[介護士ポエム]やさしい返事
「おはよう」と声をかけると、
「おはよう」
「大丈夫?」と聞くと、
「ありがとう」
「朝の用意、しようか?」と声をかけると、
「ごめんね」
どの言葉も、少しだけ遠慮がちで、
やさしく返ってくる。
なんだか、こちらのほうが
大切にされている気がしてくる。
おばあちゃんの目は、
大きくて、とてもやわらかい。
そのまなざしの奥に、
たくさんの時間が重なっている。
「私が88歳で、彼は85歳なのよ」
少し照れたように話してくれる。
姉さん女房のふたりは、
今日も変わらず仲がいい。
毎日のように会いにくるその姿に、
言葉にしなくても伝わるものがある。
長い年月を一緒に過ごしてきたふたり。
その姿を見ているだけで、
胸の奥が、そっとあたたかくなる。
今日も私は、
やさしい返事をもらった。
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[記憶がやさしい人たち] 「Pretty old woman|介護現場で出会った、人生を楽しむ天才」―人生の最後に残るのは、記憶ではなく感情なのかもしれない―有料記事ですがぜひ覗いてみてください。
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