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感想を頂きありがとうございました!(総集編)『私は何も知らなかった』

 創作大賞2025のエントリー期間が終わりましたね。拙作を読んで下さった皆様、誠にありがとうございました!
 今回、お仕事小説部門に応募した『私は何も知らなかった』に寄せて頂いた感想文を纏めさせて頂こうと思います。特に印象に残ったコメントも併せて紹介させて頂ければと思います。また、感想を頂いた方々の作品に対する感想文も紹介させて頂きます。

紫吹はる様

ねぇ、あなたの会社は大丈夫?──キャッチコピーを読んで、ドキッとしたそこのあなたに読んで欲しい。ただ、純粋に家族を守るためだけに働いていたのに、ただ上の言うことに従って働いていただけなのに、いつの間にか不正に巻き込まれていたら……あなたはどうしますか?

(中略)

不正を解くだけの物語では終わらない。そこには、色んな人の人生が絡んでいる。巻き込まれてしまった会社員も、その家族も、みんなみんな必死に生きたかった──それだけなのに……人の欲は怖い。誰が巻き込まれてもおかしくない。そう思わせられるくらい、リアルな作品だった。

 メッセージが届いたと思い狂喜しました。社会人は、只々、自分の生活のために働いている。夢のために働いている方もいるかと思いますが、社会人全員ではない。社会人生活の中で、嫌な思いもしている。耐えて、耐えて、働いていただけなのに……どうして、世の中は理不尽なのだろう?

みくまゆたん様

 まず、タイトルめっちゃ良いなと思ってて。talesでランキングが出てきた時に、ズラーっといろんなタイトルが流れてきました。

 こちらの作品を見た瞬間、記憶に残るタイトルだと感じました。

 タイトルを褒めて頂けて非常に嬉しかったです。タイトルには思い入れがあるのですが、印象が弱いのではないか、と気にしていました。ライターの仕事をしていらっしゃるみくまゆたん様にタイトルに言及して頂けて、幸せでした。

十時ジャス彦様

人間の葛藤や思惑の交錯こそがドラマであり、これほどまでに読者を引き込むことができるということに、大いに学ぶところがありました。

(中略)

主人公が「安全圏」にとどまらず、自らの信念に基づいて行動するキャラクターであるという点です。

自分の信念からみた違和感を気付かないフリする(=折り合いをつける)のではなく、主人公の信念への率直さが読んでいて、スカッとします。

主人公はいわゆる「安全圏」にとどまって何かを論じるような人物ではありません。
彼女はちゃんと行動の前に葛藤しながら(それは文章では少ない文量で書かれていますが)も、自分の足で現場に踏み込み、確かめ、悩みながら進んでいく。
その主人公の姿勢が作品全体に強い説得力を与えており、
物語が「机上の理想論」にとどまらない大きなリアリティーのある作品となっている理由のひとつだと感じました。

 会計不正を巡るお仕事小説ですが、人間ドラマとして描きたいと思っていました。人間を巡る出来事は、結局のところ、数字ではなく、感情によって引き起こされると思っているからです。
 拙作を詳細に分析し尽くして下さったことが非常に嬉しかったです。

アルロン様

上司が部下を、男性が女性を下に見る嫌な部分がリアルで、それに対する主人公の毅然とした言動がスカッとする。展開にスピード感があり、第1話からドラマチックに進んでいくため、飽きずに読み進められる。

 仕事上でも、やはり、体験しました。男性から下に見られる感覚。非常に不快です。生まれ落ちた瞬間から、私は女性であるだけなのに、何故、見下されなければならないのだろう?
 その後、女性蔑視をしてきた人物を合法的に粉々にしておきました。"女性"という枠組みで相手を見るのではなく、相手の本質を見てから、喧嘩を売って欲しいですね。如月麗美ほどではないですが、私は簡単に負けませんよ。

連結経理・和服ちゃん様

不正の手口は循環取引なのですが、実際、循環をされるとそ何度か循環している状況下(≒財務諸表に異常性が表れた状況下)ならともかく、とても気づきずらいのです。
小説とはいえ、そこをどう書くかというのは非常に難しく思ったのですが、前提条件の記載も含め、上手く書かれているなと思いました。(とても勉強になる。)

