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フィリピン親子留学─【#10】帰国前夜。ようやく回収できたもの

こんにちは、サチです。

我が家は2026年2月1日〜2月21日までの3週間、フィリピンに親子留学中です。
そしていよいよ明日で終わり。
荷物もまとめ終わり、帰国前夜、いま思っていることを、少しだけ書いておこうと思います。

※スクール選びや航空券、持ち物の準備や、前回のNZ親子留学で学校に通えなかった話などついては、フィリピン親子留学シリーズ【#1】からまとめて読めます。気になる方は、ぜひそちらもご覧ください。

👇「フィリピン親子留学」シリーズをマガジンで読めます


学生時代に拒んだ海外留学

学生のころ、親に何度も留学を勧められました。
でも私は、断固拒否しました。

日本で働くし。
海外旅行も興味ないし。
英語なんて、単なる試験科目のひとつだし。

あの頃の私は、本気でそう思っていました。

今振り返ると、「もったいなかった」と思います。
「親のいうことを素直に聞いておけばよかった」と。
でも同時に、それはその時の私なりの選択だったとも思います。

ただひとつ言えるのは、あの選択は、どこかで“未回収”のまま残っていた、ということ。


子どもに託していたもの

母になり、子どもに「どんな大人になってほしいか」を考えたとき。

自分の好きなことを追求して自由に生き、世界に役立つ人になってほしい。

でも、私は、自分ではその「世界」を体験していない。
あの頃の後悔や悔しさを、無意識に子どもに託そうとしていた。
だから、去年行ったニュージーランド親子留学も、どこかで「子どもに回収してもらおう」としていた部分があったのかもしれません。
その期待は、思っていた形では叶いませんでした。

👇ニュージーランドで何があったのかを詳しく書いています

本当は、子どもに回収してもらうものではなかった。
自分の人生の伏線は、自分で回収するしかない。


今日、前に立ちながら思ったこと

毎週金曜日のプレゼンテーション。
そして今日が、最後の発表でした。

子どもたちの後、親も前に立ち、英語で話します。

昔の私なら、確実に手が震えていたと思います。
心臓は爆音、終わったあとは一人反省会。
そして、自己嫌悪していたと思います。

でも今回は、少し違いました。

👇その時のことを詳しく綴っています

完璧ではありません。
発音はたぶん微妙だし、簡単な表現しかできません。
それでも、「まあいいか」と思えた。

上手に話せたことよりも、逃げずに前に立った自分を受け取れたこと。

ああ、私は今、少しずつ回収しているんだな、と思いました。

英語そのものではなく、「挑戦する自分」を。


親が学ぶ姿を見せるということ

子どもたちは、英語で発表する私の姿を真正面の席に座ってじっと見ていました。

私は子どもたちに、「勉強しなさい」「英語ができるようになりなさい」とは言いたくありません。
英語ができるようになってほしい気持ちはある。
でもそれ以上に、親が学ぶ姿勢を見せたい。

完璧じゃなくていい。
母になってからでもいい。
言いたいことをうまく英語にできなくて、もどかしくなってもいい。

それでも前に立って、考えて、話して、間違えて、また挑戦する。

その姿を、子どもたちは静かに見ている。

子どもたちに未来を押しつけるのではなく、自分もまだ成長途中であることを隠さない。
その姿を、子どもたちに見せられたこと。
それは、私にとって小さくない出来事でした。


回収できたもの

今回の留学で英語がペラペラになったわけではありません。
むしろ、言いたいことがあるのに英語にできないもどかしさを、何度も味わいました。

でも、それでもよかった。

私はずっと、「あのとき留学に行かなかった自分」をどこかで引きずっていました。
それを子どもに託すことで、間接的に回収しようとしていた部分もあったと思います。

でも本当は、自分の選択は、自分でしか回収できない。
今回、私は英語そのものを回収したわけではありません。

回収したのは、怖くても挑戦する自分。
未完成のまま前に出る自分。
そして、自分の人生を自分で選び直せる感覚。

それが、今回の留学で私が回収できたものだったのだと思います。


そして、また日常へ

明日、日本に帰ります。
また日常が始まり、きっと忙しくなるし、余韻もすぐに消えるはず。

それでも、たぶん私は知っています。

英語は、もう「試験科目」ではないということ。
そして、あの頃の自分を置き去りにしたままではないということ。

完璧じゃなくても、遅くても、人生は途中からでも続きが書ける。

この続きは、また、日本で。


最後に、今日実際に話したプレゼンテーションの原稿を、そのまま載せておきます。

今の私の等身大の記録として、ここに残しておきます。


Studying English After Becoming a Mother

Today, I will talk about studying English after becoming a mother.

At first, when I was a student, my parents told me to study abroad.
But I said no.
I thought I did not need English.
For me, English was only for school tests.

Second, after I became a mother, my feelings changed little by little.
When I had my first son, I started to think about the world.
How big it is.
How many choices there are.
I also began to see that English is not a subject.
It is a key to connect with the world.
I began to feel a regret.
Maybe I missed a big chance when I was young.

Then, we came to the Philippines.
Here, my children use English while playing.
The teachers call our names with a smile every day.
Sometimes we go shopping with them.
English became part of our daily life.

Every Friday, we have a presentation.
Parents also speak in front of the teachers and children.
I spoke in English.
It was not perfect.
In the past, I would feel very nervous.
But this time, I felt relaxed.
I could speak calmly.
My children were watching me.

At last, I understood something important.
I do not want to say, “You must study.”
I want to show my children that learning never stops.
Even after becoming a mother.
Even when our English is not perfect.

Children learn more from what we do than from what we say.
That is why I am still studying English.


【日本語訳】

今日は、母になってから英語を学ぶことについて話します。

最初は、学生のころ、親に留学を勧められました。
でも私は断りました。
英語は必要ないと思っていたのです。
私にとって英語は、学校のテストのためだけのものでした。

次に、母になってから、気持ちが少しずつ変わりました。
長男を産んでから、世界について考えるようになりました。
世界はどれくらい広いのか。
どれくらい選択肢があるのか。
私はまた、英語は教科ではないと気づき始めました。
世界とつながるための鍵なのだと。
そして後悔の気持ちが出てきました。
若いときに大きなチャンスを逃したかもしれない、と。

それから、私たちはフィリピンに来ました。
ここでは英語はただの授業ではありません。
遊びながら英語を使います。
先生は毎日笑顔で名前を呼んでくれます。
一緒に買い物に行くこともあります。
英語は生活の一部になりました。

毎週金曜日にはプレゼンテーションがあります。
親も先生や子どもたちの前で話します。
私は英語で発表しました。
完璧ではありませんでした。
昔ならとても緊張していたと思います。
でも今回はリラックスして話せました。
子どもたちはその姿を見ていました。

最後に、大切なことに気づきました。
「勉強しなさい」と言うのではなく、
学び続ける姿を見せることが大事だということです。
母になってからでも。
英語が完璧でなくても。

子どもは、言葉よりも親の姿から学びます。
だから私は、今も英語を学び続けています。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

次の#11では、3週間のフィリピン生活を終えて日本に戻った今だから見える、「兄弟それぞれに起きた変化」の違いについて綴っています。

👇続きはこちら

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追記:

このフィリピン親子留学の記録をもとに、Kindle本『フィリピン親子留学のリアル〜3週間で起きた子どもたちと母の変化〜』を出版しました。
親子留学そのものだけでなく、この留学の中で私が回収したもの、母である私に起きた変化も含めて、一冊にまとめています。
まとまった形で読みたい方は、こちらもどうぞ。


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