人生で一度は流氷が見たかったから網走へ行った
結論
流氷は大陸から森の栄養を運ぶ。
流氷は絶景を与える。
去るときに、置土産も忘れない。
冬の北海道の観光の楽しみ
流氷はオホーツク海の冬の風物詩です。オホーツク海沿いの稚内市、紋別市、網走市では、毎年1月下旬〜3月上旬、流氷がやってきます。例年であれば、ちょうど今頃、流氷がやってきます。第一管区海上保安本部によると、2026年は1月26日(月)に網走へ流氷が到達したという発表がありました。1ヶ月半限定の流氷観光シーズンが始まりました。
流氷とは?
流氷は、アムール川から運ばれた雪解け水によって創られます。オホーツク海は、カムチャッカ半島、アリューシャン半島、千島列島、北海道に囲まれています。巨大な湖のように閉じ込められています。閉じ込められている海がポイントとなります。
アムール川は中国東北地方、モンゴルからロシア極東を通り、オホーツク海へ流れます。アムール川の雪融け水は、オホーツク海に閉じ込められ、塩分濃度が薄まります。塩分濃度の濃い水ほど、塩分によって水分子の動きをジャマして、温度を水→氷に変わる0℃よりさらに下げないと、凍らなくなります。水より重い塩分が溶け込むため、同じ体積当たりの重さも大きくなります。
オホーツク海では、塩分濃度が薄い50mの層と、塩分濃度の濃い海水に分かれます。薄まった海水は、樺太に沿って北上します。冬、シベリアからやってくる寒波により、表層の塩分濃度の薄い海水のみ、凍結温度である-1.8℃に達するため、凍ります。親潮に乗って、北海道オホーツク海沿岸へ流氷が到達します。
一方、太平洋は水深が深く、海水がとどまって混ざるため、凍りません。そのため、網走、知床半島の西側までしか流氷の風景が広がりません。
流氷の周辺を見ると、海が緑色のように見えました。流氷は、シベリアの森の養分も運びます。春、流氷が融けると、植物プランクトンも放出されます。動物プランクトンが集まり、動物プランクトンを餌とする生物が集まります。弱肉強食の世界が生まれます。オホーツク海では、カニ、ホタテが日本最大級の漁場となっています。食物連鎖が起こり、海の幸が豊かです。一方、流氷がやってこない年は不漁になると言われています。



海の幸について、さらに詳しく知りたい方はこちらをお読みください。
流氷は減少傾向にある。
流氷は近年の温暖化の影響を受けています。到達が遅くなったり、氷が薄くなってきています。2025年は2月中旬になってようやく、流氷が観測されました。2000年より15%ほど減っていると言われています。波風によって砕かれた氷が目立ちました。大きな氷が少ないように映りました。
船から流氷を眺めた
流氷は生き物たちの休憩所にもなっています。オジロワシが休んだり、アザラシがやってくることもあります。アザラシは見えませんでした。しかし、オジロワシは見られました。
流氷館を訪れた。

網走市にある流氷館で流氷について学びました。流氷館は天都山(標高207m)の山麓にあります。流氷館の屋上は展望台になっています。市街地を挟んでオホーツク海、知床半島が見えたり、北見方面では、阿寒岳も眺めることができます。

流氷の下には、さまざまな生物が集まります。クリオネ、フウセンウオなどオホーツク海に棲む生物を見ることができます。

-15-~18℃を体験できる冷凍庫は、夏に行くことをオススメします。冬は朝晩の北見市に行くと、体験できてしまいます。濡らしたタオルを振り回すと、凍ります。フリーズドライです。
流氷館では、流氷に触れることもできます。2月下旬に訪れたとき、流氷は、まだ2024年のものを使用していました。1年使い回していると、表面が融けてツルツルになります。流氷から、ただの氷の塊に変わっていきます。

船が陸揚げされている風景が広がる
オホーツク海に近い北浜駅~網走駅間を通ると、漁船が陸揚げされている光景が見られます。流氷によって漁船が傷つくため、流氷がやってくる前に陸揚げされます。流氷が引くと、船を港に出して、漁が始まります。
網走市では、鉄道、船を使って流氷を見学しました。詳しくは、こちらの記事をお読みください。
流氷は絶景だけではなく豊かな海の幸も提供していることが分かりました。しかし、温暖化により、流氷は減少しつつあります。将来、貴重な光景になるかもしれません。
参考文献
JTBパブリッシング,(2019),ニッポンを解剖する! 北海道図鑑,JTBパブリッシング
地球の歩き方編集室,(2023),北海道2023~24 (地球の歩き方W),学研プラス
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