 公認会計士である方からご指摘を頂けて、「そうなんです、会計不正を描くのが難しかったんです」と思い泣けてきました。専門知識の扱い方には、非常に悩んだため、理解して下さった方がいらっしゃって、救われた想いでした。公認会計士視点の感想文を頂け、感謝感激です。

青野晶様

この作品最大の魅力は先にも触れた通り「ミステリー×会計」の新規性だと思う。
謎を仕掛けてそれを解いていくストーリーテリングの力と会計関係の専門知識がなければ成立しない。
この「書き手にしか書けない」ことが強力だった。

「この書き手にしか書けない」
 誰もが渇望するお言葉を頂けました。会計関連の専門知識を使用したため、難しい展開にもなったかと思いますが、"ストーリーテーリングの力"という嬉しいお言葉も頂けて、救われました。

杜ひよこ様

循環取引のことや連結子会社や非連結子会社などさまざまな要素、要因、登場人物のみなさんの特徴が相まって、物語が進んでいくというストーリーがお見事でした。

『私は何も知らなかった』は、情報量の多い作品だったと思います。各要素が交わって物語が進んでいくことを肯定頂けたように感じ、非常に安堵しました。

八神夜宵様

まず、キャラクターの個性が徹底して強い。
そしてその「個性」は、作品の中でそれぞれが「自立」するという難題をいとも簡単に成し遂げ、物語全体を常に牽引していきます。

様々な個性の中から「自分に似た」キャラクターを探し出し、没入感を得られるのも魅力の一つでしょう。

何より、主人公がいい。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、自分を信じ、信念に溢れ、そしてそれを行動に移す勇気と行動力を兼ね備えている「猪突系」の主人公なのです!

現代ではもはや「希少種」になってしまった感がありますが、こうした人々が今の日本の繁栄の礎になっているのではないのかな、と考えさせられました。

 如月麗美は、実在したら、かなり面倒臭い社会人だと思います。問題児ですね。しかし、「私は何も知らなかった」と見て見ぬ振りをする社会人のみで日本が成立すれば、お先真っ暗だろうな、とは思っています。社会人としての如月麗美の存在を肯定頂き、ありがとうございました。

はそやm

主人公の如月麗美は「怒鳴る・叫ぶ・走る」を本当に実行し、会社の不正を暴こうと小説の中を縦横無尽に駆け抜けます。お仕事の話なのに、その活躍ぶりは「 異世界のヒーロー」のようです。

(中略)

如月麗美を通して作者の熱い思いが伝わって来るため、最後まで一気に読めます。専門的な知識が随所にちりばめられているので、如月麗美の怒りを正しく理解するのは素人としては難しくはありましたが、冒険小説のようなお仕事小説なので、読み切れたのだと思います。

 確かに、如月麗美は「怒鳴る・叫ぶ・走る」を実行していました笑
「異世界のヒーロー」のようであると称されてドヤ顔をしている如月麗美が私の脳裏を過りました。
 如月麗美、お前、これ以上、暴れるなよ。
 如月麗美を通じて、作者の熱量を発散させました。気付いて頂き、ありがとうございます。

レジェンド@クリエイティブアルケミスト様

 この作品を読んで、「自分の会社のことさえ、意外と知らないことがあるんだ」という怖さも感じた。でも同時に、「知らなかった」で終わらせず、自分の頭で考え、行動していくことの大切さに改めて気づかされた。そんな作品でした。

 まさに読者の方にお伝えしたかったメッセージそのものです。気付いて下さり、ありがとうございます。
「過剰考察」では、如月麗美が少林寺拳法に向き合う姿を描いて頂きました。作者本人が書いた如月麗美かと思い、驚いて繰り返し読ませて頂きました。

コッシー様

イメージソング:Ado/私は最強(ウタ from ONE PIECE FILM RED)

《選曲理由》
会社の不正を暴くために猪突猛進に突き進む主人公如月麗美にはパワフルな曲が似合うと思ってこの曲を選びました。自他共に認める”最強”の女性が如月麗美だと思います。
物語が進んでいくにつれてどんどん没入していき、最後は麗美と一緒に戦っているような感覚すらありました。カッコよかった!

