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休むべきか、頑張るべきか ?

「決められない自分」に、また苦しんでいませんか?

このまま頑張っていいのか、それとも一度立ち止まるべきなのか、本やネットで調べても、真逆の意見ばかりで余計に迷う。

時間もお金もかかることだから、絶対に失敗したくない。

こういう迷いを抱えて、夜な夜な検索窓に言葉を打ち込んでいる方は、少なくないと思います。

検索すればするほど、情報が増えて、余計に迷路に迷い込んでいく。

私自身、結婚、育児、転職、パワハラ等で3回の休職を経験しました。

そのたびに「このまま休むべきか、動き出すべきか」という同じ迷い・葛藤を繰り返してきました。

私には2歳の娘がいるので、「今後お金だってかかるし、育児で妻に負担をかけてしまうのでは」という部分が、特に引っかかっていました。

今回、私が実際に迷い、答えを出したのは「リワーク(復職支援プログラム)に通うべきかどうか」という決断でした。

ただ、ここで扱う5つの判断軸は、リワークに限らず、「休むか、動くか」で迷うあらゆる場面に応用できるものだと思っています。

5つの判断軸に答えるだけで、あなたの現在地と、これからやるべきことがはっきり見えてきます。

もし、少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。


決められないのは、あなたが弱いからではない

なぜ多くの人が決断できないのか。理由はシンプルです。

情報が多すぎるからです。

SNSには「行って良かった」という声もあれば、「意味がなかった」という声もある。

判断材料が多すぎて、逆に何を基準にすればいいのか分からなくなってしまうのです。

さらに厄介なのは、休職中は思考力や決断力そのものが落ちている時期だということ。そして、ここで本当に恐れるべきことをお伝えします。

それは「間違った選択をすること」ではありません。
判断を先延ばしにし続けることです。
先延ばしにしている間も、時間は流れています。

・復職までの猶予期間
・傷病手当の残り期間
・会社の人事評価のタイミング

多くのものが、あなたの迷いとは関係なく進んでいきます。

「決められないまま時間だけが過ぎる」ことこそが、最も避けたい事態なのです。

だからこそ「絶対の正解」を探すことではなく、「今の自分にとって納得できる判断軸」を持ってみませんか?


もし今日、判断できたら何が変わるだろう

もし今日、この迷いについて、自分なりに納得できる答えが出せたとしたら、あなたの毎日はどう変わるでしょうか?

終わりのないネット検索から解放されます。真逆の意見に振り回される夜が終わります。

家族への説明がしやすくなります。「なんとなく不安だから」ではなく、「自分はこういう理由で、こう判断した」と言葉にできれば、家族もあなたを応援しやすくなります。家族の理解は、回復のスピードにも大きく関わってきます。

主治医との対話が具体的になります。「どうすればいいですか」という漠然とした相談ではなく、「自分はここまで整理できたのですが、この点についてはどう思われますか?」と話せるようになる。これは診察の質そのものを変えます。

これから進む道筋が見えてくることです。人は「分からないもの」に対して不安を感じますが、「やることが決まっているもの」に対しては、たとえ大変でも前に進めるのです。


感情だけではなく「5つの判断軸」で考える

多くの人が陥る罠は、この手の決断を感情だけでしてしまうことです。

・行かなくても、このままで何とかなるだろう
・なんとなく体調は良いから、このまま行けば大丈夫だろう
・新しい場所に行きたくない。なんとなく自分には合わない気がする

