名詞の不可算・可算(単数・複数)⑧-2:単位2(数えるvsはかる)[科学英語]
副題:可算不可算の理想と現実(英文法の理想と現実)
名詞の不可算・可算(単数・複数)[UC(SP)]の深掘り版26
「可算不可算・単複で混乱が生じる英語の名詞」の深掘り。引き続き、自然科学分野の英語表現の重要ポイントである「単位」を整理。英文法としては、名詞の不可算・可算(単数・複数)概念のかなり高度な応用。英語の「可算不可算」名詞観の背景にある「数える・数えない」の二項対立がいかに単純で不完全な視点であるかをお伝えできれば幸いです。(④シリーズ「助数詞&単位」で軽く取り扱った内容をさらに深掘り)
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★⑧「科学英語」深掘りシリーズの検証内容【前回と同じ】
❶単位を表す名詞は不可算U・可算C(単数S・複数P)のどれに相当?
❷そもそも単位は数える対象? 数える対象ではない?:具体例で検証
小学〜中学レベルの科学的な基礎知識が必要、あとは思考力
❸名詞のCU二項対立は言語的に普遍か特殊か?:日本語では?
◉これまでの記事でも検証してきた視点
1. 『英語名詞は「C:数える・U:数えない」のシンプルな二分類』が定番説明
英語名詞やそれが表すモノは本当に全て2つに分類可能?
2. なぜ英語U・C(S・P)の使い分けはこんなに面倒なのか?
U・C(S・P)の区別があることで英語は簡単になっている? 逆に面倒?
★⑧-2での新たな検証内容
❹主語と動詞(述語)の単複一致(be動詞の現在形はisかareか?)
④シリーズ「助数詞&単位」でも検証した点を科学英語の視点でさらに深掘り
数の一致を改めて考察する必要があるのが英語(学習者にとって難易度Up)
※名詞の単複と動詞の単複が一致しないケースが頻発する問題を正しく認識することで英語上級者への道が開ける、と言ってもいいくらいの大きな課題
※単位も病名と同様に理系用語なので、文系の学問である学術英語ではどうしても扱いが小さくなりがちですが、理系・文系に関係なく単位(長さ/距離・時間など)に触れる機会は多いはず。意外と整理が難しい複雑なジャンルだということが少しでも伝われば幸いです。
★科学的な単位の表し方1
復習問題:
以下の単位の中で語源や意味ではなく文法的に仲間外れなのはどれ? それはなぜ?
距離:kilometer, mile 時間:second, minute, hour 金額:dollar, yen
質量:gram, pound 長さ:meter, centimeter, millimeter
問題1:
以下の名詞(句)について【距離・時間・金額】
① 形は単数形か複数形か?
② 主語で使う場合にbe動詞の現在形はisかareか?
③ それぞれの分類は可算と不可算のどちらが適切?
④ 文法的に問題があれば指摘
1a. zero kilometer(s)/mile(s)
b. one kilometer(s)/mile(s)
c. ten kilometer(s)/mile(s)
2a. zero second(s)/minute(s)/hour(s)
b. one second(s)/minute(s)/hour(s)
c. ten second(s)/minute(s)/hour(s)
3a. zero dollar(s)/yen(s)
b. one dollar(s)/yen(s)
c. ten dollar(s)/yen(s)
問題2:
① percent (%)は特殊な単位ですが、それはなぜ?(定義を良く考えれば分かるはず)
② 英単語percentの分類は、可算名詞と不可算名詞のどちらが適切だと思いますか?(英文法で実際どう扱われているかではなく、自分の頭で考えることが重要)
問題3:
以下の名詞(句)について【その他の単位】
① 形は単数形か複数形か?
② 主語で使う場合にbe動詞の現在形はisかareか?
③ それぞれの分類は可算と不可算のどちらが適切?
④ 文法的に問題があれば指摘
1a. zero percent(s)
b. one percent(s)
c. ten percent(s)
2a. zero point(s)
b. one point(s)
c. ten point(s)
3a. zero degree(s)
b. one degree(s)
c. ten degree(s)
今回の「単位」も、「不可算可算の理想と現実」問題の一例。英語の名詞を使う際に毎回のように出てくる「文法的に可算名詞なのか不可算名詞なのか?」問題(「数える・数えない」の二項対立)は、日本語では問題にならないのに英語では大問題。
いわゆる学校英語や学術英語で実は整理しきれていない英語の「名詞の不可算・可算(単数・複数)の理想と現実」問題を考えてもらうための教材。④シリーズも含めて段階的に説明を進めてきましたが、「実用科学英語」というタイトルにふさわしい解説になっていれば幸いです。
授業ではちゃんと解説しますが、一般公開はここまで。あちこちにヒントを散りばめてあるので、非受講生の方は辞書を引いたり自分で調べたりして考察してみてください。
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