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ニッポンの世界史 #51 「禍々しい」世界史の成立:桐生操と90年代


「世界史」には決まりきった、客観的な構成があると思っていませんか? そんなことはありません。その構成は、いわば繰り返し訂正されつづける物語のように、長い歴史の中で何度も定義されなおし、いまなお変身の途上にあります。

 

 この連載ではこれまで、戦後日本における「ニッポンの世界史」の展開をたどってきた。
 1970年代の大衆歴史ブームを論じた際、その主な担い手はサラリーマンを中心とする男性であり、司馬遼太郎的な「英雄の物語」が歴史需要の中核にあったことをみた(#24)。
 また、同じ1970年代において、ノストラダムス現象が「成長の限界」や公害問題・SF的想像力と結びつきながら、「人類の終末」という長期的時間軸から世界史を問い直す契機となったことも論じた(#29)。
 そして少女漫画、とりわけ『ベルサイユのばら』が、歴史の関わり手を男性から女性へとひろげ、西洋史を舞台にした物語への扉を初めて大衆的にひらいたことも確認した(#32)。

 1990年代に登場する桐生操は、こうした流れの継承者であると同時に、決定的な「断絶」をもたらした存在でもある。
 キーワードは、「禍々まがまがしさ」である。

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Geminiによる要約
桐生操は90年代、澁澤龍彦流の闇の文化史を翻案し、世界史を「禍々しいエンタメ」として定着させた。教科書の裏にある「小さな物語」を禍々しく描く手法は当時のサブカルとも共鳴し、「大きな物語」亡き後の愛憎劇として消費された。
事実誤認や欧米偏重はあるが、その言説は後のネットコミュニティへと継承され、社会一般の世界史イメージを上書きした。重要なのは、90年代に彼女が「世界史」の書き手として定義された事実だ。「世界史好き」の読者層を増やし(再定位し)、日本史とは異なる質感を持つ独自の歴史認識を形作ったとみる。

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桐生操とは誰か


 桐生操は、堤幸子と上田加代子による共同ペンネームである。1990年代後半から2000年代にかけて、歴史・文化史・残酷史の分野で多数のベストセラーを送り出した。
 名前を知らずとも、代表作のひとつ『本当は怖いグリム童話』(1998年)が累計百万部を超す売り上げを記録したことは、当時を知る人なら記憶に浮かぶだろう。

 ここで、彼女たちの経歴について公開されている情報をもとに記しておく必要がある。
 堤はリヨン大学に留学、上田も20代で渡仏して同じリヨン大学で堤と出会い、ともに古典文学を学んだのちソルボンヌに移った。「歴史学者」ではなく、フランス古典文学の素養を持つ翻訳者・語学教師が出発点だった
 二人の最初の著作は自費出版の『王妃カトリーヌ・ド・メディチ』であり、それが編集者の目に留まって一般書として刊行されたのが桐生操の始まりだった。



ルーツは澁澤龍彦

 では何が二人を著述に向かわせたのだろうか?
 初の著作には、刊行にいたる経緯が次のように述べられている。


もう十一、二年も前のことになる。澁澤龍彦氏の『世界悪女物語』を読んで以来、カトリーヌについて書いてみたいという思いが消えなかった。ただ、魔術愛好家、毒殺の常習者として光を当てられたカトリーヌの肖像を描くのは別の機会にゆずって、ここでは歴史的に存在感のある一人の女性としてのカトリーヌを描いたつもりである。執筆中の著者を支えてくれたのは、歴史を解明していくときのあの謎解きゲームに似た楽しさと、自分以外の人間の心理を生きるというよろこびであった

『王妃カトリーヌ・ド・メディチ』はじめに

 澁澤龍彦(1928〜1987)はサド侯爵の翻訳によって猥褻物頒布罪に問われながらも、エロス・死・黒魔術・オカルト・残酷趣味を、高度な文学的知性で体系化した孤高の作家だった。 『黒魔術の手帖』といい『エロスの解剖』といい、彼の著作群は、西洋の「闇の文化史」を日本に紹介した先駆的な試みであったといえる。
 だが澁澤の読者は、限られた文学的・知的教養を持つ層に留まっていた。 
 桐生操が行ったのは、この澁澤的世界観を「大衆」的な語り口に変換する仕事であったとも言えるだろう。



