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草の詩 林昌堂 富山市 和菓子なスクチャイ232 2025.12.13

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※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。


草の詩 林昌堂 富山市

林昌堂の「草の詩」
林昌堂の「草の詩」
林昌堂の「草の詩」
林昌堂の「草の詩」
林昌堂の「草の詩」
林昌堂の「草の詩」

1.富山駅で購入

前回の「越中きりこ」と同じく富山駅で購入したもの(どちらも税込950円)で、両方とも吾輩は店頭では「すはま」と思って買ったのだが、原材料名をよく見ると「越中きりこ」は小豆が原料で一般的な大豆の「すはま」ではなく、こじつけて「小豆のすはま」と思ってもいいではないかとわりと強引に妥協したのだった。

その「越中きりこ」と比べるとこの「草の詩 」は原材料が砂糖、きな粉(大豆)、水飴なので原材料的にも明らかに「すはま」なのだった。

しかしその2つのお菓子は、後にも書くが「林昌堂の2つのすはま」という周知の位置付けであり、特に「小豆の越中きりこ」が吾輩の思い込みや押し付けで無理矢理「小豆のすはま」にしたわけではないという事実が晴れてよかったと思った。

ともかく前回の「越中きりこ」も小豆の粉でできた広義の「すはま」なのだ。

そういうことで林昌堂は小豆と大豆で2種類のすはまを作り、それぞれの名前を「越中きりこ」と「草の詩」としたのだ。

すはま好きなら両方食べたいと思うところで、吾輩も店頭の同じ棚に並んでいた両方をいっぺんに買ったのだ。

2.箱を開けた

林昌堂の「草の詩」

封を切ると中身はきな粉がまぶされた山吹色と緑のひと口大の求肥のように見えたが、これらは求肥でなく京都の「すはまだんご」のような「すはま」なのだ。

そう思って見れば京都の3色の「すはまだんご」のうちの黄と緑の2色が山吹色と深緑として棒状に変形して並んでいるように見えてくる。

はっきりした色はついているが、「すはまだんご」や「すはま屋のすはま」のように合成着色料を使っていないようで、原材料名表示には着色料の記載はない。

しかし着色料なしで京都の「すはまだんご」や「すはま屋のすはま」と同じくらい濃い色が出る?

と疑問を持ったので林昌堂に直接電話をして訊いてみた。

何かの間違いで原材料名に着色料を書き忘れたのではないか?と思ったからだ。

すると主人と思われる快活な男性が電話に出て、もしかすると仕入れているきな粉の方に・・・?と言いかけたが、青きな粉は水分が加わると色が濃く出るのでやっぱり着色料は使ってないだろう、とのことだった。

主人が言うのだから間違いなく着色料は使っていない、ということでいいのだろう。

ちなみに林昌堂では「越中きりこ」の原料である小豆粉は自家製粉だが、「草の詩」の大豆粉(きな粉)の方は今は自家製粉していなくて仕入れだとのことだ。

もしかするとその仕入れ元のきな粉の段階で、特に緑色の方の青きな粉の方にもともと着色料が入っていることはないのだろうか?と吾輩は疑問に思ったのだが、ま、主人が最終的な商品に着色料を使っていないというのだから使ってないのだろうということにした。

それにしても商品の緑色が濃いので、天然の青きな粉だけでいかに水分が加わろうともここまで色が付くのかは未だに不思議だ。

3.食べた

林昌堂の「草の詩」

そして味だが、はっきり言って甘かった。

京都の「すはまだんご」の抑えた甘さではなく、吾輩には強烈な甘さに感じた。

そしてその甘さもこの「草の詩」の特徴のひとつであるらしいのだ。

4.「草の詩(くさのうた)」

「草の詩」は前回紹介した「越中きりこ」と同じく林昌堂を代表する銘菓だが、あちらが「小豆の滋味」を追求したお菓子であるのに対し、この「草の詩」は「青大豆の清涼感」を閉じ込めた、また異なる魅力を持つ一品なのだ。

4.1.「草の詩」という名前に込められた風景

林昌堂がある八尾(やつお)は、山々に囲まれ、清流が流れる美しい町だ。

このお菓子は、春から夏にかけて山野に萌え出る草花や、爽やかな風をイメージして作られている。

あの淡い緑色は、着色料の強烈な色ではなく、素材そのものが持つ「命の色」を表現している。

4.2.「草の詩」ならではの形状と食感

越中きりこ」がしっかりとした型押しであるのに対し、「草の詩」は少し丸みを帯びた、優しく素朴な形をしている。

触れると指先に伝わる、吸い付くようなしっとり感がある。

これは熟練の職人が、その日の湿度に合わせて水飴の量を微調整している証拠だ。

口に入れると、最初はしっかりとした「すはま」の食感があるが、体温で解けるとともに青大豆の香ばしい粒子が口いっぱいにほどけてくる。

5.林昌堂の「二つのすはま」

林昌堂の「越中きりこ」
林昌堂の「草の詩」

越中きりこ」と「草の詩」の両方を体験した場合、いわば林昌堂の「陰と陽」を味わったことになる。

越中きりこ(陰/静):小豆の落ち着いた、深い土の匂いを感じさせる味。

草の詩(陽/動):青大豆の爽やかな、風や光を感じさせる味。

これらを交互に食べると、同じ製法の「すはま」というジャンルの中でこれほどまでに表情が変わるのかと驚くほどだった。

(おわり)

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