がシャリシャリする食感とは異なり、外側も内側も均一なゼリー状の食感になるのが特徴だ。
6.製法
水と寒天を煮溶かし、砂糖を加えて煮詰め、型に流し込み、冷やし固める。
そのまま透明ビニールに真空パック包装する。
この時、外側を乾燥させる工程がないためシャリシャリした食感にはならず、全体がプルプルした繊細なゼリー状となる。
7.琥珀糖と琥珀羹の違い
確認の意味で琥珀糖と琥珀羹をまとめておく。
7.1.琥珀糖
琥珀糖は寒天と砂糖を煮詰めて固めた後、表面を乾燥させて砂糖の結晶を出すことで、外側がシャリシャリ、内側が柔らかい食感になる。
色とりどりの色素を加えることも多い。
通常はサイコロ状や宝石のような形にカットされ、そのまま食べたり「季子ごよみ」のようにお菓子の中に入れたりして使われる。
7.2.琥珀羹
寒天と砂糖を煮詰めて固めた後、乾燥させずにそのまま提供されるため表面も中も均質で羊羹やゼリーのような柔らかくなめらかな食感になる。
8.一力堂の琥珀糖は琥珀羹
上の説明から、一力堂の「琥珀糖」はむしろ「琥珀羹」であり、自然な琥珀色と均一な質感から見た目が宝石のように輝くような美しさがある。
お茶席のお菓子や手土産としても人気が高い商品ということだ。
ともかく、繰り返すが、琥珀色というのは実にいい色で好きなんやねん、やっぱり。
(おわり)