学校世界史との距離感


 ところで、1989年に高校で世界史が必修化された顛末については、すでに#40〜43で詳しく論じた。
 以前見たように、必修化は「国際化」だった。これからの日本人には、世界を理解する素養が必要だという、ありていに言えばお仕着せの論理によって推し進められた。

 だが、ここで確認しておかなければならないのは、「学校世界史」がどのように現場で運用されていったかという点だ。
 そもそもいわゆる「文系」ではない「理系」の高校生は、新たに設置された「世界史A」という科目を必修単位として学ぶこととなったわけであるが、この標準単位数は2単位。すなわち1週間に2時間のペースで授業を受けることになった。
 設置当初は前近代部分もそれなりに内容に含まれていたため、教科書の内容に比べ、割り当てられた時間は決して十分とはいえない代物だった。
 文化圏学習を見直し、同時代のヨコのつながりを重視する構成は、軽量化を意図してのことでもあろうが、交易路、経済圏、文明の相互交流の部分は世界史を得意としない教員にとってはなかなか教えづらい項目であることはいなめない。
 時間数のない中で教科書を終わらせようとすれば、用語の羅列となることは必至で、「人物がいない」「血が通っていない」という印象を生みやすい。

 そのような中で桐生操の著作は、「学校の世界史では教えてくれない」「教科書の裏側にある本当の歴史」という売り文句と共に読者に届けられた。
 



題材となったテーマの推移


 桐生の著作は膨大だ。
 このうち、1980年代〜1995年までの著作(国立国会図書館デジタルコレクション)にある作品(末尾の参考文献を参照)の内容を抽出し、傾向を分析してみることにしよう。


 まず、とりあげられた人物・テーマのうち、2回以上出現するのは以下の通りだ。


カトリーヌ・ド・メディチ:7回

マリー・アントワネット:6回

アドルフ・ヒトラー:5回

ボルジア家(チェーザレ/ルクレツィア):5回

切り裂きジャック:5回

ナポレオン・ボナパルト:4回

西太后:4回

ヘンリー8世:4回

ルイ14世:4回

エリザベート・バートリ:3回

アナスタシア(ロマノフ家):3回

サド侯爵:3回

スターリン:3回

ジル・ド・レ:3回

ツタンカーメン:2回

マリリン・モンロー:2回

ケネディ大統領:2回

ダイアナ妃:2回

グレース・ケリー:2回

アメリア・エアハート:2回

ジェシー・ジェームズ:2回

メアリ・ステュアート:2回

エリザベス1世:2回

サン・ジェルマン伯爵:2回

カリオストロ伯爵:2回

ポル・ポト:2回

江青:2回

則天武后:2回

ジャンヌ・ダルク:2回

モナ・リザ(ダ・ヴィンチ):2回

 テーマについては、トイレ・排泄事情、黒ミサ・悪魔崇拝、貞操帯、下着、魔女狩り・拷問、フリーメーソン・秘密結社、ミイラと呪い、纏足、宦官制度が繰り返しとり上げられている。


題材となった地域の推移


 次に地域の推移をみていこう。

 執筆活動の初期である1980年代から1990年にかけては、記述の対象は西欧、特にフランス、イギリス、オーストリアの王朝社会にほぼ限定されていた。カトリーヌ・ド・メディチやマリー・アントワネット、ハプスブルク家の血族といった「旧大陸」の閉鎖的な宮廷内部で展開される毒殺と愛憎劇が、記述の大部分を占めていたことがわかる。

