見出し画像

【夏の一人旅2025】只見線に乗って久々の一人温泉宿に行く・第1話。越後妻有現代美術館MonET編!【#電車旅】【#美術館めぐり】

はじめに

ふと、夏休みが3日ほど余っていることに気が付いた。
夏休みには佐渡島に行ったりしたのだが・・・誰かと旅行してみて改めて分かったのが、
一人旅でしか発散できない感情がある!
ということ。

余った3日でどこかに一人旅に行くことを決意して、行き先を考えた。
夏休み期間とはいえせっかくの平日。平日しか行けない場所にしたい、乗ったことのない路線に乗りたい、あまり歩きすぎない旅がいい・・・

脳みそがシェイクになりそうなほど考えて、最終的に弾き出された旅が、憧れの只見線をメインとした2泊3日の旅だ。
こだわりポイントがいくつかあるのだが、それは順番に語っていこうと思う。

始まりは長野

旅の始まりは長野駅である。
今回の旅のメインである日本屈指の人気ローカル線・只見線は、新潟県の小出駅と福島県の会津若松駅とを結んでおり、要するに、長野は挟まっていない。

仕方ないじゃないか。
長野に行きたかったのだ!

とにかく、仕事に行く日もかくやという時間に長野駅に降り立った。
長野駅では普通のことしかしていないので詳細には書かない。
善光寺で、御朱印を目の前でお書き入れしていただけたのは嬉しかった。

煙たそう

善光寺の隣にある長野県立美術館にも行ってみた。結構よかったのでシェア!(下の記事)
※長野県立美術館の話は、記事の下半分です。

JR飯山線「など」で北上しながら信濃川を眺める

1日目は、長野駅からJR飯山線などに乗ってちんたら長岡駅(新潟県)まで行って、車窓から日本海を臨む信越本線で直江津駅(新潟県)に行き、直江津で一泊の旅程だ。
長岡から直江津までは特急しらゆきの指定席で日本海側の窓側を予約し、日本海を見る準備はバッチリである。

JR飯山線「など」と書いているのは、実際には、長野駅〜豊野駅は信濃鉄道、豊野駅〜越後川口駅が飯山線、越後川口駅〜宮内駅は上越線、宮内駅〜長岡駅は信越本線だからだ。
乗り鉄の皆様の中には、各路線の始点と終点で必ず降りなければならないなどのハードなルールを設けて乗り潰しをしている方もいらっしゃるが、私はそこまでの縛りプレイはしていないので、普通に長野から行けるところまで通しで乗車する。

電車は信濃川(長野県では千曲川という名前)に沿って走る。
車窓は、雄大な川と、田んぼと、その奥に山。

左下ァ!(ペットボトル)

写真に収め損なったが、針葉樹林のとんがりが美しく見える場所があって、東山魁夷の《緑響く》みたいだった(東山魁夷が描いたのはここの景色ではないが)。《緑響く》を知らない人は、ぜひ検索してみて欲しい。大好きな絵だ。

針葉樹林のとんがりが見える。もっと綺麗に見える場所もあった。

ところで、信濃川といえば、日本一長い川である。
小学生の頃、社会の授業で日本一長い川を習った私は、信濃川を見てみたいと親に言った記憶がある。
その時に親がどういう反応をしたのか覚えていないが、私が親だったら、たぶん困る。信濃川を「見る」って何?

子供に「信濃川見た〜い」と言われたら、JR飯山線の車窓から信濃川を眺めるというのはどうだろうか。なかなかオツな気がする。

見ていて飽きない景色

ローカル線に乗っていると、踏切とかで手を降ってくれる地元住民に出会うことがある。よくある。
JR飯山線でぼんやり信濃川を眺めていると、なんと信濃川でカヌーに乗った男性3人組が電車に向かって手を振っていた。
流石にこれは初めての経験だ。
私が手を振り返したらめちゃくちゃ喜んでいた(たぶん)。
その時の私は、サングラスにマスクという怪しげな格好をしていたが、それでも成立するコミュニケーション。これぞローカル線である。

急な予定変更とかいう一人旅の醍醐味(?)

