【創作】所詮、私はしがない煙草。火が点くまでに、あなたの唇に触れられたなら
みくまゆたんさんの色っぽいショートショート!
からの、コッシーさんのスピンオフ!
はぁ〜♡
とっても素敵だったので、ついつい私も。。。
🚬🚬🚬
かわいい顔をしながら、時折爪を立てる彼女とは、相性がいい。細い腕を首に回すその冷たさも、肢体の柔軟さも、顔に似合わず低い声も。
猫派か犬派か、と言われれば、俺は完全に猫派だろう。戯れつくときの、危険なほどの情熱と、平時の自立したクールさのバランス、そう、バランスが大事なのだ。
一緒に暮らしている、というよりは、棲みついてしまった仔猫のような彼女は、けれど、俺にとっても居心地のよいバランスだった。
黒猫のような艶々の髪を撫でる。
くしゃけたマルボロの箱から一本を咥え、火を…。
ライターの在処は、戯れつくうちに見失ってしまったようだ。
お団子頭のすらりとしたライターが、約束の時間通りにやってくる。
スタイルも良く、綺麗に切り揃えた爪も指も綺麗で、仕事の出来るタイプなのだとも思う。黒目がちな瞳で、まっすぐに俺を見るその視線には、けれど、覚えがあった。
ガキの頃、隣ん家が飼っていた柴犬のポロンだ。学校から帰ってきた俺を、ちょこんと座ってまっすぐに見つめてくる彼奴。従順すぎる瞳に、俺はぼそっと「ただいま」とだけ言って、尻尾を振り始める彼奴から逃げるように家へ入っていた。そんな目で見るなよ。お前は俺んちの犬じゃねぇんだからよ。
「ねぇタツヤ、ちょっと原稿見てよ。」
「ゴメン。今煙草吸ってるから。後にして」
「納期が明日なの。どうしても今日見てほしいの」
「……ったく。しょうがないなぁ。」
原稿を受け取り、目を通す。やっぱり仕事の出来るタイプだ。きっちりと情報は抑えてあり、すらすらと流れるような文面に、生真面目さや育ちの良さまで見えるようだった。
そんな目で見るなよ。
チリリとタバコの灯は音を立て、俺は細く長く煙を吐く。
チリリ。
🚬🚬🚬
「罪な男」目線で書いてみました。
ライターの世界観、面白いですね。
みなさんの「ライター」がいろいろで楽しいです。
そして、まさかの!!
柴犬ポロン目線のスピンオフまで!!
コッシーさん、最高ですっ!
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