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60代のリアル|第2幕、第26話【実録・介護の崖っぷち】事務連絡の行間に滲む、ケアマネジャーさんの温かい一文


前回までのあらすじ

特養の見学が決まり安堵したのも束の間、翌日のお見舞いで見た母の姿に胸が締め付けられました。

持参したジュースを拒み、曲がった歯ブラシや首元のアイスノン、冷たい手足に母の体調の異変を感じ取ります。

「また来週ね」と声をかけるも手を振り返す元気すらなく、意識がもうろうとする母。

介護の時間が動き出した裏で、静かに、けれど確実に母の体に影が落ちていた7月25日(土)の出来事でした。



後期高齢者医療資格確認書と、届いた言葉

7月26日(日)

お見舞いの際に目にした母の発熱や意識のうつろさは、やはり現実のものとなっていました。予定されていた介護医療院への転院は一旦見送りとなり、母は待機状態となったのです。

そうした不安を抱える中でも、介護に伴う事務的な手続きや連絡は待ってくれません。

7月も終わりに近づいた頃、我が家に新しい「後期高齢者医療資格確認書」が届きました。

保険証の切り替わりの時期です。

私はさっそく書類をスキャンし、いつもお世話になっているケアマネジャーさんへメールを送ることにしました。

メールには資格確認書のPDFを添付し、併せて動いた状況を簡潔にまとめました。

【件名】後期高齢者医療資格確認書の送付及び、特別養護老人ホームへの見学日決定

ケアマネジャー様

いつもお世話になっております。しずるです。

ご連絡事項が3つあります。
①新しい「後期高齢者医療資格確認書」が手元に届きましたので、取り急ぎPDFにて添付いたします。

②特別養護老人ホームの担当者様よりご連絡をいただき、8月12日(水)に見学へ伺うことになりました。

③母の近況ですが、現在も入院中で、先日発熱がありまして、予定していた介護医療院への転院が一旦見送り(待機)となっております。

また状況に動きがございましたらご連絡します。
引き続き、どうぞ宜しくお願いします。

以上


7月27日(月)

事務連絡と報告を済ませ、少し肩の荷を下ろしたその翌日、ケアマネジャーさんから丁寧な返信が届きました。

しずる様

いつもお世話になっております。 諸々ご連絡ありがとうございます。

お母さまのご体調が整い、介護医療院への入所、また特養への入所へと繋がればよいですね。

暑い日が続きますが、娘様もお身体ご自愛ください。


母の体調を気遣う言葉とともに添えられた「娘様もお身体ご自愛ください」という一文。 一人で介護のあれこれを抱え込み、焦りや不安でいっぱいになりがちな日々に、その温かい労わりがじんわりと心に染み渡りました。

私も感謝を込めて、
「ケアマネジャー様も体調にはくれぐれもご留意ください」
と短く返信を返します。

体調の波に一喜一憂する日々ですが、こうして伴走してくれる存在がいる心強さを噛みしめながら、私は8月12日(水)の特養見学に向けて静かに心を整えていくのでした。



🌿次回予告

ケアマネジャーさんからの温かい言葉に支えられながら迎えた7月下旬。
学生の夏休みが始まり朝の通勤電車の風景に微かな変化を感じる中、我が家に「ある一通の通知」が届きます。

ただでさえ仕事を休めない状況の中で突きつけられた、新たな手続きの課題。期限が迫る焦りと折り合いをつけながら、私は次なる選択を迫られることになります。

次回も、どうぞお楽しみに!


▼ 第27話はこちらです。



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