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ライターが「話す」仕事にシフトした話。

僕は編集者・ライターとして長年仕事を続けてきましたが、ここ1年ほどは書く仕事よりも「話す仕事」がメインになっています。

数年前からPodcastやラジオに出演する機会が増えているのに加え、2023年11月から始めたYouTubeが特に大きな変化をもたらしました。

この傾向はさらに進行していくと思います。

それは娯楽の増加などの理由から「ながら聴き」の重要性や需要が増し続けているためです。

「音楽を聴くか、Podcastを聴くかで迷うことが増えた」という声をここ1年でよく耳にするようになりましたし、僕たちのYouTubeチャンネルもPodcastとして聴けるように作っています。

そして、僕自身も聞き手として(Podcastはあまり聴きませんが)Audibleを使ったオーディオブックの読書を活用しています。

筆者プロフィール:照沼健太
編集者・ライター・YouTuber。テレビ東京やNetflixのメディア運営、レディオヘッドら数々のアーティストのCD封入解説文、HIKAKIN、米津玄師、押井守、藤本タツキなどのクリエイターや多くのビジネスパーソンの取材を担当。2023年末からはYouTubeチャンネル「てけしゅん音楽情報」を運営(2025年2月末時点でチャンネル登録者数約5万人)。

文章だって、話して書く時代

写真:照沼健太

もちろん文章には文章のメリットがたくさんあります。

しかし、文章だってAIの発達とともに「音声入力で書ける/書いたほうがいい」時代に突入しつつあります。

つまり、テキストをメインにしようが、オーラルコンテンツをメインにしようが、「書く」と「話す」の垣根はどんどん無くなっていると考えられるのです。

(もちろんタイピング入力にはメリットもありますが、そんなのは手書きだって同じですし、音声入力にだってあります)。

話す仕事が増えていくことに、思うこと

僕はそんな状況について、基本的にポジティブです。

「書く」から「話す」にシフトしつつある現状を肯定的に捉え、これからも「話す仕事」をメインにしていきたいと思っています。

「書く」に対する「話す」メリットは、とにかく早いこと。そして、自分の外側にあるものを取り入れやすいことです。

文章執筆においても、トークにおいても「ひとりごと」はあり得ますが、後者のほうが他人を意識しやすい。対話や鼎談ならもちろんですが、一人喋りだとしても「聞き手」を「読者」よりも強く意識します(きっと僕だけではないはず)。

これには「目をつむることは簡単でも、耳を塞ぐことは難しい」。そんな身体が影響している気もします。

さらにライブ配信や生放送なら、その傾向はより強まります。

つい先日もYouTubeでライブ配信を、そしてXでスペースをしてたくさんの方にご参加いただくことができました(本当にありがとうございます)。

YouTubeのライブ配信はコメントをいただけるので「会話」感は強まりますが、スペースの場合は基本的にひとりごと(2人以上の対話だとしても)です。

でも、やっぱりオーディエンスの方々がいるといないとでは絶対にその内容も話すトーンも変わってきます。

これはもしかしたら『シン・エヴァンゲリオン』を実写映画的なアプローチで作ろうとした庵野秀明総監督と近い志向なのかもしれません。

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