見出し画像

JGC Three Starから考える、Four Star修行の意義とは?

JALグローバルクラブ(JGC)会員にとって、一つの到達点とされるのが「JGC Three Star」。JGC入会に必要な1,500 Life Status ポイントをクリアし、生涯にわたるJALでの優遇を約束された安心感に浸っている方も多いのではないでしょうか。筆者自身もまさにその立場であり、現在JGC Three Star会員です。

しかし、ふと気になり始めるのが、その上に位置する「JGC Four Star」の存在。Three Starからさらに1,500ポイント、合計3,000ポイントという決して低くはないハードルを越える価値が本当にあるのか?

本記事では、現在Three Starの筆者が、Four Starを本気で検討しながら、その特典とコスト、代替手段まで含めて冷静に分析します。


最大の報酬:「マイル有効期限からの完全なる解放」

従来、JALマイルの有効期限は原則3年間。2024年1月のLife Statusプログラム改定により、JGC Three Star会員では5年に延長されましたが、それでも「失効」の2文字が頭の片隅に残り続けます。

Four Starに到達すれば、その心配は一切なくなります。これは単なる期間延長ではなく、「完全なる無期限」。これにより、以下のようなマイル戦略が可能になります:

  • ビジネスクラスやファーストクラスでの世界一周など、大量のマイルを必要とする壮大な目標を、失効を気にせずじっくり貯められる

  • 特典航空券が取りにくい人気路線の予約を、数年先まで見据えて粘り強く狙える

  • 急な海外赴任や家族の事情でしばらく飛行機に乗れなくても、貯めたマイルを確実に守れる

マイルを「期限内に消費すべきもの」から「好きなときに使える資産」へと変えてくれるこの無期限化は、特に陸マイラーにとって、Four Starがもたらす最大の報酬といえるでしょう。

JALグループ内のその他特典

JALマイル無期限化に加えて、JALグループからは以下のような特典も用意されています:

  • 空港宅配サービス(出発時): 成田、羽田、関西、中部空港のいずれかまで、自宅や会社などからの出発宅配が年1回・2個まで無料。通常サイズ(縦・横・高さの3辺合計160cm以内・30kg以内)で、最短出発日3日前まで予約可能。宅配料金は地域によって異なりますが、1個あたり2,610円〜5,440円程度のため、2個で最大10,880円相当の価値になります。この特典の最も優れている点は、「国内線およびJAL便以外の搭乗でも利用可能」という点です。例えば、ゴールドカードやプラチナカードを中心に空港手荷物宅配サービスが付帯するクレジットカードも数多く存在しますが、そのほとんどは「国際線利用」を前提としています。一方、Four Starであれば、海外旅行や出張に限らず、国内移動でも対象となるのが大きな強みです。

  • JALとっておきの逸品 Executive Collection: JMBサファイア以上のステータスを持つ会員向けに、日本航空と大丸松坂屋法人外商部が厳選した商品にマイルで交換できる特典。

  • JAL Mall割引クーポン:Three StarではJALショッピング限定で月1回5%OFFクーポンが付与されますが、Four Star以上になると全ショップ対象の5%OFFクーポン(月1回、6か月有効)がもらえます。

  • 海外用携帯電話レンタル特典:通話料10%OFFに加え、マイル加算(1台につき最大400マイル)またはレンタル料90日間無料のいずれかを選択可能。

正直、私が魅力を感じるのは「空港宅配サービス(出発時)」だけです。これにより一度に2つの手荷物を無料で空港へ送れるため、非常に実用的です。一方で、マイルを特典航空券ではなく「逸品」に交換する気はあまりなく、JAL MallのクーポンもJAL株主優待(10%OFF)を持っていることもあり、使ったことがありません。海外用携帯もこの10年使っておらず、今や日本のスマホで充分です。

Four Starで新たに加わる提携特典

Four Starへの昇格は、JALグループ以外の提携先からの特典も追加されます。

オークラ ニッコー ホテルズ「One Harmony」ロイヤルステータスの招待

Four Star会員は、オークラ、ニッコー、ホテルJALシティを運営するOne Harmonyの「ロイヤル」ステータスに自動で招待されます。主な特典は以下の通り:

  • 客室のアップグレード(空室状況による)

  • レイトチェックアウト(最大15時まで)

  • ボーナスポイント25%加算

  • ウェルカムドリンク、新聞無料サービスなど

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン JALラウンジ/JAL ユニバーサル・エクスプレス・パス

JGC Four Star会員は、USJでJALラウンジの利用権およびJALユニバーサル・エクスプレス・パスが提供されます。人気アトラクションの待ち時間短縮に役立ち、パーク体験の質を向上させてくれます。

特別招待イベントへの抽選権

2024年には以下のような豪華イベントが実施されました:

