はっぴいえんど、大滝詠一、鈴木茂の7インチコレクション(13枚)
はっぴいえんど「12月の雨の日」(1971)

A面「12月の雨の日」
B面「はいからはくち」
作詞:松本隆/作曲:大滝詠一
正直、シングルヴァージョンは好きではなく(ジャケ含め)、どうせ再発するなら、独自企画で両面ともアルバムヴァージョンで7インチにすべきだと、律儀にオリジナル盤で復刻すればいいってものでもない、オリジナルシングルが欲しい人は中古で探しなさい、と身勝手な自己主張
そもそもアルバムはURCで、シングルはキング/ベルウッドで販売という事情から別ヴァージョンにする必要があったと思われる、このシングルヴァージョンをCDで聴こうと思ったら、『はっぴいえんどBOX』を買うしかない?という難易度、本来解散時にリリースされたキングからのベスト盤『CITY』にこの2曲が収録されていれば問題ないのだが、「はいからはくち」はこれでしか聴けないCITYヴァージョン、そしてなんと「12月の雨の日」はURCアルバムヴァージョン、何故だ?
ついでにいわせてもらえば、松本隆『風街レジェンド2015』でのはっぴいえんどセットにおいて「はいからはくち」が演奏された際、残念ながら大瀧詠一は亡くなられており、代わりのボーカルを佐野元春が務めたわけですが、何故同じく出演していた小坂忠じゃないんだと、そもそもはっぴいえんどは小坂忠がボーカルをやるはずだったという「幻のはっぴいえんど」が観られる一世一代のチャンスがふいに、単純に思いつかなかったのか、或いは理由があるのなら是非知りたいところですが、もしかして当時バンド計画そっちのけでヘアー(ミュージカル)に参加してしまった仕打ちなのか、大瀧詠一への義理立てなのか、とにかく未だに納得がいかないのであります!
そしてさらに6年後『風街オデッセイ2021』が開催されましたが、小坂忠は闘病中ながら参加していたものの、やはりはっぴいえんどセットには交わることなく、「はいからはくち」も演奏されることはなく

はっぴいえんど「花いちもんめ」(1971)

A面「花いちもんめ」
作詞:松本隆/作曲:鈴木茂
B面「夏なんです」
作詞:松本隆/作曲:細野晴臣
アルバム『風街ろまん』は曲毎に作曲者がプロデューサーとなるバンドというよりかはプロジェクト色が強くなってきた様相でしたが、その流れで『ゆでめん』にはなかった鈴木茂の曲も誕生しました、そしてその曲がシングルに選ばれたんです
B面「夏なんです」は名曲なんです、「風をあつめて」と「夏なんです」どちらが好きかと訊かれたら「夏なんです」なんです、なんですが、何故当時「風をあつめて」がシングルに選ばれなかったのか、『風街ろまん』のコンセプトが全て凝縮されているといっても過言ではない曲が選ばれなかった理由はわかりません、わかりませんが、「花いちもんめ」が選ばれた理由はわかりました、当時大瀧詠一ソロシングル「恋の汽車ポッポ/それはぼくじゃないよ」が同時発売されておりまして、つまり大瀧詠一、細野晴臣、鈴木茂の曲を各々平等にシングルで発売したというわけなんです
そして松本隆の作詞の素晴らしさはいうまでもなく、「風をあつめて」と「夏なんです」に関してはドラムも素晴らしく、いとも簡単にヘタだという人がいますが、ニュアンスの付け方が唯一無二のドラミングなんです
はっぴいえんどの場合、ファースト/セカンドアルバムはURC、シングルとサードアルバムはキングというややこしい事情があるので「12月の雨の日/はいからはくち」のシングルはアルバムとヴァージョン違いだったりするが、こちらに至っては結局そのような事情は関係なくアルバムヴァージョンと同じなんです
12月発売のシングルなのだから、やはりB面は1番人気の「風をあつめて」の方が良かったのでは... という気がしなくもない
はっぴいえんど「さよならアメリカさよならニッポン」(1973)

