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無駄な時間は本当に無駄なのか|タイパのやりすぎはもったいない

今日は、「タイパ」について、考えてみたいと思います。

きっかけは、こちらの記事を読んだからです。

タイパとは、タイム・パフォーマンス(Time Performance)の略です。

費用対効果は、コスパ(コスト・パフォーマンス)といいますね。タイパは時間対効果、かけた時間に見合う満足感を得られるかどうか。

タイパってどう思います?

私は、うまく使い分けられればそれでいいけど、あんまりにもやりすぎるのは、なんだかもったいない気がするんです。

たとえば、会議。むだにダラダラ時間をかけるのは、よくないですね。資料は事前に用意して目を通しておくべきだし、さくさく進行させて、結論まで持っていく。

そういった効率化は、大事だと思います。

でも、人生における無駄って、どうでしょう?
無駄な時間も必要だと思いませんか?

映画を早送りして見るとか、小説をあらすじだけ読んで終わりにするとか。

全部見てから「面白くない」と思いたくないらしい。気持ちは、わからんでもないです。映画って2時間くらいあるから、その時間、損したって思ってしまうんでしょう。

でも。その時間て、ほんとに無駄なのかしら。


映画を観た後に、「お金返してよ」って思うような作品は、残念ながらあります。

この時間なんだったの?と思うこと。

でもそれはそれで、話のネタになると思うんですよ。
あの映画、ほんとひどいわ〜、あれはないわ〜、みたいな。

おもしろくないなりに、楽しめる要素がある。

何がおもしろくなかったのか、どうすればもっとおもしろくなるのかを考えてみたりして。

なにごとも、受け止め方次第じゃないでしょうか。


私は、ここで思うんですよ。

「無駄だった」と感じるとき、根っこには「失敗したくない」が潜んでいることが多いんじゃないか、と。

損したくない。外したくない。
だから最短で、正解にたどり着きたい。

でも、人生って、いつも正解に最短で行けるほうがいいんでしょうか。

ときには、回り道も必要だと思いませんか?

無駄の3分類

ここで、私は「無駄」を3種類に分けて考えてみました。

①削っていい無駄(惰性で増える無駄)

たとえば、目的もなくスマホを眺め続ける時間。

「気づいたら30分経ってた」みたいなやつです。

もちろん、息抜きとしてのスマホは悪くない。
でも、惰性で増える無駄は、減らしても困らないことが多い。

むしろ減らすと、気持ちが軽くなる。
タイパが必要なのは、たぶんここです。

②必要な無駄(回復のための無駄)

次が、回復のための無駄です。

ぼーっとする。散歩する。お茶を飲む。昼寝する。
役に立たないように見えるけれど、これがないと人はもたない。

ここを削りすぎると、効率は上がったように見えて、結果的にパフォーマンスが落ちる。

頭が働かない、集中できない、やる気が出ない。

つまり、回復の無駄は無駄じゃない。

タイパを気にしすぎる人ほど、ここを削ってしまいがちなんじゃないかなと思います。

無駄どころか、人間らしく生きるために必要な時間ではないでしょうか。

③あとから意味が生まれる無駄(遠回り・失敗・偶然)

最後が、いちばん大事かもしれません。
その場では無駄に見えるのに、後から意味が生まれる無駄です。

映画を観て「つまらなかった」と思った時間も、ここに入ります。

確かにその瞬間は損した気がする。
でも、話のネタになったり、「自分は何が好きか」を考える材料になったりする。

以前、お金を払って行ったSNSのセミナーで、「思ったんと違う!」ということがありました。

ちょっと、期待していた内容と違ったんですよね。
話の中身はわりとありきたりで、どちらかというと売り込みの熱量が強かった。

「今申し込めばコンサル料を割引できます」みたいな流れが続くと、情報を受け取りに来たはずなのに、急に身構えてしまいます。

時間とお金を使ったのに、なんだか疲労感の方が大きい。正直、がっかりしました。

でも不思議なことに、そういう場でも、いい出会いがあったりします。
話が合う人に出会えたり、あとから仕事につながる縁が生まれたり。

そのセミナーに行ったからこそ、あった出会い。

それに、つまらないセミナーほど、「こういうセミナーは自分がやっちゃいけないな」という反面教師にもなります。

どこが薄かったのか。何が足りなかったのか。
そう考えた時点で、もうそれは学びになる。

だから私は、後から意味が生まれる無駄は、無駄じゃないと思っています。


私は、タイパが悪いとは思いません。

ただ、「無駄を全部削る」という方向に行くのは、もったいないと思うんです。

削っていい無駄もある。
回復のために必要な無駄もある。
あとから意味が生まれる無駄もある。

だから大事なのは、無駄をなくすことじゃなくて、見分けること。

そして、たぶん「タイパのやりすぎ」がもったいないのは、②と③まで削ってしまうところなんですよね。

無駄に見えた時間が、あとから効いてくることもある。だから私は、急いで切り捨てたくないんです。


今日の納得解

🔶最適解:効率よく最短で正解にたどり着く
🔵納得解:回り道が、あとから意味を持つこともある

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奈南有花*思考と言葉の編集者 涙が出るほど嬉しいです! チップは活動費、書籍の購入費に使わせていただきます。