エッセイ第2話|安心を探すたびに、遠ざかっていた自分へ
朝、穏やかに過ごせる日がある。
でも、そんな日ほど不思議と、
「このまま平穏が続くのかな」と心のどこかで不安になる。
安心したい。
それはきっと、誰もが抱く自然な願いだ。
けれど私はいつの間にか、「安心を得ること」が目的になっていた。
不安を感じないように、
人に合わせて言葉を選び、
予定を詰め込み、
「大丈夫」と何度も自分に言い聞かせる。
安心を探すたびに、
私はどんどん「自分」から離れていった。
安心って、どこか遠くにあるものだと思っていた。
頑張った先、
人に認められた先、
全部がうまくいった先にあるものだと。
でも、本当の安心は、
「何も実現してなくてもいい」と感じられるときに、
ふと現れるものかもしれない。
たとえば、夕方の風が少し気持ちいいとき。
温かい飲み物をゆっくり飲んでいるとき。
誰かの優しい声を思い出したとき。
その瞬間、心がすっと静かになる。
何も成し遂げていなくても、
何も変えられなくても、
「ここにいる自分」を許せる。
もしかしたら「安心」は、
探して得るものではなく、
「戻る場所」のようなものなのかもしれない。
それは、外の世界にあるんじゃなくて、
自分の中の静かな場所に眠っている。
そこへ戻る道を、
少しずつ思い出すこと。
それが、今の私にできる
小さな「安心の練習」だと思っている。
✏️ あとがき
「安心したい」と願うのは、悪いことじゃない。
でも、安心を「作り出そう」と頑張りすぎると、
その過程で自分を見失うことがある。
探し続けるよりも、
「いま、ここ」にある安心を見つけていく。
それでいいのかもしれない。
自己紹介の前編です。私という人物をしてもらうきっかけになったら嬉しいです。
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