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インド・パキスタン、カシミール停戦 2025|インド国内の反応【2】政治編✭コミックエッセイ✭

2025年4月22日、カシミール地方で発生したテロ事件をきっかけにエスカレートした、インドとパキスタンの軍事衝突。同年5月10日の完全即時停戦には、インド国内で様々な反応がありました。

🔻前回はこちら🔻

第2回目は、国内の政治に焦点を当てます。インド現代史も少し知ることができますYO!


Ⅰ.インドの発展と統治に尽力したインドの政治家達 ✴️

1:
夫「インドの国民は今、インディラ・ガンディのことを思い出してる。デリーにある国際空港の名称由来になっているインドの元首相」

2:
Indira Priyadarshini Gandhi(1917-1984)
インド初の女性首相(1966年就任)。貧困に苦しむインドを独立した民主主義国へ転換させた一方で、独裁的な姿勢も一部見受けられた。20年近くインドの政治を支配し成長させた手腕は世界で評価されている。

3:
夫「最期は護衛のシク教徒により暗殺された。貧しい人には「インドの母」と呼ばれ、他の人には「破壊の女神」とも呼ばれていた」
彼女の「握りこぶしのままでは、握手はできない」は名言。

4:
夫「インディラ・ガンディは、1971年のバングラデシュ独立戦争で重要な役割を果たした」
当時、東パキスタン(現バングラデシュ)では、パキスタン軍の残虐行為や弾圧により、約1000万人の難民がインドに流入。
夫「ガンディはバングラデシュ解放運動を支援し、インド軍を動員してパキスタン軍と戦闘、12日間の戦争で勝利し、バングラデシュの独立を後押しした。
5:
米国はパキスタンを支持し、インドに対して経済援助の一部を削減する制裁を行った。中国もインドのバングラデシュ支援を非難し、間接的にパキスタンを支援する姿勢を示した。
夫「それでもインディラ・ガンディは、バングラデシュ独立のための戦いを決行した」
経済的な不平等と、西側による東側への政治的支配があり独立運動が起こった。

6:
野党や批判者からは、戦争と難民支援による経済的負担や、国際的な孤立(特に米国からの制裁)を懸念する声もあったが、彼女の強硬な姿勢は、国民の多くから「国家の安全と正義を守る指導者」として評価され、戦争勝利後にはさらに支持が拡大した。
夫「本人は次の選挙を落としても良い覚悟で、米国、中国、トルコ、パキスタンと同盟関係にあった一部の中東諸国やイスラム協力機構加盟国の批判を押しのけ決行した」

7:
夫「現政権への評判は、今悪くなっている」
あるインド人「今、インドは戦わなくてはいけない時だ」

8:
あるインド人「インディラ・ガンディもアタル・ビハリ・ヴァジペイも強いリーダーシップで国家の安全保障と国際的地位の向上に尽力した」
夫「インディラ・ガンディの他にアタル・ビハリ・ヴァジペイの名も挙がっている」
9:
Atal Bihari Vajpayee(1924- 2018)
アタル・ビハリ・ヴァジペイは、1998年にインド首相として核実験を成功させ、核保有国としての地位を確立した。アメリカなどからの経済制裁や貿易制限を受けたが、国内技術で核開発を完遂し国力を示した。
夫「米国は自分では核爆弾持っているのにネ」

10:
夫「モディ首相も、インディラ・ガンディやアタル・ビハリ・ヴァジペイのようになるかと、みんな期待していた。しかしインド国民が望んだ結果にならず停戦が決まった」
あるインド国民「選択的平和は偽善である」

11:
あるインド国民「もう次の選挙でモディには投票しない」
あるインド人「今回の停戦はアメリカからの強制があった。停戦しても良いけどPoKは戻らない」

12:
あるインド人「少しだけ戦ってすぐ停戦して…」
あるインド人「国内でもうすぐ選挙がある(ビハール州で10月か11月予定)。結局選挙の為のアクションだったのか?」
[漫画初出:2025/6/10]

停戦に対し、印パ両国内では肯定的で歓迎の声が多く上がりました。しかし一方でインド国内では、停戦合意したモディ政権への反発の声もある状況です。モディ首相は2019年のテロ事件に対して、パキスタン国内の訓練キャンプを空爆し大成功を収めインドで指示され、直後の選挙で不利な状況を覆して圧勝した経歴があります。今回の紛争勃発では(以前からも)、PoKの奪還をインド国民は望んでいます。

PoK(Pakistan Occupied Kashmir)……パキスタンが占領したカシミールの略称。カシミール地方のパキスタンが実効支配する地域を指す。カシミール地方は、インド、パキスタン、中国の間で領土紛争がある地域であり、インドはPoKを違法占領と捉えている。

インディラ・ガンディ「わたしの命がわが国のためになるなら、わたしはそれを厭いません。もしわたしが今日死ぬとしても、わたしの血の一滴一滴がわが国を元気づけてくれるでしょう」

名言を知り、お言葉を知れば、百戦危うからず:
インディラ・ガンディの名言やお言葉の一覧表【力強い言葉で学ぶリーダーシップ】

Ⅱ.政治と報道と紛争 ✴️

あるインド人「なぜこんな大金を軍事費として使うのか。カシミールを取り戻せないなら意味ないじゃないか」
あるインド人「どうせまた来年の26年にテロがある。毎年起こる」

