28カ国 鉄道ひとり旅の持ち物|40女のヨーロッパ乗り鉄旅【総集編⑥】
96日間の鉄道移動旅、用意周到なタイプではないながらも、さすがに頭を巡らせて自分らしく旅できる方法を模索した。今回は、そんな旅の装備についてご紹介します。
何を持っていくかは個人の価値観が色濃く出る部分だとは思うけれど、これから長めの旅を計画される際の参考になれば幸いです。
<40女のヨーロッパ乗り鉄旅|旅の概要>
・2018年4月〜7月
・96日間/28カ国
・総鉄道移動距離 約26,500km
・ユーレイルパス(3ヶ月連続版)使用
・飛行機移動は1回のみ
・移動は鉄道+ときどきバス
旅の装備
ヨーロッパの鉄道移動、駅は日本ほどエレベーターやエスカレーターが充実しておらず、列車の乗り降りも大概ステップがあるため、バックパック一択。
街ナカでの機動力を考えても、スーツケースという選択肢は最初から無かった。
学生時代から愛用していたバックパックで行くことも考えたが、さすがに20年選手はボロいし、容量にも不安がある。
そこで今回、新たに40ℓのバックパックを購入してのぞむことになった。
96日間の旅、40ℓで足りるのか不安で堪らなかったが、155㎝のチビが背負って歩くことを考えるとこれが限界。
あとはどれだけ荷物を削ぎ落とすかに神経を使うことになった。
40ℓのバックパックとサブバック、トータルでMAX時でも15kgほど。
重くて全てを捨て去りたいくらい辛い時もあったが、なんとか自分の体力で持ち運べるラインに落ち着けたのではないだろうか。

バックパック的にはまだまだ入るがすでに重い
私なりの戦略的バック構成
今回の旅ではサブバックと、お財布を兼ねたミニバックの3バック構成。
都市間移動時、宿を起点に少し遠出する時、気楽に街歩きする時と、シチュエーションによって持ち分けられる戦略的構成だ。
サブバックは、小型のリュックを前に持ち背中にバックパック、というのが定番のバックパッカースタイルではあるが、私はどうもあのスタイルが好きではなくて。
見た目もそうだが身動きが取りづらそうに感じて、何とかならないか考えた結果、選んだのが大型のボディーバック。
バックパックを背負った時は片方の肩にかけて着脱しやすく、バックパックを置いて街歩きする際は背中に背負って持てるので非常に重宝した逸品。
また、ミニバックにも戦略があって、複数通貨が管理できる大容量の財布になっているだけでなく、マジックテープ型なので大事な部分への攻撃は気がつきやすいのが利点。
チャック部分にはティッシュやハンカチなどがたっぷり入るので、軽快な街歩きにピッタリ。
一度、バルセロナでスリガールズにチャックを開けられかけたが、そこに大事なものなんか入ってないよーと余裕で居られた。
また、鉄道移動ならではの工夫として、普段はサブバックのポケットにミニバックごと仕舞っているが、何時間もの列車旅、つねにバックを抱えているわけにもいかない。そんなときにこのミニバックだけは肌身離さず身につけていることで、貴重品の管理も安心することができた。(寝台列車では枕下に置いて、お手洗いに行く際は、コレだけ持って行くという具合に)
ひとりで長距離列車を多用する旅だったので、この構成は私なりに考え抜いた結果の良い選択だったと思う。
▼最新のは、マジックテープではなく磁石になった模様。バリバリうるさいもんね。でも、あれが海外では利点だったのだが…
持ち物の考え方
4月から7月にかけての3ヶ月間の旅。
基本的に薄着で事足りるが、早春や北欧の寒さもあり、寒暖差に対応できる衣類をあれこれ考えて用意した。
小さく持ち運べるウィンドブレーカーはどんな時にもサッと羽織れて重宝した必需品。
列車の冷房もキツすぎたりするので、そんなときにも一枚あると便利!