A面「さよならアメリカ さよならニッポン」
作詞:はっぴいえんど/作曲:はっぴいえんど & VAN DYKE PARKS/編曲:VAN DYKE PARKS
B面「無風状態」
作詞作曲:細野晴臣
そもそもファーストアルバムはジャケにたまたま「ゆでめん」とあるモチーフによって『ゆでめん』と呼ばれているが、本来は『はっぴいえんど』である、そしてラストアルバムも『HAPPY END』である、日本語か英語かの違いだが、声に出したら同じである、珍しいというか手抜きというか、バンド名とアルバムタイトルが同じx2回、もうわざわざタイトルすら考えたくない状況、解散決定後の想い出づくり(渡米LA録音〜ディズニーランドにも行く〜帰りはハワイにも寄る)に過ぎない、かといって内容が悪いわけではない、各々ソングライティングはさらなる高みに、それが「はっぴいえんど」たる所以、ちなみに1985年再結成LIVE盤のタイトルは『THE HAPPYEND』である(3回目!)
個人的にはアルバム『HAPPY END』の音が悪いような印象があり、それまでのこだわりを考えればありえないが、メンバーも解散決定後のアルバムにそこまで思い入れがなかった状況も加味して肝心のミックスダウンを立ち会いせずに現地スタッフにお任せしてしまった、日本から来た見知らぬバンドに対してどれほど真剣に仕上げたのか疑問、LAで録音だけしてきて、ミックスダウンは東京で『風街』同様に吉野金次が仕上げたら最高だったのではないかと、現に大滝詠一は帰国後に自分の曲だけ吉野金次にミックスを試させている(未発表)、ちなみに20年後の1993年にリリースされたCDボックスで吉野金次がリミックスした際は残念ながらデジタルリヴァーブ処理等々で不評、今は無かったことになった

鈴木茂「八月の匂い」(1975)

A面「八月の匂い」
作詞:松本隆/作曲:鈴木茂
B面「スノーエキスプレス」
作曲:鈴木茂
名盤ゆえ全曲どれでもシングルカット可能かと思うのですが、やはり何故「八月の匂い」だったのかなと思ってしまいます、細野晴臣とスプリットながらプロモのみで「100ワットの恋人」の7インチ(中古市場で万級)があるだけに余計に
アルバムで2トップは「100ワットの恋人」と「砂の女」と思うのですが、それは自分だけそう思ってるだけなのか、大体ここで7インチの選曲にああだこうだ書いてますが、選曲ってアーティストではなくレコード会社のディレクターとか第3者が決めてると思ってるわけで、いつもその第3者に物申してるつもりです、アーティストはアルバムの曲順はこだわって決めてると思いますが、その中から何をシングルカットするかは自分自身で決めかねるところがあるかと、シングルはアルバムのプロモーションとしての役割も出てきますが、仮に「100ワットの恋人」か「砂の女」の場合、営業判断でシングルに満足してアルバムを買わなくなるなんて懸念から「八月の匂い」になってしまったのか、今のところそれ位の理由しか思いつかない、いや「八月の匂い」が悪い曲と主張したいわけではなく、シングル向きではないのではないか、ということで僕の判断ではシングルカットは「100ワットの恋人」一択なのですが、そんなの知らねーよって話ですかね?
ちなみにA面が何であろうが、B面は「スノーエキスプレス」で異論はありません、鈴木茂をアピールする手段としてA面が歌モノB面ギターインストのバランスはベストかと思います
2017年にタワーレコード限定で「砂の女」が7インチ化(なかなか入手出来ず)されたので、もし今後「100ワットの恋人」が7インチ化されるようなことに備えてB面曲も提案、上記のバランスでいけば、インストの「ウッドペッカー」なのですが、もう40年以上「100ワットの恋人」をシングルカットせずに引っ張ってしまったので、いっそのことB面は「100ワットの恋人」(幻のハックルバックver)でどうでしょう? 聴き直してみたらこちらも良かったので両面「100ワットの恋人」、どんだけ推してるんだってことですが
鈴木茂「LADY PINK PANTHER」(1976)

