水戸の梅香る 亀印製菓 水戸市 和菓子なスクチャイ253 2026.01.28
和菓子なスクチャイ253 茨城県 > 水戸市
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
水戸の梅香る 亀印製菓 水戸市






1.水戸駅で清水の舞台から飛び降りる
水戸駅での列車時間直前まで眺めていた売店NewDaysで「水戸の梅」の最高級ヴァージョンのような箱入りのお菓子が目についた。
6個入りで税込2,160円で1個当たり360円と、ちょっとした高級デザートの価格だ。
高級過ぎて怖気づいたが、その時吾輩は大人の休日倶楽部パスを持っていたので10%引きだった。つまり支払い金額は1,944円になる。
列車発車時刻が迫っていたのであまり躊躇している時間もなく、清水の舞台からまた飛び降りて買った。
ちなみに吾輩は最近よく清水の舞台から飛び降りているが、前回は秋田駅近くの秋田県産品プラザで1袋800円越えの「しとぎ豆がき」を買ったほんの3日前のことだった。
ま、今のところ2回飛び降りても骨折も打撲も足の挫きもなく、吾輩は一応健気に生きている。( ´∀` )
2.試験紙入り脱酸素パック



買ったからには食べないとね・・・ということで包装を解いたが、至るところに「種注意」と書いてあった。
箱の中には高級そうな包みで6個が個別包装で詰まっていた。
1個を開けてみると中には脱酸素剤入りの個別密閉袋でパックされていた。
脱酸素剤にはリトマス試験紙のような色をした紙が入っていて、その色がピンクだと酸素を検知していない、という意味のようだった。
1個封を切ってみると、その試験紙はたちまち青に変わった。
酸素を検知した、ということらしかった。
つまり、封を開ける前から脱酸素の効果を目で確かめられるわけだ。
脱酸素剤は日常身の回りの食品でいつも見ている気がするが、酸素センサーの試験紙が入っていて「酸素が入ってませんよ〜」などとキッチリとアピールしているような脱酸素剤入りパック商品などを見たのはこれが初めてだった。
要はそこまで脱酸素の機能を保証して、何か異常があったら報告してくれたら商品交換は厭わない、という自信の表れなのだろう。
ひと言で言うとそこまでするほど高級だと言うことで、つまり「結構高いわよん!」と言うことでもあるのだった。
そんじょそこらの一般の土産品とは一線を画しているのだった。
ま、高もん、っちゅーこっちゃね。
3.食べた