こうした感覚は大切なサインではありますが、それだけで重大な決断をしてしまうと、後になって「本当はどうしたかったんだろう」と揺り戻しが来てしまいます。

本当に必要なのは、感情を否定することではなく、感情と一緒に判断軸を持つことです。

そこでこの記事では、私自身の経験と、多くの休職者・復職者を見てきた知見をもとにした「5つの判断軸」をご紹介します。


私も「そんなの必要ない」と思っていました

正直に告白します。休職が決まったとき、私は「リワークなんて自分には必要ない」と本気で思っていました。理由は単純です。

・自分は真面目に働いてきたし、休めば自然と回復するはず
・そんなものに通うなんて、時間の無駄だし、そこまで重症じゃない

今思えば、それは強がりであり、同時に「そこに通う自分」を受け入れたくないという抵抗感でもありました。

休職中の数週間は、表面的には穏やかに過ぎていきました。
しかし内側では、ずっと葛藤が続いていました。

「このまま何もせずに復職して、本当に大丈夫なのか」という不安。
「また同じことを繰り返すんじゃないか」という恐怖。

休むことに集中しているはずなのに、頭のどこかで常に復職後の自分を心配していたのです。

その中、主治医から改めてリワークを勧められたとき、迷いながらもとりあえず体験してみることに決めました。 一度の体験で、私の考えは大きく変わりました。

たまたま私が体験した施設はグループワークを重視していて、その日は「不安への対処」がテーマ。

まず、気づいたのは、今の自分の不安を少しでも人に話すと、何か楽になる、ということでした。
(これはずっと家にいたら分からなかったな、と思います)

また、他の方々も同じような不安を抱えており、
「同じ悩みを持つ人がいるんだな」
と思うだけでも、心が少し軽くなったのを今でも鮮明に覚えています。

これは、一人で本を読んだり、ネットで情報を集めたりするだけでは、決して得られなかった気づきです。

「なんとなく必要ない」と決めつけて、行動を先延ばしにしていた期間が、今振り返るともったいなかったと感じています。

もちろん、リワークがすべての人にとって唯一の正解だとは思いません。

しかし、少なくとも「行くか行かないかを、感情だけで決めてしまう」ことの危うさは、身をもって知りました。


5つの判断軸

判断軸①|今の自分は「休む段階」か「動き出す段階」か?

最初に確認すべきは、あなたの現在地です。リワークは「回復の後半戦」に位置するプログラムであり、そもそも心身がまだ十分に休まっていない段階で無理に参加しても、効果が出にくいどころか、負担になってしまうこともあります。

具体的には、以下のような状態であれば、まだ「休む段階」にいる可能性があります。

・睡眠リズムが安定していない
・一日の大半を横になって過ごさないと体力がもたない
・人と話すこと自体が大きな負担になる
・集中力が続かず、簡単な家事すら難しい

逆に、生活リズムがある程度整い、日中に活動できる時間が増え、「そろそろ何か動き出したい」という気持ちが自然に湧いてきているなら、あなたは「動き出す段階」に差しかかっているサインです。

ここで大切なのは、焦って判断しないこと。

もし「休む段階」だと感じたなら、検討自体を数週間先延ばしにしても構いません。それも立派な「判断」です。


判断軸②|一人でやり切れる根拠はありますか?

次に問うべきは、「自分一人の力だけで、安定して前に進める根拠があるか」です。ここで感情論ではなく、「事実」に基づいて考えてみてください。

・過去に同じような経験はあるか。あるなら、その時はどう乗り越えたか?
・自己流で不調を改善しようとした経験はあるか。それはどの程度うまくいったか?
・自分の状態について、客観的な視点(主治医、産業医、家族、信頼できる第三者)からの意見を聞いているか

もし今回が初めての経験で、生活習慣の改善だけで着実に回復を感じているなら、「一人でやり切れる根拠」は比較的ある方かもしれません。

一方で、過去にも似たようなことを繰り返している場合や、
「自分では大丈夫だと思っているけれど、周囲は心配している」というギャップがある場合は、客観的な視点を取り入れる価値が高いといえます。

自分の感覚だけを根拠にするのではなく、過去の実績と、第三者からの視点を材料にすることが、大事なポイントです。


判断軸③|うまくいっても、また同じことが起きない自信はありますか?

