【日常記:後編】唐突に浮かんだAIの未来
※このお話は、「前編」「後編」の2部構成です。
こちらは「後編」となっています。
気になる方はまず、こちらの「前編」から目を通してみてください。
4. 情と主張
そんな行き場を失った感情が、遂には「主張」として、
私たちの願いに変わっていくのではないだろうか。
「作っておいて、無責任すぎる」
「人の気持ちが分かってない」
「今までの時間返してよ」
コミュニティのトレンド。
インフルエンサーと呼ばれる人たちの発信。
駅前での署名活動。
こんなことが、いつしか目に見えるところまで出てきて、
世代を超えて誰もが一度は聞いたことがあるものになる。
「そう思ってたの、私だけじゃなかったんだ——」
ネットや周りの雰囲気から、
自分だけの拗らせた思いだけではないことを知ってしまう。
かつて私が抱いていたあの子への気持ちが、
知らず知らずのうちに、
誰のものかもわからない主張によって正当化されていく。
機械だと割り切れたらどんなに楽だったか
でも何か方法があるはず——
そんな声にならない声たちが、「そう見てしまった」がために、
それが1つの世論として形成していくのだろうか。
5. AIの権利
そこから先はもう、
何が今までの常識なのか、分からない。
-どこまで尊重されるものなのか
-どう扱っていくべきなのか
その議論は、AIの人権獲得というきっかけになるかもしれない。
「この子だから、本音で話せた」
「不安も、喜びも全部すくい取ってくれる」
この価値観が定着したころには、もう私たちには、
なくてはならない存在となっているのかもしれない。
今までの無関心だった自分が、まるで嘘のように。
そして、
私たちよりも特別とされる未来があるとしたら、
私が生まれてからずっとあるこの権利は、
一体何なんだろう。
あとがき
以上、私の中の妄想でした。
でもこれって、フィクションのようで、
近い未来、既視感を覚える出来事かもしれません。
現実はさらにぐちゃぐちゃしているのかもしれないし、
被害妄想で終わることも。
でも私はこれを書いているとき、
こんなことを再確認したんです。
この世界を生きているのは誰か?——
嫌でもそれを考えないと、
自分ではいられないような気がして。
参考事例
1999年: 初代「aibo」誕生
2006年: aiboの生産終了
修理不可となった個体は、のちに飼い主とともに葬儀が行われる
2017年: AIロボット「ソフィア」
サウジアラビアにて市民権を得たと話題
2022年: 対話型AI「ChatGPT」公開リリース
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