Netflixドラマ『グラスハート』が“2025年の最高傑作”になり得る理由!【映像回顧録 No.V00005】
【映像回顧録 No.V00005】
タイトル: グラスハート Glass Heart
脚本 : 岡田麿里、阿久津朋子ほか
監督 : 柿本ケンサク、後藤孝太郎
原作 : 若木未生
制作 : ROBOT
作品形態: ドラマ(全10話)
主演 : 佐藤健、宮崎優、町田啓太、志尊淳、菅田将暉ほか
配信 : NETFLIX
鑑賞回数: 1回
1.はじめに
耳に届く音、
雨に濡れたドラム、静かなピアノの旋律——
その二つの音が合わさったとき、
私の心を釘付けにした!
夏の休み中に何か観たいな、と考えていた。
そんな中、ネットやSNSで「グラスハート」の名前がよく出てくる。
どんな作品なのか、気になっていた。
しかし、この情報社会で、あまり情報を入れすぎると、新鮮な驚きや、新鮮な感情や、新鮮な喜びが薄れてしまう!
情報が溢れて、自分の目や耳に入る前に一気に観てしまおうと目論む。
ちょうど、時間が空いたので、10話を一気に観ようと思う。
2.概要
雑誌「コバルト」(集英社)で読み切りが始まり、ライトノベルとして刊行される。
その後、コミック化され、原作ファンだった佐藤健さんがドラマ化を熱望し、自らNetflixに企画を持ち込んだことでドラマ化が実現した。
佐藤健さん、宮崎優さん、町田啓太さん、志尊淳さんをはじめ、菅田将暉さんなど有名俳優が目白押しだ。
実際に、TENBLANK(テンブランク)として佐藤健さん、宮崎優さん、町田啓太さん、志尊淳さんが歌唱・演奏している。
アルバムも実際に発売・配信されている。
3.観た感想
一番最初の感想は
スゴい!!
なにもかもがスゴい!
演技も歌唱も脚本も演奏も演出も全て!!
佐藤健さんたちのさまざまな才能、美学、感性が詰まっている。
人気が出るわけだ!!
特に私が気に入っているのは、このドラマの感性、質感、美学だ!
TENBLANKの楽曲もすべてお気に入りだが、それに加えて、髙石あかりさんや菅田将暉さんたちの歌唱も素晴らしい。
作品の質感や感性や美学を高みに連れて行ってくれている。
ライブなどのシーンも臨場感たっぷり、本番のライブを見ているのと全く遜色がない!!
もしかしたら、本物のライブ映像よりもライブ感がある!
多分、カメラワークや構図の影響が大きい。
恋愛模様も入ってきて、感情もグイグイ引き込まれる。
今年一番の映像作品と言っても過言ではない!!
ここまで丁寧に、音楽に向き合って、音楽を中心軸に作った映像作品はないだろう!!
しかも、音楽と映像が最高のマッチング!
※あまりの完成度の高さに、ミセスが作ろうとしている自伝映画のプロトタイプがこれであるといいな、という想いが微かに頭をよぎる。
4.映像詳細
ここからはネタバレも含みます。ご注意ください。
エピソード1 :グラスハート
雷と雨でライブが中止になり、バンドメンバー(過去)からも外された朱音(宮崎優さん)が、雨の中で弾くドラムと藤谷(佐藤健さん)の弾くピアノがなんとも美しい旋律を奏でる。
「グラスハート」という作品に、心が掴まれた瞬間である。
藤谷(佐藤健さん)に誘われ、朱音(宮崎優さん)は桐哉(菅田将暉さん)のライブを見に行く。
桐哉(菅田将暉さん)たちOVER CHROMEのパワーに圧倒される朱音(宮崎優さん)。
桐哉(菅田将暉さん)のライブの前座に入るTENBLANK。
歌い始める前のバンド紹介でエピソード1が終わる。
エピソード2 :旋律と結晶
エピソード1に続き、バンド紹介から「MATRIX」という曲が始まり、ライブ会場にいる人だけでなく、私の心も掴む。
続けて、「旋律と結晶」が始まるが、朱音(宮崎優さん)にイマイチ火がつかない。
藤谷(佐藤健さん)の「もっと暴れちゃって」の言葉に、一気に朱音(宮崎優さん)に火がつく。
そして、TENBLANKの歴史が始まった瞬間である。
曲の収録で、ドラムの音を収録する朱音(宮崎優さん)に藤谷(佐藤健さん)の厳しい言葉が飛ぶ。
「ダメなとことか、もっと言ってください!」
「じゃあさ、俺の知ってる朱音ちゃん連れてきてよ!」
桐哉(菅田将暉さん)が現れて、朱音(宮崎優さん)に叩けという。
「OVER CHROME(桐哉のバンド)に喧嘩売っといて、自分の音忘れてちゃ世話ないぜ!!」
と言い放つ!
