遊びを本気でやる、ちょっとズレた出版社/『遊びのアイデア』を届ける銀河企画の方針
✅銀河企画は、ゲーム開発と出版を扱う小さな会社です。
✅業界の常識からは少しズレた運営をしていますが、それが特徴です。
著:柴崎銀河
「遊びのアイデア」という書籍レーベル
私たちが刊行している書籍のレーベル名は「遊びのアイデア選書」と言います。パズル本、ノベルゲーム、ファンタジー、ゲーム制作の手引き、電子工作、ペーパークラフト、タロット解説、ゲーム業界の物語。並べてみるとジャンルはバラバラですが、軸はひとつ、「遊び」と、その背後にある「アイデア」です。
「遊び」と聞くと、軽いもの、子ども向けのもの、と捉える方もいると思います。私たちはそうは思っていません。何かを思いつく瞬間。慣れ親しんだ世界が違って見える瞬間。手が動き出す瞬間。それらの根っこに、いつも遊び心があります。
だから私たちは、遊びをまじめに届けるための出版社をやっています。少し矛盾した言い方ですが、そこが面白いのだと自分たちでも思います。
出版業界のなかで、少し違うこと
私たちの運営は、書籍業界の標準的なやり方とは少しズレています。たとえば
・大きな倉庫を持っていません。本は必要なときに小ロットで刷ります。
・書店に委託で本を送り込むこともしません。書店からの注文を待ちます。
・書店での販売価格は書店が自由に決められます。「この値段で売ってください」とは言いません。
これらは、出版業界の中では「変わっている」と見られることがあります。ところが、ゲーム業界では、これはぜんぶ「普通」です。そこから、ある時、私たちは思いはじめました。出版業界の常識に合わせて運営する必要は、本当にあるのだろうか、と。
刊行は、ゴールではなくスタートです
もうひとつ、私たちが大切にしている考え方があります。本は、刊行されたその日で完成して終わるものではない、ということです。
当社の本には、Webで随時更新できる「観測衛星」と呼ぶ専用ページが付属します。本体の書籍を惑星にたとえるなら、そのまわりを軌道のように回り、刊行後の動きを観測しながら、新しい情報を読者へ送りつづけるページです。
著者からの新しいメッセージ、本文に入りきらなかった補足、カラー写真や図表、参考リンクなど、刊行後にも少しずつ足していけます。
さらに、節目ごとの小冊子による「書籍補完計画」で、本そのものをバージョンアップしていく仕組みもあります。技術書でも教養書でも、時間とともに情報の鮮度を保ち続けたいときに役立ちます。
紙の本は、それ自体で完結した美しい形です。けれど、本を取り巻く動きは、刊行の日に止まるものではありません。私たちは、刊行=スタートと考えて、本を育てつづけられる仕組みを整えています。
『ゲームチェンジャー』という言葉について
「出版業界のゲームを変える」というフレーズを、最近ときどき頭の中で転がしています。つまりゲームチェンジャーです。ゲーム業界では当たり前のやり方や、海外の書店で当たり前のやり方を、出版業界に持ち込んだらどうなるか。それを実際にやり始めた、という感覚です。うまくいくのか、いかないのか。やっている本人が、いちばん楽しみに見ています。
著者の方、読者の方、書店の方へ
私たちは人数が少ないので、年に出せる本の数は限られています。それでも、「遊びのアイデア」の射程に入る企画であれば、お声掛けいただけたら嬉しいです。
著者向けの刊行コースは複数あります。じっくり一冊を仕上げたい方は単著シリーズ『遊びのアイデア選書』へ、機動的にエッセイを載せたい方はアンソロZINE『遊びのアイデア・クロニクル』へ。事業や専門性のブランディングを目的に本を出したい方には、別途「ブランディング出版」というコースもあります。
これまでの歩み
これまでの航路は、年表にまとめてあります。
ゲーム開発と出版を両手に「遊びをまじめに届ける」。それが、銀河企画という出版社です。
