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そもそも「偉人」とは何か【手のひらの偉人伝・余談】

私はnoteで「手のひらの偉人伝」と題した一連の記事をいくつもアップしています。古今東西の偉人を、2~3分で読める数百文字で紹介するもの。「(超)掌編の偉人伝」ということですね。

ごく短い記事ですが、辞書的な紹介ではなく、一定の物語やメッセージが伝わる「読み物」になるように書いているつもりです。

2025年8月に始めて、同年9月23日現在でまずは17本をアップしましたが、今後も続け、少なくとも100数十本の「偉人伝」を書く予定です(すでに一定の原稿はできています)。

「手のひらの偉人伝」をまとめたマガジン

今のところ「スキ」を比較的多く集めている記事をとりあえず2つ

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そして、ここでは「偉人伝」そのものではなく、「そもそも偉人とは何か」という基本的なことについて、私の考えを述べます。

偉人とは何か。私なりの定義は、こうです。

【偉人】
それぞれの分野で著しい業績をあげ、歴史に名を残した人。

「著しい業績」というのは、「すばらしい仕事をした」というのが中心ですが、「反面教師的に名を残した」とか、「功績も罪悪も大きい」といった場合も含みます。

つまり、かならずしもストレートに「偉い、尊敬できる」人でなくてもいい、ということです。

たとえばヒトラーは、「反面教師的に名を残した」という部類に入ります。大きな罪悪をなした「暗黒の偉人」といってもいいでしょう。しかし、ヒトラーが「歴史に名を残した」ことは、まちがいありません。

「功績も罪悪も大きい」というと、たとえば毛沢東がそうでしょうか。中華人民共和国の建国という大きな功績がある反面、政策の誤りで経済の大混乱や飢餓などをひき起こし、何千万人もの犠牲者を出したりしているからです。

また、「著しい業績」というのは、

「その業績が、今の世界に直接・間接に影響をあたえている」

という意味を込めています。

芸術家ならその作品が、科学者ならその研究が、実業家ならそのビジネスが、政治家ならその決定や政策が、後世に大きな影響をあたえたということです。「後世に大きな遺産をのこした」といってもいいです。

世界レベルでの遺産を残した人もいますし、日本などの国内レベルの場合もあります。あるいは、「地域・地元の偉人」というのもあるでしょう。
 
また、「歴史に記録は残っているけど、何を後世に残したのかよくわからない」という人物もいます。たとえば、一部の歴史好きしか知らない「業績」のはっきりしない戦国武将などはそうです。これは「歴史上の人物」とはいえますが、「偉人」とは別ものだと、私は思います。

それから、「それぞれの分野で」というのにも、意味を込めています。

「広く一般には知られていなくても、ある分野では大きな業績があり、専門家のあいだでは高く評価されている」という人物がいます。それも「偉人」に含まれる、と考えます。「その分野の偉人」ということです。

そして、どの偉人にも自分の分野があります。その分野がメジャーかマイナーかによって、偉人の知名度が変わってきます。

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先ほども述べましたが、今後、私のnote記事「手のひらの偉人伝」では、時代・国・分野を問わず、数多くの(少なくとも100数十人の)偉人をとりあげていきます。

そのメインは「世界レベル」といえる偉人です。さまざまな分野をみわたしたうえで、その分野における「人類の代表」といえるような人が多いです。

たとえば、科学・哲学におけるアリストテレスやガリレオやニュートンやアインシュタイン、音楽におけるバッハやモーツァルトやビートルズのような、おなじみの人たち。
 
それに加えて、「日本レベル」の偉人もとりあげています。

たとえば、西郷隆盛や大久保利通や勝海舟のような、幕末の偉人。この人たちの仕事の影響は、おもに日本国内に限定されています。ただし、「アジアで最初の近代国家をつくる社会変革をおしすすめた」という意味で、「世界的」ともいえるのですが。

同じ日本人でも、たとえば「トヨタ生産方式」を生み出した技術者・大野耐一についてもいずれ記事をアップしますが、大野は「工業技術」という分野で、まさに「世界的な仕事をした」といえるでしょう。

大野の時代(20世紀後半)になると、グローバル化がすすんだので、日本での突出した仕事が、世界に直接影響をあたえるということが、しばしばおこってきたわけです。今後もそういうことはあるでしょう。

手塚治虫も、当初はその仕事の影響は「日本レベル」だったかもしれません。しかし、日本で発達した漫画やアニメがグローバルな強い影響力を持つようになった今、その基礎を築くことに大きく貢献した手塚の仕事は「世界レベル」だったといえるはずです。

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「手のひらの偉人伝」のシリーズを、私は「人類のさまざまな文化遺産への入門」というつもりで書いています。

それだけではありませんが、そこは重要な柱です。それぞれの偉人がかかわるさまざまな世界・分野を知るきっかけになれば、ということです。

少しおおげさにいうと、100数十人についての「手のひらの偉人伝」には、人類の文化遺産のいろいろな領域につながるドアが、いたるところにセットされているのです。科学、哲学、発明、探検、美術、音楽、政治経済、企業経営、社会事業などなど……

そして、そんな「さまざまな世界」を垣間見ることを100回以上もくり返すからこそ、みえてくるものがあります。

それは、

「この世にはいろいろなすばらしいもの、意義のある仕事、知るに値することがあるんだなあ」 

そんな視野がひらける感覚です。

これは、私自身がこれまで何百人もの偉人について伝記などの本を読み、偉人のことをいろいろ書いていて、味わった感覚でもあります。

そして、数百文字のごく短い記事だからこそ、読者はわりと手軽に100回以上のくり返しができる。そして「数多くのくり返しによる効果」を享受できるというわけです。

そんな意図や志をもって、「手のひらの偉人伝」に取り組んでおります。今後とも、よろしくお願いいたします。偉人伝のほか、世界史全般の記事も(むしろこっちをメインとして)やっていますので、そちらもぜひ。


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