さて、長野駅から2時間半くらいかけて北上し、十日町駅(新潟県)で乗り換えである。
予定では15分後に来る電車に乗るつもりだったのだが、十日町駅につく直前、駅の近くに越後妻有里山現代美術館MonETがあることが分かったので行ってみることにした(これは単なる調査不足。新潟の越後妻有地域で「大地の芸術祭」が定期的に開催されており、その関係のアート作品が屋外にあったり開催場所が美術館になっていたりするのは知っていたが、それを巡ると終日コースだと思ったのであまり調べていなかった)。

車窓から見えたこれもアート作品

予約していた座席指定の特急券は払い戻し(手数料がかかる)。

越後妻有里山現代美術館MonET・・・・・・「の回廊」

十日町駅から美術館まで徒歩10分程度。
この日は灼熱。しかも長野でまあまあ歩いたので足が疲れている。
さらに、荷物が重い(パソコンを持参したのと・・・カメラが1kg近い!)。美術館側の出口と反対側の出口にしかコインロッカーがなく、もちろん地下連絡通路を使って反対側に行ってロッカーに預けてもよかったのだが、次の電車まで1時間しかないので諦めた。

重い荷物を抱えて、灼熱地獄の中、Google mapを頼りに歩くというのはなかなかに辛い行動だ。
暑いし汗すごいしリュックに接した部分が蒸れてきた。
途中、美術館を感じさせるものを見つけて若干テンション上がったものの、mapが指し示す目的地には壁しかない。敷地をぐるりと取り囲むように壁があるようだ。このどこかに入口があるのだろうが、どこか分からない・・・

美術館が近づいている!

予定通りに電車に乗ってたら今頃涼しい車内にいたはずなのに・・・と普通に後悔しながら、なんとか壁の中に入れる切れ込みを発見。
きっとこの奥に建物の入口があるのだろうと思って足を踏み入れると・・・

静けさと涼しさ

「そう感じた」とかではなく、本当に、風が通り抜けた。
生暖かいけれども心地よい風が体を撫で、どこからかカラコロロロという軽やかな音が聞こえる(後で分かったのだが、風で音が鳴る作品だった)。

松本秋規《水辺のオーケストラ-竹のアーチ》いろんなパターンのアーチがあり、風で音が鳴る仕組み。これが一番いい音してた
同《水辺のオーケストラ-竹の塔》

ていうか、外よりは若干涼しいが、普通に暑い。

この池を囲む建物は美術館になっている。
当初の予定では美術館に入って涼む予定だったのだが、意外と30分くらいしか時間がなかったので、建物には入らず、池の周辺で過ごすことにした。

井原宏蕗《fading -loof a fool》
同《flanking region》

池を囲む道は「回廊」と呼ばれているらしい。
この回廊にも作品が展示されており、2025年の夏秋は「こたえは風に吹かれている」という企画展が開催されていた。
その名の通り、風によって音が出たり、クルクル回ったり、優雅にたなびいたりする作品たちだ。


山本愛子
牛島達治《記憶子》
井原宏蕗 それぞれの動物の糞を漆で固めて造形している
同《cycling -go at-》

回廊にはベンチがたくさん置かれているので、適宜休憩しながら歩いて回る。
重い荷物を置けたのも良かったし、上着をリュックに放り込む心の余裕ができたのも良かった。

続くよ

これからまた灼熱の道を歩いて駅に戻り、長岡駅を目指す。
長岡駅からはまた1時間半くらいの電車だ。
特急電車の指定席を手放してしまった今、果たして日本海は見えるのか?

十日町駅で出番を待つ電車

※↓十和田市現代美術館がすご〜〜〜く良かったのでぜひ行ってほしい話

※↓HIGH RAIL 1375(観光列車)がとても良かったので清里とか甲府とか軽井沢とかに行かれる方はぜひ乗ってほしい話

※↓その他の旅行エッセイはこちらから