【AP39問】プロトコル問題だけ集めて見た
このNoteでは、応用情報技術者(AP)の令和7年~令和元年まで(11回)から、プロトコルの問題だけを搔き集めました。
Xにて、「応用情報技術者で頻出のプロトコルはあるのか?」と質問を頂いたのがキッカケです。ありがとうございます。たしかに私の教材では、Iパス/FE、セキスペ/ネスペのNoteはあるのですが、その間の応用情報技術者がなく、大きなギャップを感じていた所でした。
このNoteには、応用情報技術者の試験対策として充分な数があります。
さらに、関連リンクをつけ、Iパス/FEとセキスペ/ネスペの「ギャップ埋め」としても作りました。知識が不充分ならIパス/FEのNoteを、より上位資格を目指すならセキスペ/ネスペのNoteも少しずつ見て頂ければと思います。
少しでも、AP合格やSC/NWへのステップアップに繋がったら嬉しいです。私のNoteは、AP/SC/NWなどの独学合格経験、IT専門学校での授業経験に基づいています。
それでは始めましょう!
※このNoteは、2025年下旬にメンバー限定に移行します。ご了承ください。
講座 | 今までのプロトコルの知識
まずは、ITパスポートと基本情報技術者(FE)の復習から。
HTTP:Webページを閲覧する(80)
SMTP:メール送信や転送(25)
POP:メールの受信。受信後にサーバーに残さない
IMAP:メールの受信。受信後でもサーバーに残す
FTP:ファイル転送(ポート番号が2つある)
NTP:時刻同期
telnet:伝送データは暗号化されていない(平文)
SSH:伝送データが暗号化されている
VPN:暗号通信路を確立した上で、各種プロトコルを使える
DNS:名前解決する(www.google.co.jp ⇔ 142.251.42.163)
DHCP:IPアドレスなどネットワーク設定の自動化
ARP:IPアドレスからMACアドレスを調べる
RARP:MACアドレスからIPアドレスを調べる
ICMP:pingコマンド(導通確認)で使われている
TCP:信頼性重視
UDP:リアルタイム性を重視
NAT:1つのプライベートIPアドレスを、1つのグローバルIPアドレスに変換
NAPT:複数のプライベートIPアドレスを、1つのグローバルIPアドレスに変換
さらに豆知識。知っているプロトコル名の前後にS、secがついたら「セキュリティ強化版かな?」と考えてOK。
HTTP→HTTPS
SMTP→SMTPS
FTP→SFTP
DNS→DNSsec
IP→IPsec
最後に基本情報技術者(FE)でも少し出たものをオマケ。
SNMPは、ネットワーク機器の状態を監視するプロトコル
RIPは、送信先までの経路決定するルーティングプロトコル
LDAP、ディレクトリサービスにアクセスするためのプロトコル
PPPは第二層(データリンク層)のプロトコル。PPPを拡張したPPPoEもちらちら出てきます。応用情報技術者を目指すなら、そのうち知っておきましょう。
以上で、応用情報技術者(AP)でも、ほとんど正解できます。
では問題演習をしつつ補強していきましょう。
3問 | プロトコル名を問う
データ転送用と制御用で異なるウェルノウンポート番号が割り当てられたものはどれか。
ア:FTP
イ:POP3
ウ:SMTP
エ:SNMP
応用情報技術者 令和4年秋問32より改変
正答はア。「2つのポート番号を使うプロトコル=FTP」のイメージでOKです。
FTP:ファイル転送プロトコル。20番ポートはデータ転送用、21番ポートは制御。
POP3:メールをサーバから受信するプロトコル(受信後サーバからメールを消します)。ポート番号110は余裕があれば覚えて下さい。なおIMAPも受信プロトコル(受信後もサーバにメールを残す)。
SMTP:メールの送信/転送プロトコル。25番ポートは必須知識。サーバからサーバへの転送もする点に注意。
SNMP:ネットワーク機器を状態を監視/管理する仕組み。
ルータを冗長化するためのプロトコルはどれか
ア:PPP
イ:RARP
ウ:SNMP
エ:VRRP
正答はエ。「冗長化=VRRP」だけでOK。
PPP:データリンク層で、2地点を接続するプロトコルの元祖。電話回線によるインターネット利用で、モデムとプロバイダーとの間を接続する時などに使いました。PPPoEやL2TPなどの派生もあります。>【ネスペ】PPPのNote
RARP:IPアドレス→MACアドレス。反対はARP(IPアドレス←MACアドレス)。
SNMP:ネットワーク機器を状態を監視/管理する仕組み。
VRRP:機器の冗長構成を実現するプロトコル