自分の音を思い出す朱音(宮崎優さん)。
エピソード3 :約束のうた
「旋律と結晶」の曲のPV撮影から始まる。
いろんな思惑が錯綜して、ミュージック番組での演奏前に、朱音(宮崎優さん)はクルーザーに閉じ込められたまま会場から離れてしまう。
なんとかクルーザーの部屋からは出られたものの、クルーザーはすでに会場から離れてしまっている。
そこに、藤谷(佐藤健さん)たちTENBLANKメンバーが別のクルーザーで駆けつける。
なんとか、番組の収録には間に合い、そのままクルーザー上で演奏することになる。
夜景をバックに披露する「約束のうた」の楽曲が最高に素敵だった。
そして、「旋律と結晶」のPVも初披露される。
最高にかっこいいPVである。
完全にフィクションとノンフィクションの境目が無くなった瞬間だ。
エピソード4 :PLAY OUT LOUD
アルバム制作のため合宿に入るTENBLANKメンバーたち。
櫻井(高石あかりさん)も入り、いろんな想いが入り混じる。
櫻井(高石あかりさん)と藤谷(佐藤健さん)の楽曲や、バーベキューで披露する「First Love」のカバーも最高だった。
エピソード5 :シトラス
藤谷(佐藤健さん)に告白した朱音(宮崎優さん)だが、あっさりかわされてしまう。
気まずさから、イエチェンし、髪をオレンジに染めるが、すぐに坂本(志尊淳さん)にバレ、余計に気まずい。
そんな時、藤谷(佐藤健さん)の新曲と桐哉(菅田将暉さん)の新曲のメロディーが一緒になるという問題が起こる。
藤谷(佐藤健さん)はその歌を捨てるといい、朱音(宮崎優さん)は納得せず、桐哉(菅田将暉さん)のところに向かい、歌を出さないようにお願いする。すると、桐哉(菅田将暉さん)は藤谷(佐藤健さん)に電話して、朱音(宮崎優さん)は返さない、と言い放つ。
桐哉(菅田将暉さん)と藤谷(佐藤健さん)でタイバンの話が決まる。
ライブでタイバンして、お客さんにどちらがいいか決めてもらい、勝った方が新曲をリリースする。
そんな中、二人にとって大切なピアノを前に、二人が血のつながらない兄弟だとわかる。
桐哉(菅田将暉さん)が藤谷(佐藤健さん)にピアノを弾くように迫る。
そして、藤谷(佐藤健さん)のピアノに桐哉(菅田将暉さん)から涙がこぼれ落ちる。
エピソード6 :Vibrato
桐哉(菅田将暉さん)がタイバン前に刺されるという、衝撃の展開。
予想もしない展開に心臓がバクバクする。
奇跡の復活を遂げた桐哉(菅田将暉さん)と藤谷(佐藤健さん)が生中継で協奏するという予想の斜め上をいく展開に心が踊る。
「Vibrato」の曲をオーバークロムとTENBLANKで協奏する。
桐哉(菅田将暉さん)の声と藤谷(佐藤健さん)の声が心地よく交わる。
最高の楽曲の一つになる。
エピソード7 :Lucky Me
藤谷(佐藤健さん)と坂本(志尊淳さん)と朱音(宮崎優さん)との三角関係がなんとも甘酸っぱい。
タッチという漫画で三角関係だった主人公たちを思い出して、胸が痛くなる。
そんな中、アリーナツアーが開催するが、井鷺(藤木直人さん)の策略で突如中止になる。
落ち込むファンのためにSNSで生配信し、「Lucky Me」の曲を披露する。
しっとりとして、最高の曲だ。
藤谷(佐藤健さん)はTENBLANKをビートルズにでもしようとしているのであろうか?