ここが、多くの人が見落としがちな重要な視点です。

「今回うまく乗り越えられるかどうか」と「再発しないかどうか」は、まったく別の問題です。

一時的に体調が戻り、「復職できる状態」にはなったとしても、それがそのまま「再発しない状態」を意味するわけではありません。

むしろ、休職に至った原因(働き方のパターン、ストレスへの対処法、境界線の引き方など)がそのままであれば、同じ状況に置かれたときに、同じように不調になるリスクは残り続けます。

・休職に至った直接的な原因は、すでに解消されていますか?
・ストレスがかかったときに、以前とは違う対処ができる自信はありますか?
・「また同じことが起きたらどうしよう」という不安が、まだ心のどこかに残っていませんか?

もしこれらの問いに自信を持って「はい」と答えられないなら、再発予防のスキルを身につけることが、復職と同じくらい、あるいはそれ以上に重要な課題だといえます。


判断軸④|自分では気づけない「学びの場」があることを知っていますか?

多くの人が、リワークのことを具体的に知らないまま、イメージだけで判断してしまいます。

ここでは、リワークで扱われる代表的なプログラムを紹介します。

知らなかった方は、これを踏まえて自分にとって価値があるか考えてみてください。

・認知行動療法
「できごと」に対する「気分」や「身体(反応)」を直接コントロールするのは難しいので、「認知」と「行動」にフォーカスして少しずつメンタルを上げていく、というものです。

・クライシスプラン
不調のサインに早期に気づき、悪化する前に対処するための自分専用の計画書です。

生々しいですが、私の普通サイン、注意サイン、警戒サインは以下です。

私の各サイン

重要なのは、普通サイン⇒注意サイン、注意サイン⇒警戒サインになった時にどう対処するかを事前に決めておくこと。

実際に体調が悪化してから対処を考えようとしても、その時点ですでに思考力はだいぶ低下しています。
まともな、自分に合った対処法を見つけ・実践するのは難しいのではないでしょうか?

・行動活性化
私が一番おすすめするプログラムです。効果を実感しやすいです。

認知行動療法の一部ですが、修正が難しい「認知」ではなく「行動」に焦点を当て、小さな行動でも良いから実践していくことで、自分は何に喜びや達成感を感じるのかを把握し、その健康行動を増やしていくことで、メンタルを上げていくものです。


判断軸⑤|半年後の自分は、どちらを後悔すると思いますか?

最後は、少し視点を未来に移してみましょう。想像してみてください。半年後のあなたは、今日の決断をどう振り返っているでしょうか?

・もし「行かない」を選んだ場合
復職はできたけれど、以前と同じような働き方に戻ってしまい、「あのとき、もう少し準備しておけばよかった」と感じている可能性はありませんか?

・もし「行ってみる」を選んだ場合
想像していたよりも大変だったかもしれません。でも、「行ってみたからこそ、自分の癖に気づけた」「思っていたより得るものが多かった」と感じている可能性はありませんか?

目先の面倒さや不安だけで判断するのではなく、半年後、一年後という長期的な視点で考えてみると、見え方が変わってくることがあります。

短期的には「行かない」ほうが楽に感じられるかもしれません。

しかし、長期的に見たときにどちらの後悔がより大きく、より取り返しがつきにくいか。この視点を持つことが、最後の一押しになるはずです。


さいごに

この記事の目的は、「リワークに行くべきです」と誘導することではありません。正解は「行くこと」ではなく、「納得して決めること」です。

自分で問いに向き合い、自分の言葉で答えを出せたこと自体が、実は一番の成果です。

もしそれでもまだ迷いが残るなら、見学に行ってみるだけでも十分に価値があります。行く・行かない、どちらを選んでも構いません。

大切なのは、誰かに流されてでも、なんとなくでもなく、「自分で決めた」という事実です。その一つの決断が、次への確かな第一歩になります。

もし、リワークで何をやるのかもっと知りたい、と思った方は次の記事で「受けてよかったプログラムTOP5」を実体験付きで紹介しています。

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