若手時代に“嘘”がくれたチャンスと上司の気遣い

📓はじめに
一つの嘘が七つの嘘を生む
嘘はいけないこと。
子どもが嘘をついたとき、『嘘をついたらダメ』と教えることがあるかと思います。
でも、大人も嘘をつくことがありますよね。
仕事上の嘘は後々迷惑をかけることが多々あります。
ただ、それが良い方向に転ぶこともある…
私が今の職場に入りたての頃、仕事で咄嗟についた嘘により、ヘルプの職場で貴重な経験ができたことがありました。
しかし、その嘘が成立した背景には、それぞれ、上司の方々の素敵な対応がありました。
その時の経験は、今の自分の部下を思う気持ちに大きく影響しています😌
当時は分からなかった上司の「素敵な対応」や「気づき」を知り、今の自分の部下との向き合い方(機会を与える、背中を押してあげる)にも繋がっているからです。
誰かを傷つける悪意ある嘘ではありませんので、昔話として、やさしい目で読んでくだされば幸いです🕊️
👤登場人物

私が22歳のとき、隣の部署で、突然忙しい大きめの仕事が発生しました。
私は、まだそういった仕事を未経験であり、「早く、若いうちに経験しておきたい」と日頃から思っていました。
私が当時目標にしていた牧田さんは、指名で招集がかかっており、即日出発していました。
翌日、細川さんから、隣の部署を見に行くので運転してくれと頼まれました🚙
細川さんは、私がその仕事に興味があることを知っていて声を掛けてくれたのでした。
その部署に着くと、今回の仕事を取り仕切る北田課長の所へ挨拶に行きました。
この北田課長、そのエリアで、その道のプロとして、厳しく、恐れられている方でした😳
そして、当時はまだ派閥が存在し、その一派の長でした🏯
牧田さんは、北田課長の教え子であり、可愛がられていました。
細川さんとは旧知の仲で『おぉ、どうよ?』と会話が始まり、『ウチの若いの連れてきたから』と私を紹介してくれました🙋♂️
私が『〇〇です。よろしくお願いします。』と挨拶すると『おぉ』と返事がありました(怖)
🫢「パンツあります」咄嗟の嘘と転機
細川さんの配慮により、私は、終日、仕事を見学し、雰囲気を味えたので、良い経験になりました。
夕方になり、帰るため、再び北田課長の所へ挨拶に行きました🌇
『おぉ、帰るわ』、『おぉ』という会話の後、北田課長が私に『お前帰んのか』と聞いてきました。
私は当時、それまで何年も希望していた職種への配属が叶わず、別の道で頑張ろうと思っていた時期でした。
そして、その道のエースだった牧田さんに憧れていたので、「本当はこの仕事に参加したい。やる気はある。泊まりたい!」という気持ちを見せたいと思っていました。
なので『はい、帰ることになっています。でも、パンツと靴下は2~3枚持ってきました。』 と答えました🧦
本当は今朝、運転手として声を掛けられただけで、手ぶらで来ていたので、それは嘘でした😅
北田課長は、『じゃあ残れるな。こいつ借りていいか?』と細川さんに聞きました。
細川さんは『ウチは構わねえ。〇〇(上司)には言っとくから』と言い、横目で私を睨みながらも、口元はニタ~ッと緩んでいました😏
細川さんから『良かったな。とりあえず牧田に付けや』と言われ、まさかの
牧田さんと一緒に大きな仕事に携わることになりました。
急に舞い込んできたチャンス。
いつまで続くか分からないヘルプ期間が始まりました。
私は急いでホテルを取り、パンツと靴下を買いに行きました🏃♂️💨
🧾雑用係が得た信頼
ヘルプと言っても途中参戦のため、やることは雑務で、コピー取り、ホチキス止め、書類分類、ご飯の買い出しなどでした。
それでも、コピーの合間に書類に目を通して、今何が起きていて、どのように仕事が進んでいるのか、勉強できました📚
あるとき、北田課長が牧田さんに『これってどうなの?』と質問しました。
しかし、牧田さんも分からず、自然と3人で調べることになりました🔍
ただ、その問題は、以前勉強したので分厚い書籍のどこを見れば良いか分かりました。
私は恐る恐る、『ここにこう書いているので、こうだと思います』と言いました📖
すると、『あ?ホントかそれ』と2人が調べると、疑問が解消されたようで『お前すげえな』となりました。
それを機に、イジられキャラとして可愛がられようになり「ネギが食べられず唐揚げばかり食べている」といったレッテルを貼られることになりました🍗
その後、あるパートの現場班長のような仕事も任せてもらえ、その仕事に名前を残すことが出来ました。
結局、その仕事が終息するまでの約2週間、そこにいることができました。
元いた部署でほとんど話す機会がなかった牧田さんともたくさん話すことができ、元部署に戻ってからも、山菜取りや渓流釣りなど、公私ともに仲良くしてもらえるようになりました🎣
🌟“あのときの嘘”がくれたもの
皆さんの中にも似たような経験をしたことがある方はいらっしゃいますか?🤔
私は、ひょんなことから、影響力のある方に知ってもらい、良い意味で可愛がってもらうことができました。
興味ある分野を細川さんが知っていてくれて、声を掛けてくれたから、
突然現れた若手に忙しい状況でも声を掛けてくれた北田課長がいたから、
2週間も面倒を見てくれた牧田さんがいたから、
“自分のついた嘘が自分にとって最高の経験に変化した出来事”になりました🎁
そして、自分が受けた恩恵は引き継がなかければいけません。
素敵な対応ができる、若い人にチャンスを創出できる上司になりたいなと思います。
今は私が部下の成長で心がけていることは、
“機会を与えること”と“背中を押してあげること”です。
『今は怖くても、何年後かしたらきっと役立つから』
簡単なことで、躊躇しがちなことに「とりあえず行ってみろ」と背中を押し、部下が向かう相手先に一言「よろしく」という挨拶と「ありがとうございました」という御礼を心がけています。
🎬エピローグ
数年後、北田課長は、エリア・ブロック長という立場になっていました🏢
あるとき、そのエリアの各部署から若い人を集めて行う研修会に私も参加しました。
北田課長の所へ挨拶に行くと、懐かしがってくれると同時に横にいた、これまた強面で、怖がられている補佐の人に
『こいつだよ。唐揚げばっか食ってる奴』🍗
「え?」と私が硬直するのを楽しむかのように補佐の人が
『お前か!ネギと油揚げ食えなくて唐揚げしか食えねぇって輩は。課長が弁当屋に言えってうるさいから、わざわざ入れないようにお願いしたんだぞ。』😱😱😱
周りの人たちはクスクス笑っていましたが、私は怖すぎて固まってしまいました😨
そしてまさかの質問攻めタイム。
「お前、他に食えないもんあんのか?」「チーズは?野菜は?」などなど🥬🧀
研修会での発表を終えると、北田課長と補佐が近づいてきて…
『課長が発表中、お前の“標準語がきれいだな”ってずっと横でボソボソ言っててうるさかったぞ』と“お褒め?”の言葉をいただきました😅
『いや、関東出身なだけです。お二方の方言がキツ過ぎて何をおっしゃっているのかが分からず、しかも顔が怖いだけです。。。』とは言えませんでした🙈
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