SNMPは2回目の登場なので、補強します。>【ネスペ】SNMPのNote
監視対象の機器に「エージェント」
SNMPサーバに「マネージャ」
「MIB」データベースを使う
原則マネージャがエージェントに状態を聴取するが、エージェントから発信する「trap(イベント通知)」もある。
これらは午後問題の用語埋めで出るので知っておきます。
データリンクのコネクション確立やデータ転送を、LANで実現するプロトコルはどれか。
ア:MPLS
イ:PPP
ウ:PPPoE
エ:PPTP
正答はウ。「データリンク」「コネクション」から、イ(PPP)かエ(PPPoE)で迷えばOK。
MPLS:MPLSタグを使ってルーティングを行うプロトコル。>VLANのNote
PPP:2地点接続の元祖。PPPから多くのプロトコルが派生します。>【ネスペ】PPPのNote
PPPoE:PPPをインターネットで使えるように拡張。ADSL回線などで採用。>【ネスペ】PPPのNote
PPTP:暗号通信。VPN実現の1方式。マイナーなのでとりあえず放置でOK。>【ネスペ】PPPのNote
PPPから多くのプロトコルが派生するので、少しまとめておきます。ネスペを目指す時に再度学習すればOKです。>PPPのNote
PPP:2地点接続の元祖
PPPoE:ADSL回線で採用
PPTP:暗号通信。VPN実現の1方式
L2TP:PPTPを拡張。1つのトンネルで複数のセッション
1問 | DNS
DNSでは、DNSサーバ内のレコードまで知っておきます。AP午後以降にも常識として出てきます。
>【セキスペ/ネスペ】DNSレコードのNote
>【ネスペ】DNSのNote

DNSについて適切な記述はどれか。
ア:MXレコードには、DNSサーバのホスト名を登録する
イ:レゾリューションは、DNSサーバに問合せを行うソフトウェアである
ウ:逆引きとは、IPアドレスに対応するホスト名を調べることである
エ:NSレコードには、ホスト名の別名を登録する
正答はウ。
ア:MXレコードには、メールサーバを登録します。DNSサーバを登録するのは、AレコードやNSレコードです。
イ:DNSサーバに問合せするソフトウェアは「リゾルバ」と呼ばれます。
ウ:逆引き(ホスト名←IPアドレス)はPTRレコードで。正引き(ホスト名→IPアドレス)はAレコードで。
エ:別名はCNAMEレコードに登録。管理するDNSサーバは、NSレコードに登録します。
レコードの具体的な書き方も、AP午後・セキスペ午後に出てくるので、少しずつ見慣れておいてください。>【セキスペ/ネスペ】DNSレコードのNote

3問 | OCSP(CRLと同じ働き)
デジタル証明書は「認証局(CA)」で発行され有効期限を持ちます。しかし、やむを得ず有効期限内に失効させたい時もあります。例えば、秘密にすべき署名鍵が漏えいして危なくなったとき「危殆化」。
「CRL(証明書失効リスト)」には、有効期限内に失効させた証明書(のシリアル番号)が記載されています。また、OCSPプロトコルを用いればCRLをイチイチ取り寄せなくても失効確認ができます。
PKIを構成するOCSPの利用目的はどれか。
ア:誤って破棄した秘密鍵の再発行の進捗状況を問い合わせる
イ:デジタル証明書から生成した鍵情報の交換に失敗した時、認証状態を確認する
ウ:デジタル証明書が失効しているかどうかを問い合わせる
エ:有効期限が切れたデジタル証明書の更新の進捗状況を確認する
正答はウ。OCSPはCRLと同じ働きをします。
デジタル証明書が失効しているかをオンラインで確認するためのプロトコルはどれか。
ア:CHAP
イ:LDAP
ウ:OCSP
エ:SNMP
正答はウ。「デジタル証明書絡みのプロトコル=OSCP」のイメージでOK。
CHAP:チャレンジレスポンス方式による認証を実現する。PPP接続で使われます。>【ネスペ】PPPのNote
LDAP:LDAP=ディレクトリサーバ, ファイル共有、で正解一発引きしてOK。ファイルサーバへのアクセスは他の技術も。>WebDAVのNote
OCSP:>【セキスペ】PKIの構成要素のNote
SNMP:ネットワーク機器を状態を監視/管理する仕組み。
ID, PWDなどによる利用者認証にも色んな方式があります。CHAP(チャレンジレスポンス)が出たので補強しておきます。>【ネスペ】PPPのNote
PAP:IDとPWDを平文で送る(危険)
CHAP:チャレンジレスポンス方式。PWD+乱数のハッシュ値で送る
EAP:様々な認証方式に対応。デジタル証明書を使う方式もある
