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私のひだりをかえして・・・ 第一話   「完結長編小説」

ー あらすじ  ー

日本における死刑制度及び「永山基準」が適用された未成年死刑執行を受けて執筆した社会に問題定義する作品。「未成年だから死刑にならない」と性暴力にあった友人に代わって粛清殺人を行い、裁判の際にもこれを盾にとって全く反省の色を見せなかった彼女だったが「永山基準」の存在を担当弁護士から知らされた事と左胸及び左腕を失ったことに絶望し、計十五名殺害による死刑判決を受け入れて留置される。一見残酷で可哀そうな少女の物語に感じるが、如何なる理由があろうとも他人の命を蹂躙する事は許されない。『傍若無人な他殺』と『自分勝手な自殺』どちらも不幸しか訪れない、という魂の想いを込められたセンセーショナルな作品。

 序 章

 私は未来への扉をくぐった。この時がやって来るのを毎朝あんなに恐怖していたのに、いざこの瞬間になってみるとこんなに心穏やかでいられるものなのか、自分が自分でないような不思議な感覚に聊か驚いている。この世で最期となる言葉を遺し、刑務官が両脇に1人ずついる状態でブラインドカーテンの前にて立ち止まる。

(私は知っている・・・この先には床が抜ける装置と、実物を見たことはないが丸く括られたロープがぶら下がっているだろう)

 このブラインドカーテンが最期に肉眼で見たものとなり、目隠しをされた状態で七歩ほど前に進み、片手は胴体と一つになるように拘束されて両足も縛られた・・・


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