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春を待つ香りを仕込む|ローズゼラニウムのいちご酒

昨日、奈良に行った帰りに、
ふらりと立ち寄ったお店で、
ローズゼラニウムの葉が売られているのを見つけました。

あっ、ゼラニウム

そう思った瞬間、
昔、庭にローズゼラニウムを植えていた頃のことを、
ふと、思い出しました。

お菓子を焼くとき。
砂糖菓子を作るとき。
夏のシロップや、香りづけのお酒を仕込むとき。

ローズゼラニウムは、特別なハーブというより、
暮らしの中にいつもある香りでした。

けれど、家と庭の施工の関係で植え替えることができないまま、
「今年こそは、また育てよう」
そう思いながら、気づけば数年が過ぎてしまいました。

そんなことを思いながら、
久しぶりにローズゼラニウムで何か作りたくなって、
ふと目に入ったのが、真っ赤で美味しそうないちご。

これはもう、
ローズゼラニウムのいちご酒を仕込むしかないな。
そう思って、ゼラニウムといちごを一緒に購入してきました。


家に帰って、いちごを洗い、瓶を出しながら
どんなふうに仕込もうか、と少し悩んでしまいました。

というのも、本当は、いちごだけを数日漬けてから、
あとでゼラニウムを加える方法のほうが私は好きだからです。

やはり数日いちごで土台をつくり、
そのうえでローズゼラニウムを足した方が
香りが出すぎず、やわらかくまとまる気がします。

けれど、後で収穫して使えるわけではないので、
今回は最初から一緒に漬け込むことにしました。

いちごを半分に切った瞬間広がる甘酸っぱい香りに、
そっともんだゼラニウムの香りが重なり、
なんとも言えない華やかな香り。

それだけでもう、幸せを感じます。

そんな至福の時間を楽しみつつ、
残ったローズゼラニウムの葉は、ウォッカに漬けて香り酒に。
さらに少しだけ、ドライハーブにして残しておくつもりです。

もし、いちご酒の香りが弱いと感じたら、
このゼラニウム酒を、グラスにほんの少し足してもいいな、と思っています。

足りなければ足す。
強ければ引く。

そのくらいの距離感が、私は好きです。


🔳 今日の仕込み 「ゼラニウム香るいちご酒」

【 材 料 】
・ いちご 200g
・ 氷砂糖 130g
・ ホワイトリカー 500ml
・ ローズゼラニウムの葉 2〜3枚

【 作り方 】

  1. 下準備

    • ゼラニウムの葉は洗い、水気を丁寧に拭き取ります。

    • いちごはヘタを取り、半分に切ります。

  2. 漬け込み

    • 消毒した清潔な瓶に、いちご→氷砂糖→いちご→氷砂糖の順で重ねます。

    • 最後にゼラニウムの葉を入れ、ホワイトリカーを静かに注ぎます。

  3. 熟成と取り出し

    • 2日後: えぐみを防ぐため、ゼラニウムの葉を取り出します。

    • 1ヶ月後: いちごの実を取り出し、さらに1ヶ月ほど冷暗所で熟成させます。


💡 美味しく仕上げるポイント

  • 色の守り方: いちごのルビー色は光に弱いため、瓶を新聞紙で包むか、光の入らない場所で保管するのがおすすめです。

  • 実の愉しみ方: 取り出した実はお砂糖と煮詰めて「大人のジャム」に。ゼリーにしても華やかです。

    • ※お子様が召し上がる場合は、加熱してしっかりアルコールを飛ばしてくださいね。

春頃、
冬の旬のなごりをひと口味わうような、華やかなお酒になります。

食前酒として、
またカクテルやゼリーにして楽しみたいと思います。


庭には、まだローズゼラニウムはありません。

けれど、
瓶の中でゆっくりと色づいていくいちごと、
ふと立ちのぼるローズゼラニウムの香りをかいでいると、

ああ、また少しずつ、春に向かっているのだな、と感じます。

今年こそは、
また庭に、ローズゼラニウムを迎えられたらいいな。

そんなことを思いながら、
台所で、静かに季節を仕込みました。


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