続:足元の話
少し前に、アルゼンチンタンゴを踊るのにハイヒールは必須じゃない、という話を長々書いたのに、じゃあ他のチョイスは具体的にどんな感じ? ということを書き忘れました😅。なので、ここにそのことをちょこっと追記したいと思いま~す。
(タイトル写真 by konstantin shmatov)
注:以下にご紹介するメーカーと筆者に利害関係はありません。単にわかりやすい例として取り上げたものとお考え下さい。
踊る時の靴は、自分が安心して踊れて、踊る場所の床(タイル張りのダンスホール、木の床のスタジオ、石畳の屋外など)に合ったものであればそれでいいわけですが、なにせ大人のお遊びの小道具、ハイヒール以外にも目移りするような様々なモデルのシューズが出回っています。例えば、
Katrinski
Katrinski のカラフルなフラットシューズはブエノスアイレス在住スウェーデン人アーティスト Katrin Urwitz のデザイン。カトリンはウィッグの制作を手掛けていたメークアップアーティストでしたが、タンゴを踊るようになって、ハイヒールにかわる無理なくはけてかわいいタンゴシューズをつくることを思い立ったのだそうです。ダブルロールのタンゲーラスがミロンガで履いたり、有名マエストラがレッスンで使ったりして人気のフラット以外にも、レトロなデザインのローヒール(これもカワイイ)や普通のハイヒールもあります。
2HB
イタリアのダンスシューズメーカー。トレーニング用、となっているけれど、そのおしゃれなデザインはミロンガでも目を引くこと間違いなし。また、ここの男性用の靴には「Tango Nuevo」がという遊び心のスニーカー風のデザインのラインあります😁
蛇足ですが、スニーカーは Tango Nuevo のタンゲーロたちの象徴でした。1990年代タンゴシーン前面におどりだした彼らは、伝統的サロンの美学と一線を画する意思表示として、革靴ではなくスニーカーで踊っていたのです。でも、老舗シューズメーカーがデザインとして取り入れるなんて、なんだか Nuevo の反逆精神も遠くなりにけり……。
その他
以前の記事でも紹介した Yuyo Brujo 、Tangoleraなども、フラットな靴やタンゴブーツをラインアップしています。練習用とされていることが多いけれど、ファッション次第でミロンガでも十分使えます。
色々ある足回りアイテムですが、逆に見かけないもの、といったら、プラスチックのヒールカバー。社交ダンスでの習慣からか、日本では着用してくださいといわれる場所もあるようですが、日本以外のミロンガやレッスンでは見かけない(少なくとも私はみたことはない)です。
七色タンゴ
無理せず踊れる靴を見つけるのはタンゴに限らずとても大切ですよね。また、一口にタンゴといっても、その音楽世界はロマンティック、ドラマチック、コミカル、ノスタルジック……と曲ごとにいろいろで、ハイヒールをはいて踊るゴージャスなワタシ、がぴったりの時もあれば、タンゴブーツにジーンズで足下に石畳を感じさせるようなダンスがしっくりくるときもある。靴を含めた装いも表現の一部として様々なものを試してみると、タンゴを踊る楽しさが一層ますのではないでしょうか?
©Rico Unno, 2025, CC BY-ND
