Zfに付ける次の一本を考えるだけで、週末が終わる
週末になると、レンズのことばかり考えている
週末になると、不思議とカメラやレンズのことを考える時間が増える。
以前なら、ビールを飲みながら過ごしていたような時間だ。それが最近は、Instagramで写真を眺めたり、レンズのレビューを読んだりしながら過ぎていく。
「次はどんなレンズがいいだろう」「サードパーティー製も面白そうだ」「やっぱり純正が安心か」「このレンズをZ fに付けたら、どんな景色が撮れるだろう」
そんなことを考えているだけで、気が付けばあっという間に時間が過ぎている。仕事の予定も家のこともいったん頭から離れて、ただ写真のことだけを考えている。振り返ってみると、週末にいちばんリラックスできているのは、この時間かもしれない。
もちろん、実際に買うとなると簡単ではない。価格も決して安くはないので、本当に必要なのか、自分に合うのかをしばらく考えてから決めるようにしている。勢いで買って、しばらく防湿庫に置きっぱなしになるのがいちばんもったいない。
実際、買うと決めるまでにはかなり時間がかかる。気になったレンズは一度頭の片隅に置いて、しばらく寝かせる。それでも消えずに残っているものだけが、最終的に手元に来ている気がする。
この堂々巡りは、Nikon Zfに、次のレンズを迎えたい話の頃の気持ちとも近い。あのときからずっと変わっていない。
でも、その考えている時間も、カメラの楽しさの一部なのだと思う。むしろ、手に入れたあとより濃い時間かもしれない。

Instagramは、想像を広げてくれる場所
Instagramは、そんな時間をさらに楽しくしてくれる存在だ。
ハッシュタグで気になるレンズ名を検索して、上から順に眺めていく。作例が集まっているサイトを探すより、この方法のほうが早いし、生々しい。「この人はこんな撮り方をするんだ」「このレンズならこんな雰囲気になるのか」と、眺めているだけでも新しい発見がある。
同じレンズでも、撮る人によってまったく違う写真になる。そこが面白い。開放の描写が好きな人、絞って街を切り取る人、料理や小物ばかり撮る人。スペック表を何度読んでも分からないことが、他人の一枚から伝わってくることがある。
純正かサードパーティーかで迷うのも、たいていこのタイミングだ。安心して使えるのは純正だと分かっていても、サードパーティー製の個性的な描写を見てしまうと、そちらも気になってくる。結局どちらも捨てきれないまま、また別のレンズ名を検索している。
平日はなかなかそんな余裕がない。だから週末は、朝のコーヒーを飲みながら、昼下がりのちょっとした空き時間に、一日が終わったあとにも、写真を眺めながら次の撮影を想像している。時間帯を問わず、気が付けばレンズのことを考えている。それが今の楽しみになっている。
今のお気に入りは、この3本
普段使っているのは、Nikon Z fとNikon ZRの2台。この2台に付けるレンズのなかで、今のお気に入りは3本だ。
NIKKOR Z 40mm f/2
Voigtländer NOKTON Classic 40mm F1.4
NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
NIKKOR Z 40mm f/2 ── 身軽さで選ぶ一本
動画撮影用としてZ fに装着することが多いレンズだ。軽くて扱いやすく、気軽に持ち出せる。この軽さは思っている以上に効く。カメラを持ち出すかどうかの分かれ目は、写欲よりもむしろ荷物の重さだったりする。「今日は荷物を減らしたい」という日に、迷わず選べる一本だ。結果として、持ち出す回数がいちばん多くなる。
Voigtländer NOKTON Classic 40mm F1.4 ── いちばん出番の多い相棒
普段もっとも出番の多い一本。軽量で、少し柔らかくノスタルジックな描写が魅力だ。レトロなデザインもZ fによく似合う。マニュアルフォーカスなので、撮るテンポは自然とゆっくりになる。ピントリングを回しながら、被写体との距離を測る時間ができる。その間が、週末の散歩にはちょうどいい。効率だけを考えたらAFのほうが速いのは間違いないが、速く撮りたいわけではない日もある。
フォクトレンダー40mm F1.4 SC、5年経っても手放せない理由は、今も変わっていない。いちばん手に馴染むのは、やっぱりこのレンズだ。
NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S ── 雨の日を変えたレンズ
最近になって予想以上に出番が増えたレンズだ。花や水滴、小さな被写体など、普段見逃していた世界を切り取れるようになった。雨の日でも撮影の楽しみを見つけられる、大切な一本になっている。天気が悪いと外に出る気が失せていたのに、このレンズを持つようになってから、雨の日が少し楽しみになった。足元の葉に乗った水滴ひとつで一枚成立するのだから、被写体に困ることがない。レンズを一本増やすというのは、機材が増えるというより、撮れる世界が増えることなのだと実感した。
あのとき感じた梅雨こそマクロレンズが輝く——NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sを使って気づいたことという予感は、あれから何度も裏付けられている。
ハマるレンズは、使ってみないと分からない
レビューを読み込んでも、作例を何枚見ても、自分にとっての当たりかどうかは分からない。
実際に付けて、外に持ち出して、何度かシャッターを切ってみて、ようやく「これは合う」「これは自分じゃない」が分かる。焦点距離も、重さも、描写の好みも、結局は人それぞれだ。評価の高さと自分に合うかどうかは、別の話なのだと思う。
だから、誰かにとっての名玉が、自分にとっての一本になるとは限らない。逆に、そこまで話題になっていないレンズが、自分の撮り方にぴたりとハマることもある。
改めて並べてみて気づくのは、40mmが2本あることだ。狙って揃えたわけではないのに、気が付けばこの画角ばかり選んでいる。広すぎず、寄りすぎず、目で見た距離感に近い。自分にとってのちょうどいいは、頭で考えるより先に、持ち出す回数のほうが教えてくれる。
3本を並べてみても、選んだ理由はバラバラだ。軽さで選んだもの、見た目と描写で選んだもの、撮れる世界が広がるから選んだもの。基準が一つに決まらないから、いつまでも次の一本を探してしまうのだと思う。
そう考えると、買う前に悩んでいる時間は、答え合わせのための準備ではないのかもしれない。ただ純粋に、楽しい時間なのだ。

買っていないレンズを考える時間が、いちばん楽しい
この3本があれば、今の自分が撮りたい写真はほとんど撮れている。
それでも、「もっと自分に合う一本があるかもしれない」と探し続けてしまうのが、カメラ好きなのだと思う。
レンズは、ただ写すための道具ではない。どんな写真を撮りたいのか、どんな時間を過ごしたいのかを考えるきっかけでもある。次の一本を選ぶという行為は、次にどこへ行って、何を見たいのかを選ぶことに近い。
(この感覚は、使い込むほど好きになる。Nikon Zfとエイジングの話にも通じる気がする)
だから週末になるとまたInstagramを開いて、新しいレンズや写真を眺めながら、次はどんな景色を撮ろうかと想像している。
次に何を選ぶかはまだ決まっていない。もっと寄れる一本かもしれないし、もっと軽い一本かもしれない。決まっていないからこそ、想像の余地がある。
まだ買っていないレンズなのに、その時間だけで十分に楽しい。
それもまた、カメラという趣味の醍醐味なのだと思う。
#Nikon #Zf #NOKTON #レンズ沼 #カメラのある生活
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