チャレンジレスポンスの理解は、セキスペまでに済ませておいてください。
OCSPクライアントとOCSPレスポンダの通信について適切な記述はどれか。
ア:ディジタル証明書全体をOCSPレスポンダに送信し、その応答で証明書の有効性を確認する
イ:ディジタル証明書全体をOCSPレスポンダに送信し、その応答としてタイムスタンプトークンの発行を受ける
ウ:ディジタル証明書のシリアル番号, 発行者の識別名(DN)のハッシュ値などをOCSPレスポンダに送信し、その応答で証明書の有効性を確認する
エ:ディジタル証明書のシリアル番号, 発行者の識別名(DN)のハッシュ値などをOCSPレスポンダに送信し、その応答としてタイムスタンプトークンの発行を受ける
正答はウ。アかウで迷ってください。あとは想像で正解できます。
アとイの「証明書全体」に違和感。ウとエの「シリアル番号」の方が現実的ですよね。
5問 | ICMP
pingコマンドで使われているプロトコルはどれか
ア:CHAP
イ:ICMP
ウ:SMTP
エ:SNMP
正答はイ。pingコマンドは、端末までネットワーク通信ができるかを確認する最重要コマンド(プログラム)です。
CHAP:チャレンジレスポンス方式による認証を実現する。
ICMP:pingコマンド、tracerouteコマンドで使われます。>【ネスペ】ICMPのNote
SMTP:メール送信(25番ポート)。>【Iパス】メールプロトコルのNote
SNMP:ネットワーク機器を状態を監視/管理する仕組み。「MIB」「Trap」も知っておく。>【ネスペ】SNMPのNote
ICMPの機能について適切な記述はどれか。
ア:MACアドレスからIPアドレスへの解決をする
イ:プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスとを相互変換する
ウ:送信元ホストへ、IPパケットの送信エラーなどの制御メッセージを通知する
エ:ネットワーク内のIPアドレスを一元管理し、端末に動的に割り当てる
正答はウ。
ア:RARPはIPアドレス←MACアドレス。逆はARP(IPアドレス→MACアドレス)。
イ:NATやNAPT。NATでは1対1、NAPTでは1対多で対応付けます。>【FE】NAT/NAPTのNote
ウ:ICMP。文意より、送信元ホストへIPパケットが届くかどうかを調べていると判断。>【ネスペ】ICMPのNote
エ:DHCP。
LANに接続されたプリンタのMACアドレスを、同一LAN上のPCから調べるコマンドはどれか? ただし、プリンタのIPアドレスをPCの利用者は知っているものとする
ア:arp
イ:ipconfig 又は ifconfig
ウ:netstat
エ:ping
正答はア。
arpコマンド:ARPプロトコルと同じ名前なので覚えやすい。
ipconfigコマンド:自端末のネットワーク設定を表示する。IPアドレスやサブネットマスクなど。Windowsのコマンドプロンプトで見れますよ。
※ifconfigはLinuxでのコマンド。netstatコマンド:自端末の接続状況を表示する。
pingコマンド:ある端末へIPパケットが届くか調べる。ICMPプロトコルを使って動きます。
ARPについて適切な記述はどれか。
ア:IPアドレスからMACアドレスを得る
イ:IPネットワークにおける誤り制御をする
ウ:ゲートウェイ間のホップ数によって経路を制御する
エ:端末に動的にIPアドレスを割り当てる
正答はア。
ARP:IPアドレス→MACアドレス。逆変換はRAPRにて。
TCP:「誤り制御」から推測。>【ネスペ】TCP/UDPのNote
RIP:通信経路を決める「ルーティングプロトコル」。経由する機器の数「ホップ数」で制御します。>【ネスペ】ルーティングプロトコルのNote
DHCP:ネットワークに接続した端末にIPアドレスやネットワーク設定を自動で行うプロトコル。DHCPサーバが必要。
ARPの説明はどれか。
ア:IPアドレスからMACアドレスを得る
イ:IPアドレスからホスト名(ドメイン名)を得る
ウ:MACアドレスからIPアドレスを得る
エ:ホスト名(ドメイン名)からIPアドレスを得る
正答はア。
ア:ARP:IPアドレス→MACアドレス
イ:DNSの逆引き(PTRレコード)
ホスト名←IPアドレスウ:RARP:IPアドレス←MACアドレス
エ:DNSの正引き(Aレコード)
ホスト名→IPアドレス
ARPは、「このIPアドレスの方、MACアドレス教えてください!」とブロードキャストします。
3問 | NAPT
