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AIに奪われない仕事とは? ヨーロッパ熱波で注目される「エアコン設置職人」の価値

「AIに仕事を奪われる。」

そんな話を聞く機会が、
この数年で一気に増えました。

AIが文章を書く。

AIが資料を作る。

AIがプログラムを書く。

「このまま仕事を奪われるのでは?」

そう感じている人も多いでしょう。

私自身、ライターとしても仕事をしているので、
その変化を日々感じています。

だからこそ最近、
「AI時代でも価値が残る仕事とは何だろう」
と考えるようになりました。

そのヒントは、
今ニュースでも話題になっている
ヨーロッパの記録的な熱波の中にありました。


ヨーロッパで本当に足りないのはエアコンではない

ヨーロッパでは近年、
猛暑や熱波が深刻化しています。

これまで冷房が必要な期間は
限られていましたが、
近年はエアコン需要が急速に拡大しています。

しかし、問題は
「エアコンが売れていること」
ではありません。

本当に不足しているのは、
エアコンを設置できる技術者です。

欧州全体では
家庭用エアコンの普及率は約20%
にとどまります。
一方、南欧と北欧では地域差が大きく、
ドイツやイギリスなどで
はさらに低い普及率です。

一方、日本では地域差はあるものの
普及率は90%を超えており、
その差は非常に大きいと言えます。

しかも、古い建物や集合住宅が多く、
景観保護の規制もあるため、
日本のように簡単には設置できません。

ロイターによれば、
日本メーカーや中国メーカーは
販売を伸ばしている一方、
設置工事の複雑さや技術者不足が
大きな課題になっています。

つまり需要が増えるほど価値が高まるのは、
エアコン本体ではなく、
それを取り付けられる人なのです。


AIにはできない「現場の仕事」

AIは文章を書けます。

翻訳もできます。

プレゼン資料も作れます。

でも、現時点のAIは壁に穴は開けられません。

実際に現場へ行き、
建物の状況を見ながら施工方法を判断し、
配管を通し、
設置工事を行うことはできません。

現場では毎回条件が違います。

古い建物なのか。

電気容量は足りるのか。

室外機はどこへ置けるのか。

その場で判断し、
人と調整しながら仕事を進める。

こうした仕事は、
現在のAIだけでは完結しません。

だからこそ、高い価値が生まれています。

AI時代でも価値が高いのは、
「AIだけでは完結しない仕事」です。

エアコン設置職人は、
その象徴と言えるでしょう。

これが、近年ブルーカラーの価値が
見直されている理由の一つでもあります。


本体を作れる会社は多い。でも設置できる人が足りない

世界には優れたエアコンメーカーが
数多くあります。

日本にも中国にも世界的メーカーがあります。

ロイターによれば、
熱波による需要増加を受け、
日本メーカーや中国メーカーは
欧州市場で販売を伸ばしています。

しかし、本体があっても
設置できなければ意味がありません。

工事費は1,000ユーロ(約18万円)を
超える
ケースもあり、
技術者不足が価格上昇の一因になっています。

さらに、人材不足は、
エアコン業界だけの問題ではありません。

欧州ヒートポンプ協会(EHPA)は、
EUの脱炭素政策を実現するには
2030年までに50万人以上の
追加技術者が必要になると試算しています。
エアコンやヒートポンプの普及を支える人材が
圧倒的に不足しているのです。