A面「LADY PINK PANTHER」
B面「8分音符の詩」
作詞:松本隆/作曲:鈴木茂
昨今のレコードブームによって人気盤がそのまま復刻(再発)されるパターンと人気アルバムから新たにシングルカットされるパターンがあるが、これは後者であり、鈴木茂のセカンド『LAGOON』(76年12月5日リリース)より「LADY PINK PANTHER」と「8分音符の詩」が選ばれた、アルバムの最初の曲と最後の曲という極めて順当な選択、そんな曲順関係なくとも曲調からいって真っ当な選曲、ジャケも新たに変なことするよりアルバムジャケをそのまま生かしたデザインで違和感ナシ、いつもなんでこれがシングルなんだと疑問を投げかける場合もあるのだが、全く問題ナシ
むしろ問題は『LAGOON』より人気盤『BAND WAGON』からの企画シングルが「砂の女/微熱少年」(同じく2017年4月5日リリース)なのだが、いや「微熱少年」じゃなくて「100ワットの恋人」だろうということで買ってない(注:これを書いたのは2018年で現在は買わなかったことを後悔)、因みにリリース当時に作られたプロモオンリーの「チャタヌガ・チュー・チュー/100ワットの恋人」が存在するので、これを入手すれば事足りるのであるが希少高値、でもって『BAND WAGON』リリース当時にシングルカットされたのは「八月の匂い/スノーエキスプレス」であるので、兎に角一度も7インチ化されてないという理由から「砂の女/微熱少年」になったのだろうと理解はするが
因みに『LAGOON』からもう1枚シングルカットせよと言われたら「TOKYOハーバーライン/BRANDY WINE」と提案
「8分音符の詩」は後に竹内まりやがカヴァーしており、これもプロモオンリー7インチが存在するが希少高値(万級)
多羅尾伴内楽團「心のときめき (Ajoen Ajoen)」(1978)

A面「心のときめき (Ajoen Ajoen)」
作曲:Traditional/編曲:多羅尾伴内
B面「サーファー・ムーン (The Sufer Moon)」
作曲:Brian Wilson/編曲:多羅尾伴内
2017年3月21日にリリースされた大滝詠一の7インチシングルボックスセット『NIAGARA 45RPM VOX』(9枚の7インチ+それらの曲が全て収録されたCD1枚)の中の1枚、これだけバラ出品されていて誰とも競わず安価で迷わず入手、オリジナルのプロモ盤であれば高いのだろうが、はっきりいってそれほど詳しくないので、ナイアガラ関連の7インチのどれが高くてそうじゃないのかがまだ分からなかったりする、おおよそ多羅尾伴内楽團が人気なくて、さらにVol.2になると人気がないという感じはなんとなく想像できるが
大滝詠一「君は天然色」(1981)

A面「君は天然色」
B面「カナリア諸島にて」
作詩:松本隆/作曲:大瀧詠一/編曲:多羅尾伴内
1980年のYMO大ブレイク最中に大滝詠一は起死回生のアルバムに着手する、そして完成してからか時期は不明だが、久しぶりに細野晴臣を訪ねて「次は自分が売れます」と宣言したとの都市伝説
今でこそ人のキャラクターに対して「天然」なんて表現をするが、この当時はまだそんな表現はなく、例えば「天然ボケ」などと使われる時の「天然」は80年代中頃に欽ちゃんがジミー大西に対して言ったのが最初だとされており、同じ意味ではないにしろ、この「天然色」という表現もある種の発明というか、ニュアンスとして何らかの繋がりがあるように思えてしまう、「天然」(或いは不思議ちゃん)と言って相手が傷つくようであれば、「天然色」と言えば、なんとなくポジティブな感じがするのでいいんじゃなかろうか、しかし実際日常会話で「君は天然色だね」と言おうものなら、「は?」って感じなんだろうけど、もっと昔の言葉なら「君は無邪気だね」、この「無邪気」を「天然色」と変換したのが松本隆マジックという解釈でした(注:「君は天然色」に関する松本隆の個人的なエピソードを知るまでは)
曲に対しての自分の印象は兎に角これでもかの3連攻め、、、
大滝詠一「恋するカレン」(1981)