図1-1. 地域の比率の推移

 1991年を境に、この地域的枠組みは劇的な拡張を見せる。古代史の謎を追う過程でエジプトや西アジアが射程に入り、さらに1992年から1993年にかけてはアメリカ合衆国が主要な舞台として急浮上した。「夜の大統領」「西部の無法者たち」といった項目に代表されるように、ジェシー・ジェームズやビリー・ザ・キッドといった19世紀のアウトロー、さらにはアル・カポネやケネディ暗殺といった20世紀アメリカの暗黒面へと関心の軸が移行していった。

 1994年に至ると、インドのカーマ・スートラや中国の纏足・宦官制度、東南アジアのポル・ポト政権といったトピックが加わる。
 とはいえこれらはネタを求めていった結果とみるべきであって、題材の中心はあくまで欧米にあった


図1-2. 地域の推移



題材となった時代の推移


 最後に時代区分の推移。
 1980年代はルネサンスからフランス革命に至る近世・近代(16〜19世紀)を主戦場としていた。ナポレオンの死やルドルフ皇太子の悲劇など、近代国家成立前後のドラマチックな局面を一冊で深く掘り下げる評伝的スタイルが主流であった。

図2-1. 時代の比率の推移

 1991年以降、関心のベクトルは近世にとどまらなくなる。
 ネタをひろげる必要もあったことだろう。
 一方では古代ローマの性愛、エジプトのミイラ、中世の拷問器具へ、他方で1992年以降は20世紀の現代史、とりわけ世界大戦期から戦後の怪事件に迫る内容となっていった。
 アメリア・イアハートの失踪やハリウッド黄金時代のスキャンダルなど、1990年代前半の著作群においては20世紀の比重が顕著に高まっている。

 1994年から1995年にかけては、ボルジア家やルイ14世といった得意の近世宮廷史への回帰が見られる一方、各時代を横断的に配置するオムニバス形式も増えていった。

図2-2. 時代の比率の推移






「禍々しい世界史」の商業的成功


 初期の頃の著作は、そこまで商業的な受容を見据えてはいなかったのだろう。かなり硬派な描きぶりであったのだが、1990年代に入ると「残酷」「悪女」「性愛」といった刺激的なテーマを基軸にしたものとなっていく。読者の関心が歴史の筋書きよりも、裏話や謎に向いていることをとらえた結果であろう。

 もちろん桐生操の著作が1990年代に急速な拡張と完成を遂げた背景には、当時の出版やサブカルチャー状況も深くからんでいる。

 一つは、いわゆる「鬼畜系」あるいは露悪的コンテンツの流行である。1990年代前半の日本では、タブーや禁忌を前景化し、人間の暗部をあえて直視させる表現が、雑誌・書籍・映像を問わず広く受容された。残酷・性・犯罪を歴史という体裁のもとに提供する桐生の著作も、この流れと共鳴するものである。


 もう一つはオカルト・ブームの文脈である。
 月刊誌『ムー』に代表される超常現象や(超)古代文明などをとりあげるメディアが広範な読者層を獲得していたこの時代、桐生操は実際に同誌へも寄稿している
 エジプトのミイラ、(超)古代文明の謎、陰謀史観的なケネディ暗殺論といったトピックが桐生作品に大量に流入するのは1991年以降であり、オカルト・ブームの膨張と時期を一にしている。


 こうしたことを背景にして、桐生操は世界史を「禍々しいもの」として提示する商業ジャンルを事実上確立した
 それは純粋なオカルト本とも異なるし、特定の地域を掘り下げ、やはり1990年代を通して『ローマ人からの手紙』(1992〜2006年)を世に出し続けた塩野七生とも違う。

 とりわけ2010年代以降にみられるビジネス=教養的な「世界史」論とも、これまでとりあげてきた種々のジャンル、たとえば地政学=文明論的な世界史とも異なる新しいパッケージを生み出し、新たな読者層を獲得したと言えるだろう。
 もう少し大きな目でとらえれば、冷戦が終結し、「大きな物語」が消え去る中、どのような時代であっても普遍的にみられる人間の愛憎という「小さな物語」へと、人々の世界史に対する関心やイメージを移させた(あるいはその変化に対応する形で作品を生み出した)とも言えないだろうか。

