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対話とは何か(1)ChatGPTに手伝ってもらった話(JES通信【vol.203】2025.11.10.ドクター米沢のミニコラムより)

 10月末にnoteに掲載したchatGPTと作るコラムの話題、完成品のご案内です。

●対話とは何か(1)ChatGPTに手伝ってもらった話(JES通信【vol.203】2025.11.10.ドクター米沢のミニコラムより)


▼職場に対話の輪を広げたい

 2015年にオープンダイアローグ(開かれた対話)という、新しい対人支援のアプローチに出会いました。その後、2018年に「産業ダイアローグ研究会」を立ち上げ、「職場に対話の輪を広げよう」という理念の下、オープンダイアローグの実践を開始しました。この活動の概要は産業ダイアローグ研究所noteを中心に発信しています。本年6月には、日本産業精神保健学会誌の特集「職場における対話の新しい価値を考える」にて、これまでに得た知見を報告しました。

▼対話と話し合いは違うのですか?

 そうした中、対話とは何をすることですか?話し合いとは違うのですか?という声も聞こえてきます。似た言葉に相談、面談、1 on 1、対談などもありますし、議論、討論、折衝、協議、ディベート、ブレインストーミング、ファシリテーションなども対話と共通する部分があるかもしれません。いずれにせよ、対話とは何をすることかを明確にせず、言葉の持つ雰囲気に任せたまま、対話が大切と言ってきてしまったような思いがあるのです。

▼辞書を引いてみた

 本稿を書くにあたり、図書館で広辞苑をはじめとする代表的辞書を調べてみたのですが、「向かい合って話すこと。相対して話すこと。二人の人がことばを交わすこと。会話。対談」など、あっさりしたことしか書かれていませんでした。「対」という言葉から想像されるように2人が向かい合って話すのが原義でしょうが、「市長と対話しよう」のように1対多数の対話もありますし、「対話の場」というように複数の人が集まって言葉を交わすこともあると思います。

▼「対話」という言葉のニュアンス

 辞書には載っていませんでしたが、「対」という漢字から「対等」というニュアンスを私は感じます。「市長との対話会」「社長と対話しよう」と言ったら、普段は上の立場の市長や社長にその立場からいったん離れてもらい、市民や社員と話をする、理解し合う機会を持つというニュアンスを感じます。対話という言葉には相手に向き合う態度や心の対等性があるように感じるのです。

▼ChatGPTに聞いてみた

 ここまで考えたものの、まだ対話について十分に説明できない気がしたのでChatGPTに聞いてみました。
 「最近、対話という言葉が職場でよく使われるようになりました。対話とは何をすることでしょうか。話し合いや討論、議論、対談、ディベートなどとどう違うのでしょうか」
 するとこんな答えが返ってきました。

<対話とは、相手の言葉を通して自分を変化させ、共に新しい理解や関係を生み出す営みです。英語の dialogue は「dia(通して)」+「logos(意味・言葉)」から成り、「言葉を通して共に意味を見出す」という意味をもっています。つまり、対話は「意見を交換すること」ではなく、互いの前提や価値観を理解し合いながら、新しい気づきや関係性を共に創造することに重きがあります>

 なるほど!これは私がイメージしてきた対話にとても近いです。その後ChatGPTといくつかやり取りをした後、どうせならと、「対話とは何か、1,200字で企業人事向けのコラムを作ってください」と頼んでみました。

▼対話の三つの特徴

 何と、そのまま使えそうなほど完成度の高いコラムが作られてきました。特に驚いたのは、対話の特徴として以下の三つを挙げてきたことです。

<対話の三つの特徴>
・第一に対等性です。役職や年齢といった形式的な上下関係をいったん
脇に置き、相手を一人の人間として尊重する態度を持ちます
・第二に聴く姿勢です。相手の話を評価せず、「なぜそう考えるのか」を
探ろうとします
・第三に変化への開かれです。自分の考えを守るよりも、相手の語りを
通して新しい視点を得ることを目的とします

 えっ、こんな説があったの!?と驚き、「誰が唱えたもの?」と聞いてみました。

<特定の一人の理論家の主張をそのまま引用したものではありません。これは私(ChatGPT-5)がブーバーやボームなど主要な対話論の文献や実践理論を整理・統合して要約した内容です。根拠となる考え方は複数の思想家・実践者に共通して見られます>

と返ってきました。AIにここまでできるのか!衝撃でした。

▼対話とは何か

 ChatGPTから提示された要素を踏まえ、対話とは、対等に向き合い、相手の話を評価せずに聴き、なぜそう考えるのかを探り合いながら、互いの語りを通して新しい視点を生み出す営みである、と考えてみるのはいかがでしょうか。ここまでまとめられるともう何も書くことがなくなってしまいそうですが、次回12月は、こういった対話の精神を実現するために何をすればいいのかを、10月に参加したダイアロジカル・スーパービジョンのセミナーの経験から考察してみます。

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