  • 永井酒造の蔵元夫妻が案内するテイスティングルーム「SHINKA」での限定体験

  • シャトー・ラグランジュ前副社長・椎名敬一氏と味わうファーストクラス提供ワインディナー

  • Billecart Salmonオーナーと楽しむ最新ヴィンテージ披露ディナー会

  • コーヒーハンターJosé.川島良彰氏とのアフタヌーンティー会

【コスト分析】Three Star → Four Starの道のり

では、Three StarからFour Starへ上がるために必要な「1,500ポイント」は、どれほどの労力で達成できるのでしょうか。

  • フライト中心の「出張族」モデル: 国内線1回の搭乗で5ポイントなので、あと300回の搭乗が必要です。もし月に4回(2往復)搭乗するペースなら、約6年3ヶ月かかる計算です。

  • 決済中心の「陸マイラー」モデル: JALカードのショッピングマイル(2,000マイルごとに5ポイント)のみで達成しようとすると、60万マイル分の決済、つまりJALカード ショッピングマイル・プレミアム会員(100円=1マイル)でも6,000万円の利用が必要となり、あまり現実的ではありません。その他サービスの活用が不可欠です。

  • 現実的な「バランス」モデル: 年に数回の出張や旅行でフライトポイントを稼ぎつつ、日常の支払いをJALカードに集約し、計画的にJALのサービスを利用する。この組み合わせで、5年~10年といった期間をかけて目指すのが、多くの方にとって現実的なシナリオとなるでしょう。

重要なのは、これらのコストをかけてでも、先述の「マイル無期限化」や各種特典に価値を見出せるかどうかです。

【代替案】その特典、本当にFour Starでしか得られない?

JGC Four Starの特典、特にホテルステータスは魅力的ですが、その目的のためだけに修行するのは最善策ではないかもしれません。

例えば、One Harmonyの「ロイヤル」ステータスは、年会費11,000円がかかるOne Harmony VISA ゴールドカードを発行するだけで、無条件で付与されます。さらに、One Harmonyグループ全体のロイヤルティ設計にはやや“逆転現象”とも言える特徴があり、ステータスを問わず全会員が利用できる「プレミアムセレクション特典」があります。任意のホテルを1つ登録するだけで、そのホテル限定の優待が受けられ、内容によっては上級ステータスの特典を凌ぐほどの魅力を発揮するケースもあります。

また、他系列ホテルでより上質な滞在を求めるなら、外資系ホテルの提携クレジットカードが強力な代替手段となり得ます。
たとえば、ヒルトン・オナーズ Amexカード(一般カード)およびプレミアムカードなら、比較的容易にゴールドや最上級のダイヤモンドステータスに到達可能です。加えて、毎年のカード継続で無料宿泊特典が付与されるなど、JALマイラーに限らずANAマイラーにとっても、コストパフォーマンスの面でも非常に優れています。

JGC Four Starのホテル特典よりも、継続的かつ上質な優待を得たい場合、これらのクレジットカードを保有するほうが合理的な選択肢となるでしょう。詳細については、こちらの記事も参考にしてください。

結論:Four Starはゴールではなく、Five Starへ続く重要なステップ

私は現在JGC Three Star会員であり、Four Starにはまだ到達していません。ただし、マイルの無期限化、そして何よりその先にあるFive Starのステータスを見据えたときに、Four Starは通過すべき重要なステップであると感じています。

Four Starを目指す意義がある人

  • マイルの失効を絶対に避けたい人(大量マイル保有者)

  • 数年かけてビジネスクラス世界一周など大きな特典を狙っている人

  • オークラやUSJなど、Four Star特典に実際に価値を感じる人

  • フライトや決済などで自然にポイントが貯まる生活スタイルの人

  • 最終的にFive Starを目指している人(Four Starはそのための通過点)

慎重に検討すべき人

  • マイルは貯まったらすぐ使う派の人

  • 主にヒルトンやマリオットなど外資系ホテルを利用している人(他社クレカの方が好条件)

  • Four Star達成のためにライフスタイルを無理に変えざるを得ない人

  • 特典よりもコスト・労力の方が大きいと感じる人

その先にあるFive Starの世界

Four Starはゴールではなく、JGC最高位「Five Star」への通過点です。Five Starに到達すると、“自分のステータス”から“家族の特典共有”へと進化します。以下のような特典が用意されています:

Five Starは、単なるラグジュアリーの象徴ではなく、家族と旅の恩恵をシェアできる特別なステージです。そのためにも、Four Starは避けて通れない関門であり、長期的な視点で取り組む価値があると筆者は考えています。

最後に

JGCステータスの価値は、単なるラベルや特典の数だけでは測れません。どのステータスが「今の自分」に合っているか、そして「将来の旅のかたち」にどうつながるか。
Four Starの向こう側にある“旅の自由と家族の共有”に魅力を感じるなら、その一歩を踏み出す意味は十分にあるでしょう。

いいなと思ったら応援しよう!