「Lucky Me」の曲がなぜかビートルズを連想させる。
エピソード8: MATRIX
どんどん藤谷(佐藤健さん)が壊れていく。
どんどん藤谷(佐藤健さん)と坂本(志尊淳さん)と朱音(宮崎優さん)の関係も崩れていく。
そして、藤谷(佐藤健さん)の真実と共に、TENBLANKという器までも壊れていく。
朱音の「わかってる、わかってるけど・・・」が心に刺さる。
次に続くであろう言葉に心当たりがあるだけに、胸が痛くなる。
藤谷(佐藤健さん)を連れ出して、バイクで走り去る朱音(宮崎優さん)がいったいどんな気持ちなのか?
最愛の人の命と、最愛の人が最高に愛する音楽と、両方を愛しいと思う気持ちがどんなものなのか、私には全く想像がつかない。
想像がつかないから、想像がつかないほどの痛みが襲ってくる。
エピソード9: 永遠前夜
朱音(宮崎優さん)の協力のもと、藤谷(佐藤健さん)は新しい曲を作る。
ただ、その影響で藤谷(佐藤健さん)が倒れ、入院することになる。
そして、高岡(町田啓太さん)から朱音(宮崎優さん)は
「西条のやったことは人殺しだ!」
と言われる。
「TENBLANKはもう終わりだ!」
とも言われ、戸惑う朱音(宮崎優さん)。
高岡(町田啓太さん)は雨降る車の中で藤谷(佐藤健さん)の新曲を聴いて涙する。過去の出会いの思い出が邂逅する。
坂本(志尊淳さん)は藤谷(佐藤健さん)が作ったもう一つの新曲を聴き、その曲が朱音(宮崎優さん)のための曲だと気づく。
そして、藤谷(佐藤健さん)が朱音(宮崎優さん)に電話をしながら、その朱音(宮崎優さん)のための新曲を歌う。
歌っている場所に行く朱音(宮崎優さん)。
藤谷(佐藤健さん)の本当の秘めた想いを聴きながら、最高のキスをする。
なんと美しい光景だろう。
そして、櫻井(高石あかりさん)がSNSのライブで井鷺(藤木直人さん)の闇を暴露し、フェスは中止になりそうだった。
そのときに、TENBLANKのツアーバスが到着し、続いて、TENBLANKメンバーも車で乗り付ける。
ここから、伝説のライブが始まりそうな予感がする。
エピソード10: グラスハート
最後に、ライブの中で、TENBLANKは伝説になった。
このライブの素晴らしさは言葉に出来そうもない。
みなさん、ご自身の眼で確認を!!
最高のライブで締めくくってくれて、ありがとう!!
ところどころに、最高のオモテナシが贅沢に詰め込まれている!
第1話オープニングに、TENBLANK4人のイラストが差し込まれているのだが、既視感のあるテイストの絵だと思ったら、私の大好きな漫画家の一人、窪之内英策先生が描いているではないか!!
(ほんの短いワンシーンに、なんと贅沢な窪之内英策先生の使い方よ!)

こんな贅沢な映像作品を観ないで、NETFLIXユーザーと言えようか!!
あなたが印象に残ったシーンがあれば、コメント欄で教えてほしいです!
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