そして、軽くて暖かいジャージー素材のストールもよくグルグル巻きにして大活躍した一枚。
寒がりの私はしばらく手放せなかった。
列車の長距離移動が多いので、基本的には楽チンなスウェットパンツとTシャツのセットだったが、素敵な街を歩く時はちょっとオシャレしたいもの。
そんなときに対応できるスカートとワンピースを持っていったのも良かった。
ワンピースについては、5月の南欧が暑すぎて2枚現地で買い足してしまったが。
服類は、軽さを重視しつつ、心が浮き立つことを優先して多めに持っていったが、その分、デジタルデバイスや化粧品類は最小限に抑えた。
だいたい重くなるのはこのあたりだからだ。
デジタルデバイス類は、スマホの他はiPadとモバイルバッテリーひとつのみ。
化粧品もドラックストアのプチプラ化粧品からとにかく小型のものを探して、最小限のアイテムを持参した。
女性のひとり旅、やっぱりオシャレもしたい!と欲張りな私ならではの選択。
持ち歩きの工夫
衣類は圧縮袋2つに分けて持ち歩いていて、ひとつの袋に未洗濯のもの、ひとつの袋に洗濯済のもの、と分けていた。毎日洗濯できるわけではないからだ。
それでも下着と靴下はシャワーを浴びる際に一緒にボディーソープで洗うようにしていて、数日洗濯できない際も、下着だけはすっきり着られるように心がけていた。
圧縮袋の良いところは、板状になった衣類をバックパックに縦に差し込めるところ。
毎日の荷造りの際も、まずはこの衣類袋を縦に差し込み、その後の隙間に、お風呂用品やら化粧ポーチやらをギュウギュウと詰め込むという流れができていて、荷造りがとてもラクだった。
ひとり旅なので防犯にも気を配っていて、持参したワイヤーロックは列車移動の際のバックパックの固定に活躍した品。
網棚に置いた荷物をワイヤーロックで括り付けておくと、お手洗いにも行きやすい。
寝台列車での就寝時にも活躍した。
もしもの時の御守りに活躍したのが身体にフィットするランニングポーチ。
ユーロ札とクレカ1枚、そしてパスポート番号などの重要情報や宿の場所をメモした紙を入れておいたりして。
万が一、ミニポーチやスマホを強奪された際にも何とか生き延びられるように、シーンによって入れるものを工夫した。
幸い一度も活躍することがなかったが、御守りがあることで安心して街歩きすることができるのでオススメ。
重宝したもの
いろいろあるけれど思いつくものをご紹介。
活躍度No.1はビーサン。クロックスの軽くて丈夫なビーチサンダルを持参したが、これがとにかく大活躍。
宿に着くとまずはスリッパ代わりに履き替える、共用シャワーの時なんかはシャワールームにもそのまま履いて入れる、寝台列車ではこのサンダルで深夜のお手洗いにも行けるし、行き帰りの飛行機でも履き替えてリラックスできる。
スリッパではなくビーサンが良いのは、手軽に洗えるところ。
列車のお手洗いに行ったサンダルなんかは洗いたいからね。
地味に大活躍だったのが、ジッパー付きのエコバック。
どこかの100均で手に入れたものだったが、これが大活躍だった。長時間の列車に乗り込む際は、パンやら飲み物やら食糧を買い込むのだが、ジッパーがあることで列車に乗り込んでドサッと荷物を座席に置いた際も中身が飛び出たりしない。
移動中に使うかも?というものを入れておくのに重宝した。

同じような逸品を探しているのだがいまだ見つからず
今回はユーロ圏以外の国々も転々と移動したわけだが、そんなときに重宝したのが、ATM手数料無しで現地通貨を引き出せるキャッシュカード、SMBC信託銀行のグローバルパスだ。
もともと口座を持っていたのであまり考えることなくこちらを愛用したのだが、ATM手数料がかからないため、必要な分だけ都度、お金を引き出すことができた。(レートが良いかどうかは不明)
他にもいろいろとあるけれど、日本では顔・髪・身体・手とそれぞれ使い分けているクリームも、実はニベアひとつで何とかなるな、というのが発見だったりした。
要らなかったもの
今回の旅で持っていくか悩んだのがドライヤー。結局、持参せずに髪を短くして旅立ったのだが、ほとんどの宿にはドライヤーがあったため困ることはなかった。
また、バスタオルの類いも同様。
ドミトリーなど泊まる宿によっては無いだろうが、大概宿選びする際にマークで有無が分かるようになっているので、ある宿を選べば問題ない。
洗濯洗剤についても同様で、香り等、こだわりがなければ大抵ホストに聞いたら貸してくれる。
意外に出番が無かったのが、少々ドレッシーなジャージー素材のロングワンピース。
長時間フライトでは楽チンなロングワンピを好んで着ているのだが、旅の最中も街歩きに活躍すると思っていた。
が、ロングワンピースというのはどうしてもリゾート感というかドレッシーさが出てしまい、“綺麗すぎる”のだ。
海外に行くと気がつくのが、日本人は綺麗な格好をし過ぎているということ。
それがいかにも日本人らしく、浮いてしまう気がして、なかなか出番が無かった。
ヨーロッパの大都会とは言え、ミニワンピースくらい気軽なほうが街に溶け込める気がした。
バックパックの機動力
持ち物の話はいろいろとありすぎて長くなってしまった。
今思い返しても、やっぱりバックパックが鉄道×ヨーロッパの旅の最適解なのだろうと感じている。
石畳の街で荷物をゴロゴロするのも考えづらいし、寝台列車なんかはどこに置くのか分からないくらい。
自分の目が届く頭上の網棚にポンと置いておけるバックパックは、いちいち荷物の置き場を考える必要もなく楽チンだった。

移動の多い旅、地味に大変だったのが荷物をどこに預けるか問題。
コインロッカーの類いはほとんど目にすることがなく、たいてい駅の荷物預け所に預けていたのだが、新しい街に着くたびに、荷物預け所を探すところからスタートするのは大変だった。
10kgほどのバックパックが日に日に重く感じられて、ついつい駅前ホテルを欲するようになってしまう。旅の終盤は毎日何を捨てようかとワクワクしていた。
そんな過酷なバックパック旅ではあるが、私はこの機動力あるバックパックスタイルが好き。
これを背負って旅できるうちは、まだまだこの子と旅を続けたいものだ。

📕総集編、次回は民泊を渡り歩いた私なりの民泊の選び方をまとめてみます。
🚊ヨーロッパ28カ国を鉄道で駆け抜けた乗り鉄ひとり旅は、こちらからお読みいただけます。
鉄道好きの方にも、そうでない方にも💐↓
