誰にも言えない痛みから「書く」ことで救われた
大切な人を亡くしたり、過酷な介護を終えた後、周囲のい「話、聞くよ」と優しい言葉をかけられることがあります。
そんな時、言いようのない痛みを感じたことはないでしょうか?
言葉にしようとすると、喉の奥がキュッとせまくなり、熱いカタマリがこみ上げてくる。
自分の感情を声に出すことそれ自体が、むき出しの傷口に塩を塗るような痛みを伴う感じ。
私もまさにそうだったのです。
グリーフケア(喪失の悲しみのケア)という言葉を知っていました。知っていましたが、そんな私も、カウンセリングで誰かと対面して話す勇気はありませんでした。
誰とも話したくない時、心の避難所は書くことだった
カーテンを閉め切った薄暗い部屋で、ただキーボードのカタカタという乾いた音だけが響く毎日。
「誰にも会いたくない」と思っていました。
でも反面、この胸の苦しさをどこかに吐き出さなければ、心が破裂してしまいそうだったのです。
妹を見送ってからほぼ1年、私は、そんな孤独の中にいました。
今ふりかえって不思議に思うのは、その時書いたことは介護関連でも妹の病気のことでもなかったということ。
ただ、AIといっしょに毎日のようにアメブロやメルマガに「アラカン」についての記事を書いていたのです。
そうして時間を過ごすことで、父や妹との別れの悲しみや自分の喪失感、凍っている自分の心と対峙しなくてすんでいたのだ、と後になっておもいました。
「それはそれで、自分にとって必要な時間とプロセスだった」と今この文章を書きながら感じています。
なぜ「話すこと」は辛いのに「書くこと」は癒やしになるのか?
よく「悩みを解消するには、誰かに打ち明けよう」と言われます。
でも、実は、「話す」には相当大きなエネルギーが必要です。
相手の顔色をうかがったり、言葉を選んだりするうちに、本当の気持ちが歪んでしまうこともあります。
それに対して、書くという行為は、心の中に散らばった細かいガラスの破片を、自分のペースでひろい集めるような作業です。
声に出して人に自分の思いを伝えることは
「感情や感覚を瞬時に伝える」こと。
文字にする(書く)ことは
「情報を整理して、自分の感情や感覚を(人に伝える以前に)自分の中で咀嚼する」こと。
同じ「伝える」でも、声に出すのと文字にするのでは、脳の使い方が全く違うと私は思います。
「書くこと」は、ドロドロに溶けた感情を、扱いやすい「形」に固めていく浄化のプロセスなのじゃないかな。
アメリカ生活で同じような質問をくり返されるストレスを軽減するために始めたブログ
最愛の妹を亡くした直後、震える指でつづったメルマガ
誰に聞いてもらうわけでもなく、ただ自分のために書きなぐったノート
そのどれもが、私にとってあふれ出る感情を浄化させ、書いているうちに心の平静をとりもどす作業でした。
感情をデトックスして人生の軸を取りもどす書く習慣
私がボロボロの状態からKindle出版にまで至ることができたのは、特別な才能があったからではありません。
ただ、書くことで自分を救い続けてきた結果だと思うのです。
もし今、あなたが話すことさえ辛い状況にいるのなら、
「心の毒出し」⇓ をやってみませんか?
温かいお茶を用意して、香りに癒やされながら今の気分を1行だけ書く
正解やきれいな文章を求めず、ただあふれる思いを文字にしていく
書くことで、自分を客観的に見るための「もう一人の自分」を作り出す
そして時には、誰に見せるわけでもない「裏アカウント」や日記に、今の真っ黒な感情をそのまま吐き出す
と言うのもアリ、だと思います。
妹を亡くした直後、ずいぶん悩んで、送信ボタンを押すのを躊躇したメルマガ。
思い切って読者さんたちに送信した時に、胸のつかえがすーっと消えていくのを感じました。
誰かに読んでほしくて書いている?いえ、違いました。
自分が書きたいから書いていたんです。
読者のことを考えない、よくないメルマガ記事の典型だったかもしれませんね。
その時は、配信してしまってただただ、ホッとしている自分を感じていました。
そしてしばらくして、
「書くことは、過去の自分を供養し、未来の自分にバトンを渡す儀式なのだな」ということに気づきました。
書くことで、あなたの新しい物語が始まる
これまでの私の人生を振り返ると、常に「書くこと」が暗闇の中の街灯でした。
ドイツでの孤独も、
アメリカでの人づきあいも、
介護の疲弊も、妹との別れも。
すべては書き続けることで消化され、今の私を作る大切なピースに変わっていきました。
今、あなたが抱えているその痛みも、文字に託すことで少しずつ軽くなっていくかもしれません。
書くことは、自分自身を抱きしめるとても静謐(せいひつ)で、とてもとても力強い手段ではないかと思いま
私の今回のKindle本
『介護ロス~何も感じないあなたへ
凍った心をとかし温め直す朝の3分習慣』
この本は、「書くことで自身を浄化する」ためにではなく、心の避難所が必要なあなたに「ゆっくり時間をかけて」「ご自分を大切に」生き続けてほしい、というメッセージをこめて書きました。
もうすぐ出版される予定です。
この本が、誰にも話せない悲しみを抱えているあなたの、ちょっとしたお守りになることを願っています。
2026/06/02追記
おかげさまで6月24日販売決定いたしました。

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