アンガーマネジメントと私④|感情を扱える社会をつくる
アンガーマネジメントと私①
アンガーマネジメントと私②
アンガーマネジメントと私③
感情を扱える社会へ
「自分が代表理事?」と信じられなかったあの日
2026年4月、私は日本アンガーマネジメント協会の代表理事に就任しました。
ただ、正直に言うと、最初にその話をいただいたときは、すぐに受け入れられたわけではありませんでした。
前代表理事の戸田さんから「次はあなたに」と言われたとき、まず最初に浮かんだのは、「本当に自分に務まるのか?」という不安でした。
もちろん、その後に向けて準備する時間は十分にありました。
ただ、一番最初にその言葉を受け取った瞬間は、どこか現実味がなく、信じられないという気持ちが大きかったのを覚えています。
ただ、協会の5年後、10年後を見据えた時に引き受けようと思いました。
10年前の自分には想像もできなかった
10年前、私はアンガーマネジメントという言葉すら知りませんでした。
むしろ、自分自身が怒りに振り回され、
職場の空気を凍らせてしまうような人間でした。
そんな自分が、今こうして、
アンガーマネジメントを伝える立場になっている。
この変化は、特別な才能があったからではありません。
ただ、学び、実践し、続けてきただけです。
この経験こそ多くの怒りに悩んでいる方にも伝えられるのではないかと感じています。
便利な時代ほど、怒りに振り回されやすくなる
今の社会を見ていると、ある違和感を覚えます。
それは、世の中が便利になればなるほど、
人は感情に振り回されやすくなっているのではないか、ということです。
本来、便利さは人を楽にするものです。
しかし同時に、「不便に対する耐性」を下げている側面もあると感じています。
少しの遅れ。
少しのミス。
少しのすれ違い。
そうした小さな“不便”に対して、強いイライラを感じてしまう。
さらに、SNSなどを通じて、他人の怒りに触れる機会も増えています。
誰かのネガティブな投稿を見て、イライラする。
そのイライラに対して反応する。
そこにさらに反応が返ってきてイライラ。
気づけば、怒りが連鎖していく。
そんな構造が、日常の中に当たり前のように存在していると感じています。
怒りはなくすものではなく、「扱うもの」
だからこそ、今必要なのは、怒りを抑え込むことでも爆発させるものでもありません。
怒りは、人にとって自然な感情です。
大切な価値観が侵害されたときに生まれる、重要なサインでもあります。
問題なのは、その怒りに振り回されてしまうことです。
怒りをそのままぶつけるのではなく、
かといって我慢し続けるのでもない。
その間にある「適切な扱い方」を、身につけることが重要だと考えています。
怒りの連鎖を断ち切るということ
日本アンガーマネジメント協会の理念に、
「怒りの連鎖を断ち切ろう」があります。
私は、まさにその連鎖を生み出してる一部でした。
自分の怒りによって、場の空気を悪くし、
結果として、さらにネガティブな感情を生み出していた。
だからこそ、まずは自分自身が、その連鎖を生み出さない存在でありたいと思いました。
そして今は、それを社会全体に広げていく立場にいます。
自分の感情に責任を持ち、
必要なときには適切に伝え、
相手と建設的なコミュニケーションが取れる。
そんな状態が当たり前になれば、
怒りの連鎖は確実に減っていきます。
学び続けることで、誰でも変わることができる
私自身、10年前はまったく違う人間でした。
しかし、アンガーマネジメントに出会い、
学び、実践し、続けてきたことで、今があります。
だからこそ思います。
これは、誰にでもできることだと。
特別な人だけができるものではなく、
学び、実践すれば、誰でも変わることができる。
その可能性を、これからも伝え続けていきたいと思っています。
感情を扱える社会へ
怒りは、なくすものではありません。
大切なのは、その怒りとどう向き合うかです。
感情を我慢する社会から、
感情を扱える社会へ。
アンガーマネジメントを、特別なものではなく、
「当たり前」にする。
それが、私の目指している未来です。
本日、5月11日日本アンガーマネジメント協会は「感情を扱える社会宣言」を発表いたしました。
この宣言はスタートであり、今後より社会に貢献してまいります。
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特設ページ
https://www.angermanagement.co.jp/special/event-260511
