OpenAI初のハードウェア、価格は300〜400ドルか ― ドーナツ型スピーカーの詳細判明
OpenAIが開発中の初のハードウェア製品について、新たな詳細が明らかになった。TechCrunchが8月6日に報じたところによれば、この「ChatGPTの物理的化身」と位置づけられる謎のデバイスは、300〜400ドルという比較的高価格帯のスマートスピーカーになる見通しだという。
1. Bloombergが報じた「ドーナツ型」デバイスの詳細
Bloombergの報道によれば、このデバイスは、「ドーナツ型」の形状になるという。これは、ユーザーが家の中で持ち運び、ベッドサイドやキッチンカウンターなど場所を変えて置けるようにするための設計だとされている。関係者によれば、素材には「高品質なメタル」が使われ、「プレミアムな見た目」を持つほか、謎めいた特徴として明確な「可動部品」を備えるという。
価格帯については、300〜400ドル程度になる可能性があるとこの報道は伝えている。比較として、Amazonのスマートホームスピーカー各機種は、安価なモデルで40ドル程度、高価なモデルでも240ドル程度の価格帯にとどまっている。つまり、OpenAIの新デバイスは、既存のスマートスピーカー市場の上限を上回る価格設定になる見込みだ。
2. 収益性が課題とされてきたスマートスピーカー市場
TechCrunchは、「可動部品を備えた高価な"話すAIドーナツ"」という位置づけについて、一定の論理はあると指摘する。ChatGPTをユーザーの生活にさらに深く組み込む手段になるという点では合理性があるという。しかし、歴史的に見てスマートスピーカーは必ずしも収益性の高い事業ではなく、市場に食い込むのが難しい分野とされてきた。加えて、今回レポートされている高めの価格設定も、この課題を後押ししない可能性があるとTechCrunchは分析している。
このデバイスは、Appleの元開発者として知られるJony Ive氏が設立したデザインスタジオ「LoveFrom」との共同開発で進められており、Bloombergによれば発売時期は2027年になる見通しだという。
3. Appleとの商業秘密訴訟の最中での開発
OpenAIによるハードウェア市場への参入は、順風満帆とは言えない状況で進んでいる。現在のハードウェア市場の王者であるAppleは、OpenAIが企業秘密を盗んだとして同社を提訴しており、OpenAIは、これを否定している。今回のデバイス詳細の報道は、この訴訟が進行する最中に伝えられたものだ。

