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断酒160日 アルコールとステロイド

断酒160日を過ぎた。
離脱症状による体調不良は随分とましになったと思う。激しい偏頭痛も強烈な肩凝りも寒気も皮膚の強張りもない。最近では断酒が特別なことではなくなりつつもある。でも逆に「そもそもなんで断酒を始めたのだろうか?」という疑問が過ることもあるけど。

昨年末、酒浸りになる予定だったのになぜか急に酒が進まなくなって12月30~1月1日まで禁酒をした。この段階では休肝日という感覚で1月2日からあらためて酒浸りになる予定を立てていた。予定通り1月2日は酒浸りになったのだが何年振りかの悪酔いをしてしまい、なぜかその翌日から予期せぬ形で断酒が始まり今に至る。

酒を飲み始めたのは16歳頃。
今の感覚では問題だと思うけど1980年代当時では未成年者の飲酒なんて別に珍しいことでもない。少年達も親や世間も「早めに酒を覚えて自分がどれぐらい飲めるか知っといたほうが良え」という風潮だった。おりしもバブル経済の真っただ中で「若いもんが遠慮すんな!ジャンジャン飲めよ!」みたいな浮かれた世情も背景にあったと思う。とは言え生活環境や土地柄にもよるだろうから個人差はあるだろうけど。中学を出て飲食店で働き始めた僕にとっては自然ななりゆきだった。

二十歳を過ぎる頃、酒の飲み方が変わった。
幼少の頃から不眠症で、やたらと寝つきが悪い僕は「睡眠薬かアルコールか、どっちにしよ?」と考えるようになった。何の知識もなく相談する相手もいない僕は迷わずアルコールを選んだ。「薬は効かなくなったら量が増えそうで怖い。アルコールは食事で飲むからお茶みたいなもんやし」という安易な解釈だった。
そして寝落ちするまでの晩酌が55歳まで続いた。
何度も身体を壊したので酒を控えた時期も当然ある。でも体調が戻れば大量のアルコールを飲む。
飲まなきゃ眠れないのだ。
飲まなきゃ頭の中の思考が止らないのだ。

なのになぜかこの齢で断酒が始まった。
多分、身体が限界を察知したのかも知れない。僕自身の考えで断酒を始めたのではなく、身体の判断で僕が酒を飲まなくなったのだ。そんな気がする。知らんけど。

それと断酒以外にも考慮すべき問題があった。
それは長年続けていたステロイドによる持病の治療を昨年秋頃にやめてしまったことだった。その経緯を話すと長くなるので割愛するけど、治療を続けながら断酒も行えばこんなに離脱症状で苦しまなくてすんだかも知れない。断酒の離脱症状だと思っていたが実は脱ステロイドによる身体の異変だったのかも知れない。こちらは今年の5月から治療を再開した。それもあって随分と身体が楽になったのかも知れない。

最近では「ちょっと飲んでもいいかな?飲んだら眠れるかも?」という思いが頭を過るようになったきた。でも全然酒に手が伸びない。
欲しいのはアルコールじゃなくて、静かに眠れる夜なのだ。


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