プライベートIPアドレスを使う複数の端末が、一つのグローバルIPアドレスを共有してインターネットにアクセスする仕組みはどれか。
ア:IPスプーフィング
イ:IPマルチキャスト
ウ:NAPT
エ:NTP
正答はウ。>【FE】NAT/NAPTのNote
IPスプーフィング:送信元IPアドレスを詐称すること。
IPマルチキャスト:1回のIPパケットで複数人に送付する。ネットワーク機器で適宜複製され転送されます。IPアドレスで「マルチキャストアドレス」とか出てきましたね。
NAPT:グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスの変換を行う。1対多で、1つのグローバルIPアドレスを多くのプライベートIPアドレスの端末のために使います。
NATでは1対1。端末の数だけグローバルIPアドレスが必要になります(申請が必要なので面倒。現実的でない)。NTP:ネットワーク経由で時刻情報を得るプロトコル。

正答はイ。
「WebサーバからPC」へのパケットは、会社のグローバルIPアドレス宛に届きます。よって、社内の各PC宛てに、送信先IPアドレスを書き換えます。アかイに絞れます。
次にどのPC宛てなのかをポート番号で区別しておきます。同じグローバルIPアドレスでも100番ならPC-Aへ、200番ならPC-Bのように。

NAPT機能を有するルータを経由してインターネットに接続したとき、PCからインターネットに送出されるパケットのTCPとIPのヘッダのうち、ルータにて書き換えられるものはどれか。
ア:宛先IPアドレス、宛先のポート番号
イ:宛先IPアドレス、送信元IPアドレス
ウ:送信元ポート番号、宛先ポート番号
エ:送信元ポート番号、送信元IPアドレス
正答はエ。
「PCからインターネットに」送り出されるので、「外の世界で通じるか?」を考えます。
宛先IPアドレスや宛先ポート番号は、外に送信する時に正しく設定しているので、送信元IPアドレスとポート番号を考えてみます。
送信元IPアドレスはプライベートIPアドレスなので、グローバルIPアドレスに変換してあげる必要があります。
送信元ポート番号も、NAT/NAPTで紐づける際の窓口番号として使っています。返答はグローバルIPアドレス宛なので、ポート番号でどのPCかを区別しています。
3問 | DNSSEC
DNSSECの仕様はどれか。
ア:DNSサーバに名前を問い合わせる時の送信元ポート番号について、問い合わせの度にランダムに変更する
イ:リソースレコードにデジタル署名を付与し、クライアントが受信したレコードのデジタル署名を検証する
ウ:メールを受信したサーバが、送信元メールサーバのIPアドレスを権威DNSサーバに問い合わせて検証する
エ:電子メールに付与したデジタル署名を検証する
正答はイ。
ア:ランダマイゼーション。ポート番号を固定すると攻撃者に手軽に悪用されるので、ランダムにすると良いとされます。
イ:送付するレコードにデジタル署名を付与して、改ざん検知をしているので。
ウ:SPFの説明。メールを受信したサーバが「このメールサーバは、本当にお宅にあるの?」とDNSサーバに問い合わせます。学生さんから手紙が来たら、学校に連絡して確認するようなもの。
エ:DKIMの説明。メールにデジタル署名を付与して、改ざん検知などができます。
受信したメールのセキュリティ技術から学びましょう。
SPF, SenderID:相手DNSサーバにメールサーバの実在性を問い合わせる
DomainKeys, DKIM:相手DNSサーバから公開鍵を入手し、メールのデジタル署名を検証する
>【セキスペ】メール送信のNote
>【セキスペ】メール受信のNote
>【ネスペ】メールのNote
DNSSECでできることはどれか
ア:応答されたリソースレコードが、権威DNSサーバで管理されているものであり、改ざんされていないと検証できる
イ:権威DNSサーバとDNSキャッシュサーバとの通信を暗号化できる
ウ:ドメインに紛らわしい文字(記号ー、漢字一など)を使った詐欺を防止できる
エ:利用者のURLの入力誤りを悪用した偽サイトへの誘導を検知できる
正答はア。「DNSSEC=レコードにデジタル署名」「デジタル署名=本人の正当性確認, 改ざん検知」。選択文も「改ざんされていないと検証」とあり。
イ:DNSSECには暗号化機能はありません。セキスペ午前2でも、よく出てきます。
ウやエを特段防ぐ方法はないので、利用者側として気を付けていきたいですね。
DNSSECについて正しい記述はどれか。
ア:DNSサーバへ問い合わせる時、送信元ポート番号をランダムにして、不正な応答を防止する