A面「恋するカレン」
B面「雨のウェンズデイ」
作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一/編曲:多羅尾伴内
大滝詠一のシングルって70年代のは当然高値として、ロンバケあたりのやつって強気の値段設定か、当時売れたから枚数は出てるゆえの1000円以下とかマチマチなイメージがあります
『ロンバケ』からのセカンドシングルカット、A面「恋するカレン」はスラップスティック(声優の企画ユニット)に提供した「海辺のジュリエット」が元ということで聴いてみれば、なるほど確かに、しかしボーカルと詞とアレンジが変わっただけで、こんなにもオオバケするのかと感慨もヒトシオ
B面「雨のウエンズデイ」は11ヶ月後(82年5月21日)にA面になってジャケ変更クリアビニールでリカット(同じくB面「恋するカレン」)、その理由は分からないが、ロンバケは発売して即売れたわけではなく、じわじわと売り上げを伸ばしたタイプだった且つ「雨のウエンズデイ」の方も好きな人が多いとかで再プッシュということになったのではなかろうか(A面でシングルカットし直せばラジオでのオンエア率が高くなるとかで)、確かにどっちが好きかと言われれば「雨のウエンズデイ」かもしれない、でもってドーナツ盤のクリアビニールにも惹かれるので、そっちに買い換えるかもしれない〜(但し高値)
ナイアガラトライアングル「A面で恋をして」(1981)

A面「A面で恋をして」ナイアガラトライアングル
B面「さらばシベリア鉄道」大滝詠一
作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一/編曲:多羅尾伴内
『ロンバケ』の3.21から7ヶ月後のシングルはナイアガラトラアングルの復活だった(但し杉真理と佐野元春の新メンバーで)、その『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』のアルバムは『ロンバケ』から1年後の3.21にリリース
A面「A面で恋をして」は7インチ同心円の溝にマシンガンの音が入ってる盤があること自体を知りませんでした、いつも曲が終わったら、すぐに針を上げてしまってたので気付かないままでしたが、確認したらマシンガン入りと判明、しかし初回プレスではなさそうな? ちなみにマシンガン音は松武秀樹がシンセで作ったと思われます
#ナイアガラトライアングル#佐野元春 #杉真理 #大滝詠一
— RIOW ARAI ® リョウアライ (@riowarai) March 16, 2022
「A面で恋をして」
エンドレスマシンガン pic.twitter.com/Qie7dEwgwu
B面「さらばシベリア鉄道」は『ロンバケ』からのカット、太田裕美のナンバーとしても有名

ナイアガラトライアングル「A面で恋をして」(資生堂盤)

A面「A面で恋をして」
作詞:松本隆/作編曲:多羅尾伴内
B面「A面で恋をして」(インスツルメンタル)
資生堂81年冬のキャンペーンCMソング、資生堂のキャンペーンソングは資生堂サイドが作ったと思われるプロモオンリー盤が存在することがある、その場合オリジナルシングルのB面はキャンペーンと関係ない曲のため、オリジナルカラオケになっているところがポイントが高く、入手したくなる
「いけないルージュマジック」「め組のひと」「不思議なピーチパイ」「その気XXX」などの資生堂盤を持っているが、「ニュアンスしましょ」みたいにオリカラじゃない盤があるので要注意、或いは「時間よ止まれ」「ベジタブル」の資生堂盤はB面がカラオケではなくオリジナル盤のB面と同じ曲なので残念ながら欲しいとは思わない

森進一「冬のリヴィエラ」(1982)

A面「冬のリヴィエラ」
作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一/編曲:前田憲男
B面「駅灯り」
作詞:山口洋子/作曲:平尾昌晃/編曲:薗広昭
「リヴィエラ」とはイタリア語で「海岸」を意味する
80年代に入って時代も変わり、このままじゃイカンと前川清と示し合わせたかのような同時期にいわゆる演歌/歌謡曲の先生じゃない系の先生にチャレンジ、松本隆と大瀧詠一で作られたシングルは「サントリーウインターギフト」のCMソングになったこともあり、久しぶりのベストテンヒットとなった、そもそも演歌/歌謡曲の先生じゃない系の先生の曲を森進一の場合は既に吉田拓郎作曲の「襟裳岬」でレコード大賞も70年代に獲っているのだが
残念ながらB面は松本隆・大瀧詠一コンビではなく、山口洋子・平尾昌晃コンビの歌謡曲通常モード(というよりA面が受け入れられなかった時の保険曲か)、まー何が演歌で何が歌謡曲かは考え出すとまた眠れなくなっちゃうが、松本隆・大瀧詠一コンビで勝負したのは森側からのオファーなのか、CMからの企画なのか(後年の小林旭「熱き心に」同様にCM主導で布施明が歌う予定だったという話もある)、兎に角、前川清にしても森進一にしてもヒット曲から遠ざかっており、80年代に入ってサウンド含めて新たなチャレンジを仕掛けようとしていたことは確か
ちなみに五木ひろしはどうモガいていたのか、何とこの時期はあの「契り」をヒットさせており、80年代を演歌・歌謡曲の先生じゃない系の先生には任せず、自作曲で乗り切った上での特大ロングヒット(コロッケのものまね含む)、さらに木の実ナナとのデュエット曲「居酒屋」がカラオケロングヒットになるなど2大代表曲が一気に誕生している時期であり、『1982年の五木ひろし』という本が1冊出来てもおかくしないくらいの快進撃であった、、、とかなんとか五木ひろしのレコードを買うことはないだろうから、最初で最後の五木の子守唄
大滝詠一「フィヨルドの少女 / バチェラーガール」(1985)

