『21歳の選択』──生きついた先
その後の家族の崩壊
【序詩2】
その時──
息子は集団自殺を図ろうとしたが、
失敗した。
けれど、その3年後、
再び死を選んでいた。
──それが、『その後の家族の崩壊』
※この作品は、
自死や自傷行為など特定の行為を推奨するものではありません。
その夜──
それを実行することしか、
頭にはなかった。
コンビニで酒を買い、
持っていた薬を、
体に流し込んで。
朦朧とする意識の中で、
ビニール紐に身体を預けていた。
ただ、
その紐は想像よりも、
ずっとやわかった。
──言い訳じゃないけど、
わざとじゃなかった。
──でも、もしかしたら、
まだ生きようとしていたのかも。
紐から突き離された息子は、
コンクリートの壁に打ちつけられる。
その途端──
ゲーゲーと、ハラワタから
その命が、逆流した。
遠のいて行く意識。
動かない身体──
全てがガタガタと、
音を立てていた。
しばらくして──
その寒さで、目を覚ます。
まだ身体は、
ピクリとも動かなかった。
──ただ、なぜか、
そのまま終えるのは嫌だった。
──身体のあちこちが痛くて、
心はぐちゃぐちゃだったけど。
──たぶん、死ぬよりも苦しかった。
しばらくして、
ゆるりと立ち上がり。
『次は、きちんと死にたい』
──その時は、そう思った。

『21歳の選択』──生きついた先
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【最終章】その後の家族の崩壊 マガジン
3年前に集団自殺を図った息子は、再び死を選び姿を消した。 再生に踏み出したばかりの家族を襲った絶望。 一度、崩壊した家族のその後──
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