イ:DNSの再帰的問合せの送信元を制限し、DNSを悪用したDoS攻撃を防止する
ウ:共通鍵暗号方式によるメッセージ認証を用いて、正統なDNSサーバからの応答であることをクライアントが検証できる
エ:公開鍵暗号方式によるデジタル署名を用いて、正統なDNSサーバからの応答であることをクライアントが検証できる
正答はエ。「DNSSEC=デジタル署名」なので、「デジタル署名→公開鍵」を連想すれば勝ち。
ア:ポート番号が固定だと簡単になりすましたパケットを作られてしまうので。
イ:DNSキャッシュポイズミング攻撃を防いだり、DoS攻撃への加担を防ぐ対策。
ウ:難しいです。共通鍵を相手と自分で持ちますが、途中で盗まれている可能性を否定できません。公開鍵方式なら、署名に使う鍵を送らず、検証する鍵(公開鍵)を送ります。署名する鍵を秘密にできるので、正当性確認ができます。
4問 | IPsec
IPv6を利用した通信で、ネットワーク層で暗号化する時に使われるプロトコルはどれか。
ア:IPsec
イ:PPP
ウ:SSH
エ:TLS
応用情報技術者 令和2年秋問37より改変
正答はア。イ(PPP)以外は暗号化に絡むので迷ってOKです。「IPv6」でIPsecが標準実装されたのを知ってたら絞れました。捨てても良いかなとは思いつつ、セキスペを目指すなら正解しておきたいぐらい。
ア:IPsec:>【ネスペ】IPsecとVPNのNote
イ:PPP:データリンク層で、2地点を接続するプロトコル
ウ:SSH:遠隔操作(暗号化通信)。SSHをコマンドとして使った経験があると「アプリケーション層かな」と思えます。
エ:TLS:色んなセキュリティに絡む仕様。「SSL」「SSL/TLS」と呼ばれても同じと思ってOK。HTTPSなどに使われます。>【ネスペ】SSL/TLSのNote
ネットワーク層で動作し、AHとESPというプロトコルを含むものはどれか。
ア:IPsec
イ:S/MIME
ウ:SSH
エ:XML暗号
正答はア。「AH」「ESP」からIPsecを連想して下さい。>【ネスペ】IPsecとVPNのNote
イ:S/MIME:メールを暗号化する等のセキュリティ仕様。>【Iパス】メールのプロトコルと仕様Note
ウ:SSH:遠隔操作(暗号通信)。
エ:XML暗号。XML文書を暗号化する技術(wikipedia)。

正答はウ。「L2TP」の「L2はレイヤ2=データリンク層だな」と推測。これだけで、ウだと絞れ切れました。
TLS(Transport Layer Serucrity)の「T」がトランスポート層。IPsecはネットワーク層に所属するプロトコル(「IP」がネットワーク層だと知っていれば勘も働きますね)。
IPv6の拡張ヘッダを利用して実現できる機能はどれか。
ア:URLフィルタリング
イ:暗号化通信
ウ:情報漏洩検知
エ:マルウェア検知
応用情報技術者 令和元年秋問35より改変
正答はイ。「IPv6で暗号通信が標準化されたな」と知っておいてください。よく出てきます。「拡張ヘッダ」は覚えなくて良いです。
ア:URLフィルタリング:「プロキシサーバー」で管理するのが一般的。>12種類のサーバ配置まとめNote
ウ:情報漏洩検知:「DLP」が最新技術として出てきます。
エ:マルウェア検知:「マルウェア対策ソフト」で行うのが一般的。
>【FE/AP】IPv6は気にしないNote
>【ネスペ】IPv6のNote
1問 | VLAN
VLAN機能を持ったスイッチにPCを接続し、ポートをグループ化して複数のセグメントに分けた時、正しい動作はどれか
ア:PCから送出されるICMPパケットを、同一セグメント内も含めて、スイッチが全て遮断できる
イ:スイッチが、PCからのブロードキャストパケットの到達範囲を制限できる
ウ:スイッチが、PCのMACアドレスから接続可否を判断する
エ:スイッチが、物理ポートごとに、特定のIPアドレスの接続だけを許可する
正答はイ。VLANによって、サブネットマスクとは別の区切り方をするので、ブロードキャストされる範囲が異なります。
「ポートをグループ化」した記述から「ポートベースVLAN」と推測。接続口を基にグループ化をしています。
ウとエ。MACアドレスやIPアドレスを見るのは「アドレスベースVLAN」のとき。ポートベースVLANは、接続口で判断するので無関係。
2問 | CSMA
CSMA/CDでの送信動作はどれか
ア:各ノードに順位付けをして送信権を順次受け渡し、送信権を持っているノードだけが送信を行う
イ:各ノードは伝送媒体が使用中か確認し、使用してなければ送信する。もし衝突を検出したらランダムな時間待って再送する