A面「フィヨルドの少女」
B面「バチェラーガール」
作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一
『ロンバケ』からまる3年、現在の感覚として3年はそれほどでもないが、80年代の感覚としては久々のアルバムとなってしまった『EACH TIME』(84年3月21日リリース)からのカット、といいたいところだが、84年盤『EACH TIME』には収録されず、翌85年に新曲のシングルとしてリリース、そして翌年の『Complete EACH TIME』(86年6月1日リリース)にこの「フィヨルドの少女」と「Bachelor Girl」が追加収録された
正直、熱心な大滝ファンではないので『EACH TIME』をろくに聴き込んでなく「フィヨルドの少女」を知らなかったくらいですが(「バチェラーガール」は稲垣潤一の曲として当時から知っていた)、このシングルは特に高くはないので、見つけ次第迷いなく入手

「フィヨルドの少女」のシングルから12年、「幸せな結末」(97年11月12日リリース)でまさかの復活、時代的に8cmCDでリリースされたが、さらに10年後の2007年に7インチでリリース、自分がレコードに再び興味を持ち始めるのが2017年なので、これを今更欲しくなっても高値で手が出ない(80年代のシングルと違って限定盤というのもある)、そして昨今のレコードブームに合わせて7インチが再発されるかと思いきや、2023年にまさかの8cmCDで再発ときて、個人的には残念
金延幸子「青い魚」(1972)

A面「青い魚」
B面「あなたから遠くへ」
作詞作曲:金延幸子/編曲:細野晴臣
72年9月1日にURCからリリースされたアルバム『み空』から、実に51年ぶりとなるシングルカット
昨今のレコードブームにより、かつてのシングルの復刻や、当時はシングル化されなかった楽曲がDJによる再評価などをきっかけに新たに7インチ化されるケースが、レコードストアデイなどを通じて増えている、これもその流れを汲むもので、映画『PERFECT DAYS』で「青い魚」が使用されたことをきっかけに、待望の7インチカットが実現した
アルバム『み空』からは当時シングルカットがなく、まず先行のシングル「時にまかせて」を大瀧詠一がプロデュースしたが(演奏は大瀧詠一、細野晴臣、松本隆=ほぼはっぴいえんど)、金延幸子が求めていた方向性と違ったらしく、その後のアルバム『み空』のプロデュースは細野晴臣に交代した、と言いたいところだが、実際は全11曲中3曲編曲しただけで金延幸子の弾き語りを軸としたセルフプロデュースに変わったといっても過言ではないだろう、その細野晴臣が編曲したうちの2曲が選ばれてシングルカットされたわけだが、残り1曲は「時にまかせて」のアルバムヴァージョンであり、シングルと聴き比べれば、わかりやすいほどに大瀧詠一と細野晴臣のプロデュースの違いが見えてくる(残念ながら?シングルと違ってアルバムの方はドラムが松本隆ではなく林立夫)
あくまで推測かつ公では語られていないことだが、この金延幸子の一件がはっぴいえんど解散の一因であると思っています(まー原因ではなく一因ですから興奮しないでください)、これと大瀧詠一ソロアルバムのレコーディングで解散の流れになったのではないかと思われます、っていうか72年のはっぴいえんどの活動はこれらとLIVEくらいしかトピックがないので、解散の原因を探るとしたら金延幸子の件も外せないかと
