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「ゲイ鼎談」あるいはパジャマパーティ(勝手にB面)

この記事は、友人RYOJIさんの記事の“勝手にB面”です。(彼の記事を読んでたら僕も書きたくなった)
どうぞA面もあわせてお読みください。
A面はコチラ↓

昨日、RYOJIさんの声かけで、植田祐介さんと三人でお会いした。
祐介さんが待ち合わせ場所に現れるまでの時間、実は僕は、けっこう緊張していた。

だって、noteやSNSで見る祐介さんの写真は、とても強面で、硬派で厳格な印象があったからだ。
どんな方なのだろう。
やわいことを言ったらはっ倒されてしまうんじゃないか…なんて少し本気で思っていた。

祐介さんのnoteアイコンは、いわゆる“イケオジ強面”。
これはこれで魅力的なのだけれど。

けれど、実際にお会いしてみると、その印象は、気持ちがいいほど裏切られた。
腰が低く、よく笑い、言葉は淀みなくあふれ、ときには突然、歌まで(!)飛び出す。
こんなにもチャーミングで、あたたかな人だったのかと、僕は拍子抜けし、そして嬉しくなった。

三人が最初に入ったのは、駅近くのルノアールの喫煙ルーム。
(RYOJIさんと祐介さんは喫煙する人で、僕は初恋の記憶がこじれたせいで煙草の匂いが嫌いではない)

静まり返った空間に、僕たち三人の声と笑い声がやけに響く。
周囲からは「あのおじさん三人はいったい何を話しているのだろう」と思われていたかもしれない。
あまりにも話が弾むので、僕は少しヒヤヒヤしながらも、それが妙に可笑しくて、場の密度がどんどん濃くなっていったのを感じていた。

RYOJIさんとはこれまで二人で話すことが多かった。
けれど三人になると、空気はまったく違う表情を見せる。

飛び交う言葉だけでなく、視線や間合い、沈黙までもが意味を持ち始める。
横に並んだRYOJIさんが、ときどき僕に視線を向けてくる。
「どう思う?」とでも言うような、言葉にならない合図。
そのやりとりがたまらなく面白くて、三人という関係の立体感を感じていた。

話題は多岐にわたったが、僕は祐介さんが仕事としているケニアのLGBTQIAの人々への支援について、どうしても聞いてみたかった。

率直に、「なぜ、ケニアなのですか?」と。

その答えの詳細は、ぜひ祐介さん本人から直接聞いてほしい。
(祐介さんは「呼ばれればどこにでも話に行きます」と言っている。ちょっとフットワークが軽すぎて心配になる)

けれど、話を聞けば聞くほどわかってきたことがある。
祐介さんのケニアの活動は、「遠い国の困難な人々を、特別な善意で救う」という物語ではなかった。

彼が生きてきた人生の延長線上に、いま自然とケニアの人たちとの繋がりがある。
そうか、彼の「半径5メートル」の世界が、少しずつ、でも確実に広がっていった先に、いまケニアがあるんだな、と僕は感じた。

彼の語りには、気負いも誇示もなかった。
ただ、関係があり、つながりがあり、そして責任がある。

それはどこか、僕が自分の街で、その街に暮らす人たちと言葉を交わし、対話を通じて自分の街を自分たちで着心地のよい服のように変えていく営みとも重なって見えた。
確固たる理念よりも、まずは自分の半径5メートル。
そこからしか、自分の世界は変わらないと僕は思っている。

祐介さんの活動は実際、派手なものではない。
大きな声で功績を誇ることもしない。
けれど確かに、彼の仕事は、ケニアにいる人々の生活と命を支え続けている。

ルノアールで2時間半くらい過ごして、お腹が空いたので、近くのウズベキスタン料理店「SAMARKAND TERRACEへと移動し、さらに語り続けた。
そこでも、「スタッフが休憩時間に入るからそろそろ帰ってね」と言われ、近くの公園でテイクアウトしたナポレオンケーキを食べながら話の続きをした。
そんなこんなで気づけば6時間が経っていた。

こんな素敵な笑顔。アイコンこれにすればよいのに。
奥ふたりの兄さんたちが楽しそうな表情を見て、ニンマリしちゃうね。
閉園間際の公園の東屋にて休憩。ここだけ異世界のようでした。


6時間話して、僕の中に残ったのは、シンプルな感情だった。

もっと知りたいし、応援したい。
そして、祐介さんの活動を、もっと多くの人に知ってもらいたい。

もしできるなら、オンラインやオフラインで、ケニアの現状や祐介さんの思いを共有できる場、小さな対話の場をつくれないだろうか。
いきなり大きなことではなく、まずは知ること、感じることから。
近いうちに、祐介さんと相談してみよう。

遠い国の出来事は、いつ、どこから「自分事」になるのだろう。
その問いを、一人ひとりの「半径5メートル」から、静かに広げていけたらと思う。

昨日、喫煙ルームで響いていた三人の声。
あの少しだけヒヤヒヤして、でも温かかった時間が、もしかしたら、僕にとってのその最初の一歩だったのかもしれない。

社会を変革していくきっかけには、
大きな志も、
揺るぎない覚悟も、
高い意識も、必須ではない。
まずは、自分の半径5メートルから。


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