ウ:各ノードを環状に接続し、送信権を制御する特殊なフレームを循環させ、当該フレームを受け取ったノードが送信を行う
エ:タイムスロットを割り当てられたノードだけが送信を行う
正答はイ。「衝突(C)を検知(D)」で判断します。有線LANで使われる方式。
ア:優先度制御方式。覚えなくても良いかな。
ウ:トークンパッシング方式。送信権を示す「トークン」を持った端末が通信できます。
エ:時分割多元接続(TDMA)。細かく区切られた時間枠内に端末が通信する。
CSMA/CDについて正しい記述はどれか。
ア:送信データの衝突が起きた場合は再送する
イ:タイムスロットと呼ばれる時間単位に分割して、同一周波数において複数の通信を可能にする
ウ:データ送受信の開始時にRTS/CTS方式を用い、受信の確認はACKを使用する。
エ:伝送路にトークンを巡回させ、トークンを持った端末だけがデータを送信できる
正答はア。
イ:時分割多元接続(TDMA)。
ウ:覚えなくて良いです。セキスペやネスペでも使いません。どうしてもな方は、過去問道場さんへ。
エ:トークンパッシング方式。
5問 | TCP
トランスポート層に位置するものはどれか
ア:HTTP
イ:ICMP
ウ:SMTP
エ:UDP
正答はエ。消去法でも構いません。
ア:HTTP:アプリケーション層。web閲覧、ポート番号80。
イ:ICMP:ネットワーク層。pingコマンドで使われる。
ウ:SMTP:アプリケーション層。メールの送信/転送、ポート番号25。
エ:UDP:トランスポート層では、TCPとUDPをペアを覚えて置きます。信頼性重視のTCP、速度重視のUDP。
IPの上位階層のプロトコルであり、コネクションレスの通信を実現し、信頼性のための確認応答/順序制御などの機能を持たないプロトコルはどれか
ア:ICMP
イ:PPP
ウ:TCP
エ:UDP
正答はエ。IPがネットワーク層なので、「上位階層」はトランスポート層なので、TCPやUDP。「コネクションレス型」よりUDPと特定。
ア:ICMP:pingコマンドで使われる。ネットワーク層。
イ:PPP:2点の接続をする。データリンク層。
ウ:TCP:TCPは「3ウェイハンドシェイク」で確認をしながらコネクションを確立します。
エ:UDP:コネクションレス型とは、事前に相手との接続(コネクション)を確立せずに、データを送り付ける方式。
イーサネットフレームに含まれる宛先情報の送出順序はどれか。
ア:宛先IPアドレス, 宛先MACアドレス, 宛先ポート番号
イ:宛先IPアドレス, 宛先ポート番号, 宛先MACアドレス
ウ:宛先MACアドレス, 宛先IPアドレス, 宛先ポート番号
エ:宛先MACアドレス, 宛先ポート番号, 宛先IPアドレス
正答はウ。
上位層で作られたデータは、各層でヘッダを付与されて下位層へ渡されます。イーサネットフレムは、データリンク層。よって、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層…のようになっているはず。梱包を重ね着しているイメージ。
ウは、MACアドレス(第二層)、IPアドレス(第三層)、ポート番号(第四層)。
UDPを使っているものはどれか。
ア:FTP
イ:NTP
ウ:POP3
エ:TELNET
正答はイ。覚えなくて良いですが「正確さよりも速さが優先されるものは?」「正確でないと困ることある?」と考えます。
ア:FTP:ファイルのデータ転送に誤りがあるのは…。
ウ:POP3:受信するメールのデータ転送に誤りがあるのは…。
エ:TELNET:実験室とはいえ、遠隔操作の命令転送に誤りがあるのは…。
TCPヘッダにあって、UDPヘッダにいないフィールドはどれか。
ア:宛先ポート番号
イ:シーケンス番号
ウ:送信元ポート番号
エ:チェックサム
正答はイ。エで間違っても構いません。仕様で決まってることなので仕方ないです。
シーケンス番号は、分割したデータの順番を示すデータ。小包①や小包②のように。
チェックサムはデータに誤りがないか、ざっくり確認するために付与するデータ(wikipedia)。例えば送るデータの総和の下1桁。受信側はデータを総和して下1桁を計算し、データと一緒に送られてきたチェックサムと同じになるか確認します。
3問 | メール
電子メールを受信する際、メールサーバとスマートフォンとの間の通信をメール本文を含めて暗号化するプロトコルはどれか。
ア:APOP
イ:IMAPS
ウ:POP3
エ:SMTP Submission
正答はイ。