2:
あるインド人「もう軍事費は必要ないよ。貧困支援にお金を回して欲しい」
あるインド人「自分の身の安全は自分で確保するしかない・・・」

3:
夫「これらのような発言をインドですると警察に捕まる。ハッキリ政治を批判するのは海外にいるインド人ユーチューバーだったりする。でもバンされてインド国内では、その人のアカウントは見ることができなくなる」

4:
夫「インドの人気教育者&ユーチューバーのカーンサーも「ディープまで言うと消されるか逮捕されるから話せない」と言っている。この人の動画おもしろいヨ」
5:
夫「インドの人、今めちゃめちゃ怒ってるヨ。でもニュース番組がそれを見せないようにしている、嘘の報道ばかり」

6:
夫「みんなが観るような有名チャンネルでさえも、政治をイメージが良いようにしか見せてない。政府からお金もらってるからネ」

7:
夫「TRPのためにニュース番組がわざと出演者をケンカさせる。この人たちもお金のために出るね」
[ヒンドゥーのコメンテータとムスリムのコメンテータが言い争う様子]
TRP(Target Rating Point)… 広告のターゲット視聴者に対する到達率を示す指標。
特定の番組や広告枠が目標とする視聴者層にどれだけ視聴されたかをパーセンテージで表す。

8:
あるインド人「インドではフェイクニュースが多過ぎて、誰を信じたら良いのかもう分からない」
9:
夫「本当にこの状況はベリーバッド。パキスタンでもフェイクニュース流してるヨ。インドの軍の発表は割と信憑性があると思うけど」

10:
夫「政治関係の発表や報道を、英語で話す場合があるのも良くない。インドでは教育の問題で英語が分からない人がいる。内容を理解できない人が半分以上いると思う」

11:
夫「紛争をビジネスのために停戦したりすることもある。例えばインドの大物実業家アンバニが「この場所で紛争が続くとビジネスに悪影響が出る」と言えば停戦する」

12:
夫「あと選挙前になるとテロ事件が起きることが多いヨ。どうしてかネ……」
[漫画初出:2025/06/10]

2025年5月12日夜、モディ首相のライブ演説がありました。

🇮🇳夫「モディ首相は、パキスタンとの対話はまだ終わっていない、テロリズムとPoKの話をすると話している。怒ってる国民が多かったけど、このコメントで漸く怒りが収まった人もいるみたい。演説ではアメリカについて一言も話していない。

今回の紛争では、トルコとアゼルバイジャンがパキスタンをサポートした事が分かった。トルコ地震の時インドは助けたのにと、怒っているインド国民もいる。故に特にトルコへのボイコットが増している」

SNS上では #BoycottTurkey というハッシュタグが使われています。

直近では、2025年5月28日にアゼルバイジャンのラチン市で、トルコ・アゼルバイジャン・パキスタンの3カ国首脳会談が行われています[8]。

一ヶ月経過した現在、依然印パ対立は続いているようです。

🇮🇳夫「インドもパキスタンもバングラデシュも、元々同じ国だから同じ考え方。今のままだと各国この先も国として発展できないと思う」

# シリーズ初めから

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# 当サイトについて

当サイトは、インド人夫が語るインドカルチャーやニュース、私達国際結婚夫婦の日常をメインに綴っています(夫がネタ放出、私妻が編集作画)。

夫は北インド出身です。「インドでは――、」とよく語りますが、インドは広い上に多民族多宗教多言語国家のため、南インドなど地域により異なる場合があります。その点ご留意いただき、北インドの某インド人はこういう感覚なのか〜という感じで読んでいただけると幸甚であります。基本的には楽しんでもらえるような記事を発信していますが、真面目な題材も扱います。参考文献を併せてご覧いただくとより詳しく知ることができます。

「インド人夫と日本人妻|自己紹介」より

# 参考文献

1)
丸善出版株式会社: 20世紀に輝いた世界の女性たち 9 全12巻インディラ・ガンディー.(閲覧日:2025年5月12日)
2)
Wikipedia: Indira Gandhi.(閲覧日:2025年5月12日)
3)
Wikipedia: Atal Bihari Vajpayee.(閲覧日:2025年5月13日)
4)
Md Zakariya Khan. Shiv Sena seeks ban on Turkish firms in India amid tensions with Pakistan. Last Updated : May 12 2025 Business Standard(閲覧日:2025年5月13日)
5)
Kanishka Singharia. India-Pakistan tensions: 32 Indian airports closed – Is Delhi airport operational? 10 May 2025 Mint (閲覧日:2025年5月13日)
6)
Business Today: 'Unsupportive stance towards India...': India's travel accommodation brand Go Homstays ends partnership with Turkish Airlines. Updated May 8, 2025(閲覧日:2025年5月13日)
7)
名言を知り、お言葉を知れば、百戦危うからず: 
インディラ・ガンディの名言やお言葉の一覧表【力強い言葉で学ぶリーダーシップ】.(閲覧日:2025年6月9日)
8)
TUFSmedia:トルコ・アゼルバイジャン・パキスタン3者会談. 2025年05月28日付(閲覧日:2025年6月9日

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津籠茶里🇮🇳 我が夫はインド人 応援、嬉しいです♪🙏🦭