いつの間に 仲良しクラブ 目指してる | 目指すのは、仲良しクラブですか?【働くを詠む #11】
あなたが、本当に目指しているのは、仲良しクラブでしょうか?
前回の記事では、利他は「同じ目的を共有していること」が
必要と書きましたが、
他にも、それを前提とすることがある気がしませんか?
仲良しクラブという罠
先日、職場でもエンゲージメントを向上するには、
心理的安全性が重要だという話になり、
その為にはどうしたら良いだろうかという話になりました。
言いたいことが言える環境を作ろう
コミュニケーションの機会を増やそう
いろんな意見が出ましたが、
最後は誰かのひと言、
とりあえず、みんなでランチでも行きますか
で、話はあっさりまとまりました。
正直に言うと、参加する前は、
これで何になるのだろうと思っていました。
でも、こういう場もあった方がいいだろうと思い参加してみると、
その時間は、素直に楽しいものでした。
気軽に話せる場ができ、
実際に以前より話をする機会は増えました。
それは「潤滑油」として、確かに機能したと思います。
ただ、楽しい時間を過ごしながらも、
ただ、心のどこかで「これは目的ではない」という
違和感は消えませんでした。

心理的安全性の目的
世の中では、心理的安全性が重要だということが
一人歩きしてしまい、
それを向上させるための施策が
数多く出回っていることも一因だと思っています。
有名なのは、Googleのレポートです。
チームの成果を左右する要因として5つの条件が示され、
その中で最も強い影響を持つのが、「心理的安全性」でした。
ただ、そこには重要な前提条件があります。
それは、対象となる「チーム」に対する明確な定義でした。
その定義とは、
「共通の目的と役割を持ち、互いの仕事に依存しながら、
課題解決や意思決定を協働で進める集団」
言葉は違いますが、これは#05(組織とは)で書いた組織の定義、
「共通の目的を共有し、その実現を目指して協働する人々の集合体」
と、同じことを言っています。
つまり、心理的安全性は目的ではなく、
共通の目的を共有する集団が、
その目的を実現するために必要な環境条件だったのです。
更に、心理的安全性という概念自体、
もともとは医療現場で生まれたものです。
看護師や医療スタッフが医師に対して言えないことが、
患者の安全を脅かし、命のリスクに繋がるからです。
それを防ぐために必要とされたのが始まりでした。
ここでも、目的は「患者の安全」であり、
医療現場は、それが当然のように全員で共有され、協働する集合体でした。
そして、心理的安全性は、目的のための環境条件にすぎません。
いつの間に 仲良しクラブ 目指している
私たちが心理的安全性を求めるのは、
居心地の良さのためではなく、
共通の目的を高いレベルで実現するための環境条件だからです。
そして、この環境条件には前提条件があります。
それは、
共通の目的を共有し、その実現を目指して
協働する人々の集合体であるということです。
それが抜け落ちたとき、
心理的安全性は、ただの「仲良しクラブ」を
目指す手段にすり替わってしまいます。
あなたは、施策の目的を知っていますか?
そして、他の施策との関係や位置づけについて理解していますか?
次回は今まで、第二章で書いてきたことをまとめていきます。
次回【働くを詠む #12】
前回【働くを詠む #10】
美徳とは 知りつつ利他は しんどいな
#働くを詠む #人が動く構造 #組織力 #創作大賞2026 #ビジネス部門
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