ア:APOP:POPが含まれているのでメール受信のプロトコル。APOPでは、受信者の利用者認証をするパスワードを暗号化して送信します。
イ:IMAPS:メール受信。最後の「S」がセキュリティのSとでも覚えておきます。
ウ:POP3:メール受信、ポート番号110。
エ:SMTP Submission:メールを送信する時に、OP25Bの影響を受けない仕組み。>【セキスペ】OP25B/IP25BのNote
DKIMについて正しい記述はどれか。
ア:送信側のメールサーバで電子メールにデジタル署名を付与し、受信側のメールサーバで署名を検証し、送信元ドメインの認証を行う
イ:送信者がメールを送信するとき、送信側のメールサーバがID, PWDによって利用者認証を行う
ウ:メールの送信元ドメイン認証に失敗した時の処理方法を記載したポリシーを、DNSサーバに登録し、メールの認証結果を監視する
エ:メールサーバのIPアドレスをDNSサーバに登録しておき、受信側でメールの送信元IPアドレスと一致するか照合する
正答はア。
イ:SMTP-AUTH。SMTPには利用者認証の機能がなく、SMTP-AUTHやPOP before SMTPなど工夫します。
ウ:DMARC。セキスペで良く出ています。>【セキスペ】令和6年秋午後問2の解説Note
エ:SPF。SPFレコード(TXTレコードを編集)の具体的な書き方にも慣れておいてください。
SPF, DKIMなどをまとめておきます。
SPF, SenderID:相手DNSサーバにメールサーバの実在性を問い合わせる
DomainKeys, DKIM:相手DNSサーバから公開鍵を入手し、メールのデジタル署名を検証する
DMARC:SPFやDKIMが失敗したときに、メールをどう処理するかのルール。受信側は認証の成功/失敗を送信側にレポートする
特にSPFは仕組み/レコードは基礎知識レベルになってきます。


>【セキスペ】令和6年秋午後問2の解説Note
>【セキスペ】メール受信のNote
スパムメール対策として、サブミッションポート(ポート番号587)を導入する目的はどれか。
ア:DNSサーバにSPFレコードを問い合わせるため
イ:DNSサーバに登録された公開鍵を使って、デジタル署名を検証するため
ウ:POP before SMTPを使って、メール送信者を認証するため
エ:SMTP-AUTHを使って、メール送信者を認証するため
正答はエ。OP25Bによって、25番ポート宛てのメール送信がブロックされている時、サブミッションポートによる送信を行います。よって、アとイは削除。エがSMTPによる送信なので採用。
ウはSMTP前にPOP(メール受信)による利用者認証をする手法。SMTPには利用者認証の機能がないので、POP before SMTP, SMTP-AUTHを用いた認証します。

6問 | その他
Iパスからずっと基礎知識
IoTで使われる無線通信技術で、近距離のIT機器同士が通信するPANと呼ばれるネットワークで利用されるものはどれか。
ア:BLE
イ:LTE
ウ:PLC
エ:PPP
正答はア。消去法で確認すればOK。
ア:BLE:Bluetooth Low Energy。ブルートゥースの省エネ版。>【Iパス】IoTで使われる通信技術Note
イ:LTE:4Gのこと。今は5Gへの移行が進んでますね。スマホでお世話になっています。IoTでも使いますが、メインではないです。
ウ:PLC:電力線でデータ通信する技術。PoE(通信回線で電力を送電する技術)もペアで知っておきます。>【Iパス】IoTで使われる通信技術Note
エ:PPP:2地点で接続するデータリンク層のプロトコル。>【ネスペ】PPPのNote
IoTの通信規格は3つは覚えてください。>【Iパス】IoTで使われる通信技術Note
BLE:ブルートゥースの発展版。最近すごく出題されてます
LWPA:低電力長距離通信の定番。ちょっと昔まで流行り
ZigBee:マイコンでの無線通信の定番。ITパスポートではあまり出ない。ジグビーと読みます。
AP以降は不要になる知識
FC(ファイバチャンネル)の特徴はどれか
ア:TCP/IPの上位層として作られた規格である
イ:接続形態はn対n接続に限られる
ウ:伝送媒体には電気ケーブルor光ケーブルを用いる
エ:物理層としてパラレルSCSIを用いることができる
正答はウ。勘で良いです。過去問道場さんへ。
私の絞り方は以下程度。これでも正解に近づくので良しとします。
ア:FCは物理層寄りだろうなぁ。
イ:FCはネットワークストレージとの通信だから、n対nである必要あるのかなぁ。