『私は最強』をイメージソングとして選んで頂き、驚愕しました。作者自身が客観視する難しさを改めて思い知らされました。本作は、経済ミステリーを含んだお仕事小説と言うよりも、如月麗美の物語だったんですね。主人公が"最強"であると気付かせて頂き、ありがとうございました。

ゆいとしまさ様

うわっと声が出てしまうくらい、会社独特のあの重苦しい雰囲気がひしひしと伝わってくる。感情のない、消化試合をこなしているかのような覇気のない役職だけがついている上司の感じ。その中で揺さぶられまくる如月麗美の感情。そこで起きている不自然な事象。不穏な空気。あっという間に一話読み終えてしまう。というよりか、渦に巻き込まれてここまできてしまったという方が正確な気がする。それが比喩ではなく体感としてあるからすごい。

 第1話で社会人特有の雰囲気を上手く書けたのかな、と自分を鼓舞できました。社会人、辛いですね。働いているだけで偉いと自分を慰める日々です。自分のペースで仕事を頑張ります。

三條凛花様

ほかのキャラに「ぶっ飛んでる」「おかしい」と言わしめるような突き抜けたキャラクターを生み出せるのがすごいと思いました。
とにかく主人公のキャラが立っています。

それでいて、主人公以外のキャラクターが霞むかというとそんなことはない。それぞれが個性を持っています。目立つ主人公がいても、負けずに存在感を出している。

お仕事の専門分野としても、主人公の強さにしても、
「ふだんの自分では体験できない景色」を追体験できるのが興味深かったです。

如月麗美は、一度読んだら忘れられない主人公だと思います。

 各登場人物の個性が成立していたようで、安心しました。他の登場人物に「おかしい」と言われ続ける如月麗美ですが、無理矢理、作者が登場人物に言わせたようにならずに描けたのではないか、と思えて嬉しかったです。

星之夜衣様

タイトルの「私は何も知らなかった」
これは、誰の言葉かによってその意味が大きく変わってきます。 保身のために「私は何も知らなかった」と見て見ぬふりをするのか、それとも「何も知らなかった私の馬鹿野郎!」と悔しさのあまり叫ぶ言葉なのか。

 タイトルの意味をドンピシャで当てて下さいました。「私は何も知らなかった」を口にする態度は二分化されるように思っています。ある種の皮肉を込めたタイトルでした。

百結様

会計知識がなくても存分に楽しめ、
働いている人なら誰しも「わかる……」と唸ってしまう描写が詰まっています。

正しさとは何か。
声を上げるとはどういうことか。

社会人になってから失ったものを、まっすぐに問いかけてくれる一作でした。

 会計知識を使っていますが、適宜、解説を入れながら書きました。「会計知識ゼロでも楽しめる」のお言葉が非常に嬉しかったです😭
 本作の読者対象者は、死んだ顔をしなから通勤電車に揺られている社会人を想定しました。可能な限り、どの職種でも共通の悩みを描こうと思いました。少し描けたかなと思い、嬉しかったです。
「お前は、どうなんだよ、声を上げられているのか⁈」と問われると顔面が硬直しますが、「私は何も知らなかった」と無視する社会人のみで日本が構成されるようになったら、日本の未来は暗いだろうな、とは思っています。有言実行できていませんが😇

佐合こう様

本作は、約12万7000字の長編ではあるのですが、
話の導入~本筋への移行を、
なんと最初の1話だけで済ませているという、

めちゃくちゃ展開の速い作品となっていますので、
これ以降はもう「みんな読んでみて!」と、
言うほかないのが私の本音であります。

私にはとても書けない展開の速さなので、
正直言って、かなり度肝を抜かされました。

 物語の展開が速いのは、身に付いた癖です。公募に応募するようになってから、下読みの方に最後まで読んで頂けるように、起承転結の"起"は、素早く展開するようにしています。 お世話になっている先生の言葉に深く頷いたことがあります。「ベストセラー作家の本は、ゆっくりと物語を展開しても、待っていれば面白い事件が起こると分かるから、本屋で買われる。無名の新人作家の本は、面白いか分からないから、数ページめくって、冒頭でつまらなそうだったら、本屋で買われない」 新人作家になりたい素人である私の選択は……冒頭でつまらないように思われたくないため、興味を惹くように、とっとと事件を起こしています。あらゆる小説の書き方がある中で、あくまで私が採っている手法です。


 改めて多くの方々から感想を寄せて頂いたと実感しました。本作をお読み頂き、ご感想を寄せて頂き、誠にありがとうございました!

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