求められているのは、
レポートを書く人だけではありません。

現場で施工し、調整し、
メンテナンスできる人です。


だからといって「今すぐヨーロッパへ行けば稼げる」わけではない

ここで勘違いしてはいけません。

「需要があるなら、日本の職人がすぐヨーロッパへ行けば稼げる。」

現実は、それほど簡単ではありません。

就労ビザが必要です。

国によっては資格や技術認証も求められます。

冷媒を扱う仕事では、
EUのFガス規制に基づく認証も必要になります。

言葉の壁もあります。

保険や現地企業との契約など、
乗り越えるべき課題は少なくありません。

それでも、長期的に見れば、
日本で高い施工技術を持つ職人にとって、
海外市場が新たな活躍の場になる可能性は
十分にあるでしょう。

ハードルが高いからこそ、価値も高いのです。


ホワイトカラーでも、「現場に出る人」はまだ強い

私はライターとしても仕事をしています。

分類すればホワイトカラーです。

ですが、私の仕事は
パソコンの前だけでは完結しません。

海外へ取材に行き、自分の足で歩き、
人と話し、その土地の空気を感じる。

そこで得た一次情報を記事にしています。

AIは公開された情報をもとに、
それらしい旅行記事を作ることはできます。

しかし、実際に現地で感じた暑さや匂い、
人との会話、予定外の出来事までは
体験できません。

だから私は、「現場で得た経験」が
これからますます重要になると考えています。

AIは知識を整理できます。
しかし、新しい知識そのものを
現場で体験することはできません。

これはライターだけでなく、
エアコン設置職人にも共通しています。

AIは施工方法を提案することはできます。
しかし、
最終判断を下し、
実際に施工することはできません。

現場を持つ人は、AI時代でも強い。

ヨーロッパの熱波は、
そのことを改めて教えてくれました。


これから強いのは「AIを使える職人」

私は、これから価値が高まるのは
「AIを恐れる人」ではなく、
AIを使って仕事の価値を高められる人
だと思っています。

例えばエアコン設置職人なら、

  • AIで見積書を作成する

  • AIで外国語を翻訳する

  • AIを活用してSNSで集客する

  • AIで海外の規制や技術資料を調べる

  • AIでトラブル事例を調べる

こうした業務はAIが得意です。

一方で、

  • 現場調査

  • 施工

  • トラブル対応

  • お客様との最終調整

これらは依然として人間の仕事です。

AIは職人の仕事を奪う存在ではありません。
むしろ、面倒な事務作業を引き受ける
「優秀なアシスタント」になり得ます。

技術とAIを組み合わせられる人ほど、
生産性は高くなるでしょう。


AI時代に価値が高まるのは「現実を動かせる人」

世界経済フォーラム(World Economic Forum)の
「Future of Jobs Report 2025」では、
AIの普及によって多くの職種で
必要なスキルが変化すると予測されています。

一方で、現実世界で設備を設置し、修理し、
人と協力して問題を解決する仕事の
重要性は変わりません。

ヨーロッパの熱波で不足しているのは、
エアコンではありません。

エアコンを取り付けられる人です。

暑くて眠れない部屋を快適な空間へ変える。

古い建物という制約の中で
最適な施工方法を考える。

お客様の暮らしを改善する。

こうした価値は、
現時点のAIだけでは生み出せません。


まとめ|AIと競う時代は終わりつつある

AIはこれからも進化を続けるでしょう。

文章を書く能力も、翻訳も、情報整理も、
ますます高性能になります。

だからこそ、
人間はAIと同じ土俵で勝負する必要はありません。

重要なのは、
AIを使いながら、
現実世界で価値を生み出すこと
です。

ヨーロッパの熱波は、
「AIに奪われない仕事」
を教えてくれたのではありません。

AIでは代替できない価値がどこにあるのかを、
私たちに示してくれました。

AIが得意なのは情報処理です。

人間が得意なのは、現実を動かすこと。

AI時代に価値が残るのは、
その両方を使いこなせる人なのかもしれません。

AIに仕事を奪われることを
恐れるのではなく、
AIを仕事で使う側になること。
それが、AI時代を生き抜く
一つの方法ではないでしょうか。

少なくとも、私は今が
AIを学び始めるタイミング
だと考えています。

だからこそ、
私も毎日AIを学び続けています。
AIと競うためではなく、
AIを使って現実で
より大きな価値を生み出すために。

AIを使いこなし、
世界を旅しながら働く
ショーン・タイラー

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ショーン・タイラー | 40カ国節約海外移住 あなたの応援が私の活動の力になります。 いただいたチップを活動費として記事を増やしていきます。 応援よろしくお願いします!