ウ:ケーブルの話だから、あり得る。
エ:パラレル通信(多くの線が必要)は面倒だな。
SANについて適切な記述はどれか。
ア:シリアルATAなどで内部ストレージとして1対1で接続する
イ:ファイバチャンネル(FC)による専用ネットワークで接続する
ウ:プロトコルはCIFSを使い、LANで接続する
エ:プロトコルはNFSを使い、LANで接続する
正答はイ。勘で良いです。過去問道場さんへ。
私の絞り方は以下。アは削ります。ウとエから勘で選んで間違っても良しとします。
ア:SANは、「内蔵ストレージ」ではなく、ネットワークストレージの話だよな。
ウ:知らん。
エ:知らん。
SANには、2種類あります。過去問道場さんへ。
IP-SAN:TCP/IPを使う
FC-SAN:ファイバーチャンネル
FEやAPを受験する時は覚えてましたが、AP合格以降のセキスペ/ネスペで必要になったことはありません。忘れました。
セキスペでも使える基礎知識
SAMLについて正しい記述はどれか。
ア:システムの負荷や動作状況の情報を送信するための仕様
イ:脆弱性や脅威についての情報を交換するための仕様
ウ:通信を暗号化し、VPNを実現するための仕様
エ:認証や認可についての情報を交換するための仕様
SAMLはSSO(シングルサインオン)で使われる認証の仕組み。「OASIS」が策定したSOAPベースもキーワード。利用者がサービスを利用したいと「SP」に申請したら、「IdP」での認証を経て使えるようになります。

ア:SNMPあたりかな。>【ネスペ】SNMPのNote
イ:TAXIIかな。一度セキスペ午後に選択肢に出た程度なので、覚えません。>【セキスペ】平成30年秋午後1問2の設問1deの解説Note
ウ:VPNを実現するには、IPsecやPPTPを使います。>【ネスペ】IPsecとVPNのNote
SAMLはSSO(シングルサインオン)を実現する1形態です。他に2種類の実現方法があります(Cookieを使う方式、リバースプロキシを使う方式)。>【セキスペ】SSO(SAML)のNote
WPA2-PSKの機能はどれか。
ア:アクセスポイントのSSIDを共通鍵とし、通信を暗号化する
イ:アクセスポイントのSSIDとPWDと同じ値が設定されている端末だけに接続を許可する
ウ:アクセスポイントは、IEEE802.11acに準拠してる端末だけに接続を許可する
エ:アクセスポイントは、利用者ごとに付与されたSSIDを確認して、無線LANへのアクセス権限を識別する
正答はイ。セキスペを目指すなら「PSK」が「事前共有鍵」を意味すると覚えます。事前に決めたパスワード(事前共有鍵)をアクセスポイントと端末に設定して利用者を限定します。
ア:SSIDはアクセスポイントの識別名なので、共通鍵/パスフレーズには使いません。
ウ:IEEE802.11ac以外の無線規格でも接続できます。IEEE802.11の周波数は覚えて下さい。a, acは5GHz、b, gは2.4GHz、nは両方。>【ネスペ】無線LANのNote
エ:SSIDはアクセスポイントの識別名なので、利用者ごとには設定しません。細かいことは、過去問道場さんへ。
ネスペから学べば良い知識
PCが、DHCPDISCOVERメッセージをブロードキャストする時の、送信元IPアドレスと宛先IPアドレスの組合せはどれか? なお、PCには、DHCPからIPアドレス192.168.10.24は付与されるものとする。
ア:0.0.0.0、0.0.0.0
イ:0.0.0.0、255.255.255.255
ウ:192.168.10.24、255.255.255.255
エ:255.255.255.255、0.0.0.0
正答はイ。PCは自分が使えるIPアドレスを知りませんし、ネットワークの状況も知りません。よって送信元はとりあえずゼロの0. 0. 0. 0、宛先はネットワーク全体ということで1で埋めて255. 255. 255. 255。なんとなく正解すればOK。
手順はネスペの時に学習してください。APレベルで不要です。どうしても気になる方は過去問道場さんへ。
まとめ
お疲れ様でした!
ほんと疲れましたね…。APは半年ごと開催されるので、令和分だけ遡っておけば充分な数でしょう。あまり古い問題に影響されても仕方ありません。午前は所詮午前、7~8割取れるようになったら、午後問題に集中してください。
もし解説が気に入ったら、今後とも宜しくお願いします。
少しでも合格に役だったら嬉しいです。
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