『名を残さなかった人』 創作ノート 付録2 第Ⅰ部の役割
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🌐 『名を残さなかった人』第Ⅰ部
🌐 『名を残さなかった人』第Ⅱ部 通過点としての人生(1月23日公開)
🌐 『名を残さなかった人』第Ⅲ部 不在の時間(25日公開)
🌐 『名を残さなかった人』第Ⅳ部 遅れて届く影響(27日公開)
🌐 『名を残さなかった人』第Ⅴ部 記録されなかったことの意味(29日公開)
――「存在していた」という事実を置く――
第Ⅰ部は、
物語の導入として、
主人公の人物像を提示するための部ではありません。
ここで行われているのは、
ただ一つのことです。
主人公が、確かにその場に存在していた
という事実を、否定も強調もせずに置くこと。
主人公は語らず、
自分の価値や理由を説明しません。
行為は描かれますが、
それが善であるか、重要であるかは判断されません。
第Ⅰ部では、
読者が人物を理解するための
材料はほとんど与えられません。
その代わり、
「何も起きていないように見える日常」が
淡々と続きます。
これは、
主人公を目立たせないための演出ではありません。
人生の多くが、
後から振り返られなければ
意味を持たない時間で構成されている、
という前提に基づいています。
第Ⅰ部は、
評価や物語化が行われる以前の状態を
意図的に保っています。
この部が終わる時点で、
主人公について分かることは多くありません。
ただ、
そこにいた、ということだけが残ります。
それが、この物語の出発点です。
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🌐 『名を残さなかった人』 創作ノート
🌐 『名を残さなかった人』 創作ノート 付録1 全体構造の整理
🌐 『名を残さなかった人』 創作ノート 付録2 第Ⅰ部の役割(本作)
🌐 『名を残さなかった人』 創作ノート 付録3 第Ⅱ部の役割(24日公開)
🌐 『名を残さなかった人』 創作ノート 付録4 第Ⅲ部の役割(25日公開)
🌐 『名を残さなかった人』 創作ノート 付録5 第Ⅳ部の役割(27日公開)
🌐 『名を残さなかった人』 創作ノート 付録6 第Ⅴ部の役割(29日公開)
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