今の今まで酸素に触れずパックされていた新鮮そのものの「梅丸ごと入り水戸の梅」を、何はともあれ食べようではないか、と齧ってみた。
なんじゃこりゃ〜!
うま〜い!
キッチリと紫蘇で包んである中には白餡が入っていてその中心には、梅丸ごとが種付きで入っていた。
ひと口で紫蘇の塩分と酸味を感じ、白餡の甘味を感じ、そして梅の酸味と塩味を感じるという複合和音を楽しめるのだった。
本来の「水戸の梅」は塩漬けした紫蘇で白餡(亀印)か小豆餡(木村屋)を包んでいるだけで、「梅」と言いつつ「梅」は入ってないのが「水戸の梅」なのだ。
「水戸の梅」は本物の梅を使わずに、その形態と味から「梅」を想像させるように出来ているお菓子なのだ。
4.人生幸朗師匠が怒るとこ?
そこに本物の梅を入れているわけだが、いったいどういう了見なのだろう。
人生幸朗・生恵幸子師匠なら「ええ加減にせんかえ〜! 責任者出てこ〜い!」と言う場面かもしれない。
しかし吾輩は決して怒っているわけではなくて、梅を使わずに梅を表現していた「水戸の梅」なのにそこに本物の梅を入れて、
「どないすんじゃ〜い! 旨すぎるやないか〜!」
ってなところである。
まあ1個につき1個の梅を使ってたら値段もそこそこしてくるし、それにしてもあんことの相性はバッチリなのであった。ついでに表面の紫蘇の塩味とパリッと齧る感触もええね。
と言うことで、1個(つまりひと口)が300円以上もする高級お菓子だが、結局満足度も高いのだった。
懐に余裕のある時はこれを買って、しみじみと梅入りヴァージョンの「水戸の梅」を味わうのも良いであろう、と、今回も清水の舞台から無事舞い降りた。( ´∀` )
5.命名「水戸の梅香る」
ちなみに先にも書いてあるが、この梅入りヴァージョンの「水戸の梅」のお菓子の名前は「水戸の梅香る」なのだ。
一般の「水戸の梅」には梅が入ってなかったので梅は香らなかったと言うことだろう。それでもみんなは健気に「梅」のように振る舞っていたのだ。
そこに登場したスネ夫みたいな金持ち風の梅入り「水戸の梅」が現れ、「どや? 梅、香るやろ?」ってなことで一世を風靡しようと企んでいる。
・・・のかどうかは吾輩にはわからないが、やっぱり責任者に訊いてみたい気持ちはある。
ま、美味しいに決まってるのだ「紫蘇+あんこ+梅の蜜漬け」は。
食べるのが止まらなくなるかもしれない悪魔の組み合わせだ。
ちなみにメーカーは吉原殿中の亀じるし(または亀印製菓)だ。
亀じるしは水戸を代表するいろいろな名物お菓子に手を染めているということなのだ。
6.高級品「水戸の梅香る」
水戸の名物といえば「水戸の梅」というシソの葉で巻いたお菓子が有名だが、この亀印製菓(亀じるし)の「水戸の梅香る」は、それとは一線を画す「梅そのものの美味しさを封じ込めた贅沢系スイーツ」なのだ。
6個で2,160円(1個あたり360円)という価格からも分かる通り、日常の茶菓子というよりは、大切な方への贈り物や自分へのご褒美として選ばれる「特選」のお菓子の位置付けだ。
7.「水戸の梅香る」の最大の特徴
このお菓子の主役は、なんといっても「丸ごと一粒入った梅の蜜漬け」だ。
茨城県産(主に偕楽園周辺や県内の梅林)の、肉厚で形の良い大粒の梅が厳選されている。
その梅を、酸味を適度に残しつつ芯まで甘みが浸透するようにじっくりと時間をかけて蜜に漬け込んでいる。
この梅が、白餡(しろあん)と柔らかな羽二重餅(はぶたえもち)、あるいは桃山生地などで包まれている。
商品名の通り、封を開けた瞬間に広がる梅の香りと口に入れた瞬間に弾ける果肉のジューシーさは、まさに「梅の都・水戸」を感じさせる逸品だ。
8.「亀じるし」の歴史的背景
水戸の亀印製菓は嘉永五年(1852年)創業の老舗だ。
水戸藩九代藩主徳川斉昭公が偕楽園に数千本の梅を植えたことで、水戸は梅の街となった。
亀印製菓はその梅をいかに美味しく加工するかを170年以上追求し続けてきた、いわば「梅のスペシャリスト」なのだ。
昔ながらの「水戸の梅(シソ巻)」を守る一方で、この「水戸の梅香る」のように現代的な高級感とフルーツとしての梅の魅力を引き出した商品を開発することで伝統を次世代に繋いでいるわけだ。
9.6個で「2,160円」の価値
「少し高いかな?」と感じるかもしれないが、そこには理由がある。
梅の種を抜く、あるいは種付きのまま崩れないように優しく包む工程は、非常に繊細な手仕事が必要だ。
梅の収穫時期に合わせて仕込み、その風味を損なわないよう品質管理を徹底しているため、大量生産品とは一線を画す「瑞々しさ」が保たれている。
水戸駅ビルや百貨店でも、この「箱入り・個包装」のタイプは、ビジネスシーンや正式な挨拶の品として、非常に高い信頼を得ているのだ。
10.「種」に注意
メーカーや仕様によって、種を抜いているものと、あえて種を残して果肉の張りを持たせているものがあるが、種がある場合はその周りの果肉が一番美味しい部分でなので、ぜひゆっくりとしゃぶって味わいたいものだ。
11.冷やして食べてミソ
このお菓子は冷蔵庫で1〜2時間冷やすことで中の梅の蜜が引き締まり、白餡の甘さと梅の酸味のコントラストがより鮮明に、かつ清涼感たっぷりに楽しめるとのことだ。
(おわり)
