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​【回想録】蝉時雨が響く千葉「BATTLE」。第一空挺団の休息術に習う真夏サバゲーの過ごし方

『蝉時雨が響く木陰と吹き抜ける風』

千葉市花見川区にあるフィールド「BATTLE」。木々が多いとはいえ、真夏で地獄のような1日になるかもしれないという杞憂は良い意味で裏切られた。
気象データ上は最高気温34℃台、湿度50%を超える過酷な天候。しかし、木陰が多く風が抜け、驚くほど快適な環境だった。

ちなみに私が筋肉痛を我慢してまで連日サバゲーフィールドに足を運ぶ理由。それは、​家族が妻の実家に帰省中で、自分一人だけの自由な週末というスーパーゴールデンタイムを楽しみ尽くしたいからだ。

とは言え、昨日のヘッドショットでのプレイ時より筋肉痛は回復したものの、全力疾走で敵の側面に回り込むような激しいプレイはできない。だからこそ、今日も「走らないこと」を前提とした戦い方に徹した。

『空挺団に学ぶ「引き算の休息」』

真夏のサバゲーにおいて、戦うこと以上に重要なのが「いかに体を休めるか」だ。
以前、漫画家・板垣恵介氏の著書『自伝板垣恵介自衛隊秘録~我が青春の習志野第一空挺団~』を読んだ際、過酷な行軍中のエピソードが記憶に残っていた。彼らはわずか数分の休憩であっても、背嚢はもちろん、全身を締め付ける装備品や靴を解放して体を休めるという。

これを真似て、ゲーム終了後にはセーフティエリアに戻るや否や、帽子やチェストリグ、腰回りのベルトキットを即座に外すことを徹底した。靴紐を緩め、濡れタオルを首に巻く。昼休みには靴下も脱ぎ捨て、持参したサンダルに履き替えた。

汗びっしょりの靴下から解放され、受付で買ったかき氷を頬張っていると、まるで田舎家の縁側でくつろいでいるような不思議な安堵感に包まれた。『孤独のグルメ』の井之頭五郎のように、心の中で静かにつぶやきながら味わう冷涼感。締め付けを解き放つ「引き算の休息」さえ覚えれば、真夏のサバゲーは十分に乗り切れると感じたひと時だった。

昼休みのセーフティ。
サバゲーフィールドにいることを忘れる心地だった

『立体的な立ち回りと黒白ミックス弾の検証』

機動力のない私は、リンガーハットと呼ばれる3階建ての小屋やツリーハウスなどの高所からの狙撃、あるいは早歩きでのポジションチェンジに徹した。

CQB(近接戦闘)において、被弾を恐れてバリケード裏ギリギリに張り付く戦い方は2ヶ月ほど前からやめるよう心がけている。

あえてバリケードから少し距離を取って射線の自由度を確保し、立ち姿勢としゃがみ姿勢をミックスして高さに差をつけ、数発撃っては左右や後方のバリケードへの移動など、自分の位置を撹乱しつつ、優位に戦闘を進める立ち回り。疾走しての裏取りができず、クイック※が苦手な私でも、なんとか敵と渡り合うための工夫だ。
※身体と銃を一瞬だけ障害物から出し、素早く索敵・射撃する技術

銃中央付近を下から支えるような構え方は、
ランニングターゲット(実銃で移動的を撃つ競技)の
選手であるK氏から教えていただいた

この立ち回りを支えてくれたのが、愛用している東京マルイのエボルトRS「FPR MK4」とEOTECHのホロサイト「EXPS3-2」だ。
しゃがみや伏せ姿勢など、少し無理のある顔の角度でも、ホロサイトは確実に標的を捉えてくれる。スコープのアイレリーフ(覗き込む際の適正な距離)を気にすることなく、レティクルに標的を入れれば、真っ直ぐに弾が飛んでいく。

BCM社とHaley Strategic社がコラボした
民間用AR-15の傑作「The Jack Carbine」。
それをモダナイズした(という脳内設定)

また、最近は視認しづらい「黒BB弾」と弾道確認用の「白BB弾」をミックスした運用を試している。
本来であれば、すべて黒弾にしてステルス性を高めたいところだが、風の影響などでプレイ前のゼロイン(照準調整)から弾道が逸れた場合、黒弾のみだとそれに気づかず明後日の方向へ撃ち続けてしまうリスクがある。そのための白弾だ。黒と白の比率は約4:1。最適な比率は模索中だが、BATTLEのような薄暗いフィールドでは、敵に射撃タイミングを悟られにくくする効果を感じている。

『不条理を笑い合える戦友を探して』

この日は、何度弾を当てても倒れない、いわゆる「ゾンビ」のような振る舞いをするプレイヤーにたびたび遭遇した。

ゾンビプレイヤーへの直接的な干渉はご法度なので、たまたま一緒に戦線を構築していたベテランプレイヤー達と共に、運営に人物の特徴や状況を報告した。

フィールドアウトする際、私が「スマホのゾンビゲームみたいに敵を倒し続ける面白さはありましたね。サバゲーではないですけど」と苦笑いすると、おじさんも苦い顔で頷いた。 
「本当なら、外縁のブッシュにあるバリケードゾーンをクリアにして、側面から敵を制して自陣を拡げていきたかったですよね」
私がそう言うと、おじさんは「全くもってその通り!」と同意してくれた。

ミクロな「1対1の勝ち負け」ではなく、マクロな「戦術ベース」で、見知らぬベテランと会話ができたこと。それが何よりも嬉しかった。嫌な思いも、戦術論や笑い話に昇華させて分かち合える。そんな出会いがあるから、サバゲーはやめられない。

『バッテリー消費の読みの甘さ』

今回のサバゲーの反省点は、電動ガンのバッテリー消費が予想以上に早かったことだ。普段はセミオート主体なのでバッテリー切れを意識しなかったが、フルオート戦が多かった今日はラストゲームまでバッテリーが持たなかった。
(デビルガスケット戦(特殊ルールの攻防戦)にてバッテリー切れを起こし、それならとハンドガンを手に前線へ突撃するのも楽しかったが笑)

リポバッテリーは安全管理上、あまり数を増やしたくないので、充電器を持参する等して対策したい。


【フィールド情報】

 BATTLE(バトル)

千葉県千葉市花見川区に位置する、都心からのアクセスも抜群な森林とCQBの複合アウトドアフィールド。

  • 所在地: 千葉県千葉市花見川区柏井町478-1

  • フィールド環境: 全体的に自然豊かな森林系レイアウトでありながら、人工的なバリケードが多数配置されたCQBエリアも併せ持つ複合型。夏場は木々が日陰を作り涼しくプレイでき、多少の雨なら遮ってくれるのが特徴。フィールド奥には濃いブッシュゾーンが広がり、戦略的な裏取りやスリリングな近接戦から中・遠距離戦まで幅広く楽しめる設計。

  • 備考: 京成線・八千代台駅からの無料送迎サービスがあり、電車での来場にも大変便利。車でも千葉北インターから約5分と好アクセス。平日も含めて毎日定例会が開催されており、一人でも気軽に遊びに行きやすい。スタッフも非常に気さくでアットホームな雰囲気のため、初心者からベテランまで安心して一日を満喫できるホスピタリティの高いフィールド。

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