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約20年前、想定していた仕事をAIに奪われた。だから未来の仕事をデザインしている。

※本記事はノンフィクションです。

今から約20年前、建築系の大学院に進学した僕はある不満を持っていました。

それは、大学生なりたての時に受けた社会学の授業で出会った人口減少問題、さらには学部卒業時の課題で調べた地球環境問題をきっかけに感じた

建築家の仕事ってなくなる?


という事実が目の前に迫っているのに、大学では「設計」「構造」「模型製作」「建築の歴史」など、建物を建てること、将来建築仕事があることを前提とした授業が当たり前のように行われていたからでした。

人口が減るなら空き家も増えるし、海面上昇など地球環境を考えたら建築って社会悪になる可能性すらあるんじゃないか…。

そんな不安と現実の中、自分はこのままの建築教育を無自覚に学んでいて良いのだろうかと悩んでいた時に出会ったのが人工知能でした。

一番影響を受けた書籍


当時読んだ本には、人工知能の可能性ばかり書かれていて、僕が感じていた不安を取り払ってくれる最高の情報でした。

考えるより即行動派の僕は、大学院の修士課題のテーマを「人工知能になってみて都市計画をする」とし、調査地域(兵庫県西宮市御前浜・香櫨園浜海岸)に頻繁に通いながら、週に一回地域のワークショップを企画、他イベントにも参加して、街と人のデータを収集していきました。

修士課題の最終提出物は、僕が何かを作りたいという欲は無くし、街や人が持つデータだけを元に、その地域の未来のシナリオを描くという建築作品を提出しました。

その結果、東日本大震災前でしたが、古文書から出てきた津波の事実を発見し、対策を啓蒙するなど、人工知能は人類にとって有益でしかないし、人間の欲求を叶えてくれる夢の技術だと実感していきました。

津波や海面上昇を先に想定し、死者が出ず、津波後の方が美しい都市を提案
街にある情報を的確に収集することで、東日本大震災前に津波に気づくことができた
2008年に提出した論考の結論は3.11で起こった津波後の姿を予見していた


しかし…


この作品は教授陣の逆鱗に触れ、「建築家がいらなくなるなんて、君の思想は危険だ!」とか「誰もがイメージできる研究を持ってこい」など、当時人工知能は誰にとっても理解できない技術でしたし、他者からしたら自分の仕事が奪われる可能性のある恐ろしいものとして写っていたのでした。

人工知能は恐ろしいもの...


僕にとっては可能性に見えていたものが、他人にとっては恐ろしいものに見える。

そう、僕の研究は人工知能の可能性を表現すると共に「人間が都市や建物について考えるよりも、人工知能が考えた方がデザインも無限に生み出せ、環境にも優しく、経済的にも優位に立てる」ことを示していたのでした。

さらにこの事実は全ての分野でも言えることでした。

建築家は40歳を過ぎて初めて一人前と言われる職業です。

2006年当時22歳だった僕は、2026年から2028年くらいに人工知能が人間の仕事を奪い始め、人知を超え始めると予測しました。僕が40歳になる頃には、建築家の仕事も人工知能に代替され始めるのであれば、その時代に向けて準備をしておかなければならないと考えました。

そのことに気がついた僕は、僕自身の理想であった、建築家として独立し、建築デザインの世界で仕事をしていくという想定は脆くも崩れ落ち、人工知能活用時代が当たり前になる世界を前提とした「仕事作り」を始めることになったのでした。


その後、なんとか既存の職能である建築家としても一定の評価は受けつつも、人工知能、AIに関する意見や状況を世の中や建築界に伝え続けることをやめませんでした。


建築家の登竜門Under 35 Architects exhibition 2016に選出

2016年に出版された建築家の登竜門Under 35 Architects exhibition 2016書籍にてAIに言及

僕はこの書籍の中で、人工知能は分野を溶かす(分野の多角化)ことを予測し、将来人間はAIを使って多様な職業に就く世界を建築分野で表現した「他分野への息吹」という題名で執筆。これからすべての業種が他分野へ展開していかなければならないという未来を描きました。

U- 35 Architects exhibition 2016の展覧会で展示した論考「無意識へのシナリオ」

上記論考では、生成AIの次のフェーズ、観測AIについて言及。人間のデータを脳波や行動パターンなどから抽出し、人間の欲や本質を可視化するAIを観測AIと名付け、人間が無意識に何かを選択させられる世界を予測しました。

現在はアサヒ様がこの状況に近い事業を展開されています。


そして本noteでも2018年からAI時代をどのように生き抜いていくかの考察を書き続けてきました。


さらにAI時代をどのように生き抜くかを考える場にも登壇者として呼んでいただき、人間の可能性を模索し続けています。

左から、のらくら農場:萩原代表 久松農園:久松代表 竹鼻 ミチクサ合同会社:秋山代表


他にも、公開はできませんが、日本を代表する企業様と全人類AI活用時代を人間がどのように生き残るかを検証し、実践していく場にも参加しています。

2022年には大手ディベロッパーで、主に自動運転車時代の不動産の未来について知見を高め、これまでやってこなかった新規事業を発想する研修の場を作りました。

そして、AI時代を予見した人間の仕事作りは、日々進化を遂げています。

弊社HP


弊社でも会社をあげて生成AIを活用しながらも人間に残された仕事や生き方を模索し続けています。

Mass production to unique items(陶器の焼き直し体験)

超ニッチ産業「陶器の焼き直し体験と作品(LEXUS DESIGN AWARD panel winner)
破棄される予定の大量生産された陶器を焼き直し、唯一無二の作品に変化させる


アドバイザーを務める、リアルと体験に特化した事業「保けん野菜」


大手ディベロッパー「10年後を予測した新規事業創造プロジェクト」

特に自動運転車時代における不動産の新規事業を創造


脳波計を活用して顧客の意識をデータから可視化する実験

株式会社DENSO✖️早稲田大学✖️東京促成青果株式会社✖️弊社共同研究


その他にも2017年から研究を続け、2023年から協力会社と共に、ステーブルコインを含む仮想通貨の店舗活用実験のアドバイザーを務めるなど、常に次の時代を予見した動きを大切にしながらも、人間の価値をどのように進化させるかを模索し続けています。

仮想で社内仮想通貨やNFTを発行し、未来の店舗体験を実験


おそらく僕は、世界でも最速に近い「AIに仕事を代替された」、代替を予測して自分の仕事にイノベーションを起こしてきた人間だと自負しています。

誰にとっても大きな変化には不安が付きまといます。

しかし、今世界で話題となっている生成AIは、皆さんの常識を大きく変えてきます。

この変化をどのように受け入れ、価値に変えていくか。

これからも皆様の不安が取れるような、未来予測や人間に残された可能性について書いていきます。

ちなみにこの記事は生成AIを一切活用していません。

過去にもAI時代を予見したnoteを書いてきましたので、興味のある方は読んでみてください。


全人類生成AI活用時代に向けた準備はこの1年が大切だと考えていますので、怖がらずに、共に進んでいければと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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竹鼻良文 / 合同会社クレイジータンク サポートありがとうございます。もしよろしければサポートを検討された金額の半分をご自分の大切な方へお使いください。サポート金額と共にお気持ちを受け取らせていただきます。