 もちろん桐生の作品のなかには、事実認識を含め、今日からすれば問題のあるものも少なくない。それらのエピソードの中には、2000年代にかけてインターネット上の「世界史ファン/マニア」の語る世界史言説へと受け継がれていったものも多いだろう。

 また、題材のほとんどは戦後の事件も含め欧米からとられているのであって、アジア・アフリカなどはほとんど埒外にある。 
 これをもってすれば桐生が世界史ライターであったとは言えないが、とはいえ1990年代の時点で、桐生は明らかに「世界史」を題材にとった書き手とみなされていたし、商業的にもそのようにカテゴライズされていた。そのこと自体が重要だと考えたい。

 桐生が「世界史」ジャンルとして包含した種々の出来事やエピソードは、特有の「禍々しさ」をもって受けとめられた。あの「不穏」で、「謎」めいた事件をとりあげることが、世界史が「好き」であるということと同義となってゆく。それは日本史を語るときとはまた違った質感をともなうし、もっと言えば、日本の歴史は世界とは異なり◯◯であった、という脱亜・脱欧の世界史認識とも響き合うものだ。


 ともあれ桐生操の人気は1998年の『本当は恐ろしいグリム童話』(シリーズ累計約300万部〜350万部以上)によって名実ともに頂点を迎えることとなる。




参考文献

  • 桐生操『女王メアリ・ステュアート:美貌の悲劇・エリザベスの陰謀』新書館、1982年7月

  • 桐生操『王妃カトリーヌ・ド・メディチ:サン・バルテルミー大虐殺の謎』新書館、1982年11月

  • 桐生操『エリザベート・バートリ:血の伯爵夫人』新書館、1983年6月

  • 桐生操『公妃ディアヌ・ド・ポワチエ:フランソワ一世の時代』新書館、1984年7月

  • 桐生操『血ぬられた法王一族:ダ・ヴィンチの名推理』中央公論社(C novels)、1986年7月

  • 桐生操『血まみれの中世王妃:イザボー・ド・バヴィエール』新書館、1986年12月

  • 桐生操『王妃アリエノール・ダキテーヌ:リチャード獅子王の母』新書館、1988年3月

  • 桐生操『禁じられた恋の物語:歴史のなかの華麗な女たち』大和書房、1988年12月

  • 桐生操『びっくり!世界史無用の雑学知識:事実は教科書よりも奇なり?!』ベストセラーズ(ワニ文庫)、1989年5月

  • 桐生操『ルイ十七世の謎:フランス革命に消えた王子』新書館、1989年8月

  • 桐生操『きれいなお城の怖い話:ドラキュラ公から青髯男爵まで』大和書房、1989年8月

  • 桐生操『びっくり!世界史無用の雑学知識 2:舞台裏から見たもう一つの歴史』ベストセラーズ(ワニ文庫)、1990年1月

  • 桐生操『きれいなお城の残酷な話:西洋悪女悪人譚』大和書房、1990年6月

  • 桐生操『びっくり!世界史無用の雑学知識 3:誰も触れなかった歴史の真相』ベストセラーズ(ワニ文庫)、1990年8月

  • 桐生操『皇女アナスタシアは生きていたか』新人物往来社、1991年4月

  • 桐生操ほか『世界史の謎がズバリ!わかる本:おかたい歴史書じゃ教えない 1 (創世紀~古代ローマ篇)』青春出版社(青春best文庫)、1991年4月

  • 桐生操『きれいなお城の呪われた話:西洋歴史怪奇譚』大和書房、1991年7月

  • 桐生操ほか『世界史の謎がズバリ!わかる本:おかたい歴史書じゃ教えない 2 (中世~ルネサンス篇)』青春出版社(青春best文庫)、1991年10月

  • 桐生操『世界史迷宮のミステリー:闇に葬られた怪事件をあばく!』ベストセラーズ(ワニ文庫)、1991年10月

