建築家の休憩室-1|韓国のトイレ、なぜ床が濡れても平気?
はじめのうちは、正直かなり違和感がありました。
韓国のトイレは、普通に床が濡れます。
シャワーを使えばそのまま水が飛ぶし、掃除も水を流しながら行う。
日本の感覚だと、
👉「トイレは乾いているもの」
なので、これはなかなか受け入れにくい。
ただ、使い込んでいくうちに考えが変わりました。
むしろ今は、
👉 この湿式トイレはかなり合理的だと感じています
理由はシンプルです。
👉 衛生的で、掃除が圧倒的に楽だから
韓国のトイレは最初から
床に排水口がある
勾配がついている
防水が前提
つまり
👉 水で流していい空間
として設計されています。
なので、
汚れたらその場で流せばいい。
気になったらシャワーで洗えばいい。
これができる。
実際、韓国では
👉 清掃用の小さなシャワー(ハンドシャワー)
がトイレや洗面の近くについていることも多いです。
これに慣れると、
👉 拭くしかない乾式には戻れない
という感覚になります。
ここで一つ、面白い話があります。
日本のドラマなどでよくあるシーンです。
同棲している男女がトイレの使い方でもめる。
「お願いだから座ってしてちょうだい!」
「そんなこと言われても…」

これはつまり、
👉 汚れない前提で運用している空間
だから起きる問題です。
でも、湿式であればどうか。
👉 汚れても流せばいい
この一言で終わります。
もちろん、日本のような乾式にも合理性はあります。
清潔感の維持 - 仕上げの耐久性
水を使わない前提での快適性
ただ、韓国の湿式は逆に
👉 汚れることを前提にした設計
です。
そしてこの発想は、かなり強い。
韓国で「日本のような乾式にしたい」
という相談を受けることもありますが、正直に言うと私はこう答えます。
👉 「湿式にした方がいいです」
特に、
掃除の手間
衛生面
長期的な運用
を考えると、
👉 実用性は湿式の方が上
と感じています。
もしかするとこの感覚、
👉 男性よりも女性の方が納得しやすいかもしれません。
(実際の生活負担に直結するため)
日常の小さな違和感ですが、
👉 そこには設計の前提の違いがある
「濡れても平気」なのではなく、
👉 濡れても成立するように設計されている
この違いを理解すると、
日韓の住宅設計の考え方が、かなりクリアに見えてきます。
この「建築家の休憩室」は、
日常の中で誰もが一度は感じるような小さな違和感や疑問を、
できるだけ読みやすく、軽いかたちでお伝えするシリーズです。
日本と韓国。
同じように見えて、どこか違う。
その違いを、単なる文化の違いとして終わらせるのではなく、
「なぜそうなっているのか」まで掘り下げていきます。
有料記事では、ここで触れている内容をさらに一歩踏み込み、
実務で使えるレベルまで体系的に整理しています。
30年以上の設計実務と、日韓両国での生活経験をもとに、
単なる違いの紹介ではなく、
なぜその設計が成立しているのか
どのように判断すべきか
実際の設計にどう落とし込むか
まで具体的に解説しています。
実際に読まれた方からは、
👉 「見方が変わった」
👉 「日常の違和感の意味が理解できた」
👉 「設計判断の軸が整理できた」
といった反応も多くいただいています。
こうした内容は、断片的に知るだけではあまり意味がありません。
👉 一度しっかり整理しておくことで、その後の理解のスピードが大きく変わります。
もし、
表面的な違いではなく本質を理解したい
設計として判断できる視点を持ちたい
そう感じている方には、今のタイミングで読む価値はあると思います。
はじめて読んでくださった方へ。
このnoteでは、建築、暮らし、時間、そして日本と韓国の住文化について、建築家の視点から記録しています。
私がどのような立場で、どんなテーマを大切にしながら書いているのかは、こちらのプロフィール記事にまとめました。
よろしければ、あわせて読んでいただけるとうれしいです。
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