60代のリアル|第2幕、第21話【実録・無謀な事務仕事】「焦りは禁物」失敗できないプレッシャーとの戦い
前回までのあらすじ
産休に入る同僚のため、銀座松屋で「ミルフィユメゾン フランセ」のお菓子を吟味して準備した私。
週明けの7月21日(火)、銀行の入金データ受信を済ませ、完璧なスケジュールで進めていたホームページの本アップ作業に着手しました。
しかし、作業がもうすぐ完了するというまさにその時、「日付を間違えたので修正をお願いします」という衝撃の一言が。 一部の修正どころか、なんとすべてのデータが差し替えに……!
作業を即座にストップし、ホームページ担当の責任者や課長へ報告の連絡を入れつつ、システムを7月17日の状態まで戻す巻き戻し作業に追われることになりました。
正しい日付の原稿を待つ間もオフィスはパニック状態。 デスクの片隅には、渡せないままの「ミルフィユ」の紙袋がぽつんと取り残されていたのです——。
巻き戻された時間と、積み上がるタスク
7月21日(火)
混乱のなか、どうにかシステムを7月17日(金)の状態へと戻し終えた頃、ようやく正しい日付の入った新しい原稿が手元に届きました。
本アップの時間が大幅に遅れている以上、ここで新たな間違いを出してさらに遅らせるようなことだけは、絶対に避けなければなりません。
焦って作業を進めても良い結果にならないことは、私自身が一番よく分かっていました。
「とにかく、間違えないようにしなくては……」
心の中でそう自分に言い聞かせ、慎重には慎重を期して作業に向き合いました。
届いた原稿を日付順に間違いなく並べ替え、データを結合。続いてセキュリティ対策のため、PDFのプロパティ情報から作成者名などの不要なデータを丁寧に削除していきます。
さらに、スマートフォンから閲覧するユーザーのために、テキスト用のデータを慎重に作成し、一つひとつ入力していきました。
それまで準備していた仮アップ用のデータをすべて一度削除し、新しい原稿でゼロから仮アップをやり直します。
作業が整うとすぐに、ホームページ担当の責任者へダブルチェックを依頼しました。
チェックの完了を待つ間も、手をとめる暇はありません。
朝のトラブルのせいで大幅に遅れてしまっていた、本日の入金消込作業へと急いで取りかかりました。
(今日の消込がここまで押してしまうと、お客様への支払証明書の発送は今日中には間に合わないかもしれない……)
頭の中は、次々と押し寄せる仕事の処理とスケジュールの懸念でいっぱいでした。 この時の私は、デスクの片隅にある「産休に入る同僚へのお菓子」のことなど、頭から完全に吹き飛んでしまっていたのです。
🌿次回予告
二重三重に押し寄せるタスクと、絶対に失敗できないプレッシャー。 作業に追われるなか、頭から完全に消え去っていた「あのお菓子」の存在——。
果たして本アップと支払証明書の発送は無事に間に合うのでしょうか?
そして、出番を失ったミルフィユを無事に手渡し、笑顔で同僚を送り出すことはできるのでしょうか?
次回も、どうぞお楽しみに!
つづく
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