  • 桐生操『きれいなお城の残酷な話:西洋悪女悪人譚』大和書房、1992年1月

  • 桐生操ほか『世界史の謎がズバリ!わかる本:おかたい歴史書じゃ教えない 3 (絶対君主制~市民革命編)』青春出版社(青春best文庫)、1992年2月

  • 桐生操『世界史悪女のミステリー:歴史はスキャンダルからつくられる!』ベストセラーズ(ワニ文庫)、1992年4月

  • 桐生操『きれいなお城の不思議な話:西洋怪奇実話集』大和書房、1992年6月

  • 桐生操『ヨーロッパ:名所に秘められた話 観光メッカの意外な発見』同文書院、1992年8月

  • 桐生操『世界の名画禁断のミステリー:絵画・彫像に隠された謎』ベストセラーズ(ワニ文庫)、1992年12月

  • 桐生操『世界史・悪女のスキャンダル:愛欲と野望に彩られた華麗な女たち』日本文芸社(にちぶん文庫)、1992年12月

  • 桐生操『世界史・世紀の悪党たち:世界を震撼させた悪いヤツら!』日本文芸社(にちぶん文庫)、1993年3月

  • 桐生操『やんごとなき姫君たちのトイレ:西洋かわや物語』TOTO出版(TOTO books)、1993年4月

  • 桐生操『世界史迷宮のミステリー 2』ベストセラーズ(ワニ文庫)、1993年5月

  • 桐生操『異端世紀末の肖像』大和書房、1993年6月

  • 桐生操『世界史・呪われた秘宝ミステリー:黄金に秘められた魔力と怪奇』日本文芸社(にちぶん文庫)、1993年12月

  • 桐生操『歴史に刻まれた12の愛の物語:ヴィヴィアンの恋・オードリーの愛…』ベストセラーズ(ワニ文庫)、1993年12月

  • 桐生操『恋は夜つくられる:世界史のlove & sex』角川書店、1994年2月

  • 桐生操『やんごとなき姫君たちの寝室:西洋おもしろ風俗習慣』TOTO出版(TOTO books)、1994年3月

  • 桐生操『世界史・悪の帝王たち:戦慄と野望が彩るワルの凄腕!』日本文芸社(にちぶん文庫)、1994年4月

  • 桐生操『薔薇と謎の秘密結社:封印された世界史』ベストセラーズ(Wani-selection)、1994年5月

  • 桐生操『華麗なるシンデレラたち』角川書店、1994年6月

  • 桐生操『世界史闇の異人伝』学習研究社(Mu books)、1994年7月

  • 桐生操『きれいなお城の恐ろしい話:世界残虐人物譚』大和書房、1994年12月

  • 桐生操『世界史・戦慄の残虐魔たち:血の饗宴に酔う殺人者の恐怖』日本文芸社(にちぶん文庫)、1994年12月

  • 桐生操『スパイ最前線:世界史を騒がせた事件と謀報機関』ベストセラーズ(ワニ文庫)、1995年3月

  • 桐生操『世界史・秘密結社ミステリー:世界を操る魔力と神秘』日本文芸社(にちぶん文庫)、1995年4月

  • 桐生操『王妃カトリーヌ・ド・メディチ』ベネッセコーポレーション(福武文庫)、1995年6月

  • 桐生操『眠れぬ夜の怪奇館:めくるめく神秘と謎の迷宮』日本文芸社(にちぶん文庫)、1995年7月

  • 桐生操『王妃マルグリット』ベネッセコーポレーション(福武文庫)、1995年8月

追記:なお、世界史のエピソードをまとめた書籍自体は、三浦一郎によるものや歴史研究者によるものなど、もちろん桐生以前にも存在する。歴史読本などの商業誌におけるミリタリー・ジャンル以外の世界史関係の増刊も、1980年代からそれなりに増えている。とはいえ日本史ファンに比べると市場規模は圧倒的に少なかったはずであろう。




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